我が家のダイヤモンド富士

数日前から今日の日を迎えるのが楽しみだった。今日が14日のバレンタインデーだからではない。夕陽が日を重ねる毎に南西から西南西の空に移動している。もうすぐ目的の方角である西南西に夕陽が沈むようになる。それが楽しみだった。昨日は良く晴れていて我が家からビルの谷間に富士山の頂上部分を見ることが出来た。昨日の太陽は富士山頂の左側の出っ張りの僅か左側に沈んだ。今日は富士山頂のど真ん中に沈むはずだ。楽しみにしていたのは「我が家のダイヤモンド富士」。ところが、今日の夕方は微かに霞んでいる。太陽の形は見えるが、富士山頂は見えない。沈み行く明るい夕陽を凝視していると目がおかしくなった。それでも我慢。午後5時10分に太陽は富士山頂の凹んだ部分に収まったはずだ。今日の富士山頂は見えないのだから「収まったはず」としか言い様がない。今年の冬の「我が家のダイヤモンド富士」は不完全ではあったが、意外と満足した。何故なら、心の中では富士山頂も見えていたからだ。夏に西から戻る「我が家のダイヤモンド富士」も楽しみにしたい。