ウイン、ウインの関係

若者のゴルフへの関心を高めるため、ゴルフ場や練習場で20歳に限り無料サービスを始めるという。ピーク時に較べゴルフ人口は2割近く減り、売り上げは4割も減り続けてきた。最近の松山選手や女子高校生らの活躍を追い風に、巻き返そうという魂胆らしい。確かに自分が通っている練習場は、休日の午前中こそ満席の時もあるが、平日はガラガラだ。自分はリタイア組なので、当然平日にしか行かない。いつもガラガラの練習場でボールを打ちながら、設備を遊ばしているのは勿体ない、経営者は一体何を考えているのだろうと思っていた。練習場経営は、航空機や鉄道の輸送産業と同じ設備投資型産業だ。一旦設備投資をしてしまえば、あとは稼働率がものをいう。高額料金に固持して来場客を減らすより、出来るだけ低額にして設備をフル稼働した方が採算性が良くなるに決まっている。20歳に限るというやり方は及び腰過ぎる。平日は年齢無制限かつ価格破壊的料金で取り組めば、ゴルフ人口の底上げは間違いない。経営者もウイン、利用者もウインの関係を目指すべきだと思う。