シェアハウスのストーカー

先日の新聞に、昨年のストーカー被害が過去最高の2万件に達したとの記事があった。そのうち殺人事件が3件もあるのに、警告や禁止命令に至ったものは1割にも満たない状況らしい。2000年に施行されたストーカー規制法は、施行後5年の見直し規定があるにもかかわらず一度も改正されてはいない。絵に描いたように警察の怠慢さが分かる。話は変わるが、今月初めに初めてショートショートを書いて投稿してみた。投稿先は超短編小説会で、作品名は「シェアハウスのひな祭り」。調子に乗ってもう一つ作品を作ってみようと思い、設定を生かして続編を書いてみた。ストーカーのニュースが頭に残り、心理学にも興味が有ったので、それらを絡めてみた。今度の作品名は「シェアハウスのストーカー」。昔宮部みゆきさんがインタビューで「作品を書き始めると作品の中の人物が勝手に動き出すんです」と答えていたことを思い出した。自分も僅かではあるが、人物が勝手に動き出す気配を感じた。小説を書きながら、新たなワンダーランドを探し当てたような気がした。