館山のレタス

1月の大雪で辿り着くことの出来なかった鏡ヶ浦温泉に行ってきた。当初の目的であったカミサンの湯治と鮑の刺身は望みが叶った。行きがけに立ち寄った所は期待外れが多かったが、宿の露天風呂、鮑、海景色には大満足。来て良かったと思った。帰りがけに、日経に載っていた館山の百笑園を訪れてみた。目的はレタス狩りだ。都会育ちの自分には初体験。百笑園の人が館山レタスに纏わる話を色々教えてくれた。館山レタスは「かんべレタス」と呼ぶ。かんべ地区で獲れるからだ。戦後米軍が初上陸したのが館山で、1951年のサンフランシスコ講和条約締結まで米国人が館山に駐留。米国料理に必要なレタスを作ってほしいと農家に依頼したのが「かんべレタス」の始まり。レタスには夏レタスと冬レタスがある。夏レタスは長野などの高原で収穫されるが、冬レタスは温暖な地方で作られる。かんべ地区は、温暖でかつ土壌の水はけも良く潮風により風通しも良好でレタス作りに最適。連作障害を起こさぬよう、夏には米、冬にはレタスを作っている。レタスの大敵である害虫被害を防ぐため防蛾灯を点け極力農薬を減らしている。そして、畑で獲り立てのレタスを食べさせてくれた。「初めは少し苦く感じるが、噛んでいると甘くなるでしょう」と言う。その通り甘い。初めてのレタス狩り。大きな一球を切り取って記念撮影。我が家では明日から当分レタス料理が続きそうだ。