文学のスタートライン

第1回日経「星新一賞」入賞作品名の発表があった。理系的な発想力を生かした短編小説の公募ということで、昨年10月に応募してみた。我が作品「サッカーボールのような星」は見事落選した。作品の出来は、自己評価では85点くらいで、入賞するには95点以上は必要だと思っていた。自分の力量では85点以上に作り上げることは無理だった。一般の部の応募数は2500以上あったとのことで、自分みたいなズブの素人が挙って作品作りに取り組んだようだ。この賞は1万語以内の短い物語という条件なので、敷居が低い。SF小説なので、誰にとっても空想が膨らみ易い。理系的な発想が必要なので理系人間を文学の世界に誘い易い。初心者にもお誂え向きな文学賞と言える。85点までは努力させすれば、誰でも一応曲がりなりにも作品を書けるはずだ。ところがそれより上は更なる努力と才能が必要になるに違いない。一つの作品を仕上げたということは、スタートラインには立ったということだろう。今日から走り始めようと思う。