カテゴリ:201406



30日 6月 2014
野良猫のシロとチビが我が家に遊びに来るようになってから久しい。チビは1年ほど前にシロが生んだ雄猫だ。今日のチビは一回り小さくなってしまったように見えた。良く見ると生後2か月くらいの仔猫だ。チビではない。2か月前頃にシロの大きかったお腹が凹んだので、生まれたのだろうとは思っていた。だがその後仔猫の姿も見えず声も聞こえないので、死んでしまったか、あるいはネグラでじっとしているものと想像していた。ところが突然の訪問だ。良く見ると傍にはシロがいる。母親らしく仔猫を見守っている。多分シロは我が家へ仔猫をお披露目に来たに違いない。どうぞ見てね宜しくというような顔をしている。シロもチビも胸と足が白いキジトラで、顔は美形だ。シロの鼻はピンクで、チビの鼻は黒。仔猫も白の入ったキジトラで良く似ている。仔猫の鼻の下は黒いちょび髭みたいな模様が有り、些か不細工に見える。動きは活発でもう松の木に駆け上ったり、走り回ったりしている。仔猫の名前はまだ無い。カミサンと相談しチョビと名付けようと思う。
29日 6月 2014
集団的自衛権について公明があっさりと折れ閣議決定に至りそうだ。本来憲法の精神を変える変更は、正当な憲法改正を図るべきものだ。このように憲法解釈を、安易に時の政権が変更すること自体がおかしい。しかも国民の声も聴かず、かつ国会内で議論もせずに、単に公明をねじ伏せるだけで、変更しようとしていることに納得がいかない。自分は、自国は自分たちが守るのが当たり前だと思っている。従って集団的自衛権には賛成だが、憲法解釈変更には反対だ。最大の理由は歯止めがきかないこと。これは譲れない。公明は「平和の党」ではなくなった。と言うよりは、平和と言う化けの皮が剥がれてしまったと言うべきだろう。公明が自民に全面降伏したのは、政教分離の本質を問われ、党の壊滅的な崩壊を恐れた結果に間違いないだろう。これ以上歯向かえば米国のカルト認定が待ち構えているからだ。かと言って、民主は浮草の如く、維新は分党し、みんなは漂浪し、頼りになる政党もない。こんな時代こそ、国民一人ひとりが声を上げ総意をはかるべき時だと思うのだが。
28日 6月 2014
金沢では夫婦が、秋田では子供が熊に襲われたが飼い犬が立ち向かい熊を追い払ったとのニュースが立て続けにあった。2匹の犬はともに柴犬で普段はおとなしいとのこと。先日は米国で子供を襲った野良犬を飼い猫が追い払ったとのニュースがあったばかりだ。犬でも猫でも飼い主が愛情を込めて飼っていれば心が通じ合い、いざと言う時には体を張って恩返しをするようだ。我が家には義母に懐いた野良猫のチビが遊びに来る。チビはオスだがとても人懐こい。時々ボス猫のクロに追いかけられ逃げ回って木に登るほど気が弱い。もし義母が野良犬に襲われたら、チビはどのように対応するのだろうかと空想してしまう。野良だから知らん顔の半兵衛を決め込むかもしれない。いやきっと義母を助けるに違いない。クロが熊に、チビが柴犬に映る。それ程義母とチビの絆は固いように見える。飼い主と犬や猫の間にも義理人情が存在する。希薄になった人間同士の義理人情が、これをきっかけに復活すると良いのだが。
27日 6月 2014
先日久し振りに義母のお茶会の勉強会に参加した。とは言っても肉離れをした脹脛のしこりがまだ取れないので正座が出来ない。点前は出来なかったが、花を活けた後、胡坐をかきながら濃茶とお菓子をいただいた。この時期は茶室に似合う野花が豊富だ。自分は緋扇と紫陽花を選んで活けてみた。出来栄えに殊の外満足した。小さな紫陽花が何とも可憐に見えた。そんな折カミサンから紫陽花を見に行こうとの誘いがあった。まだ一度も行ったことのない紫陽花で有名な宗吾霊堂に行くことにした。ネットで調べると、宗吾霊堂には7千株もの紫陽花があり、中でも柏葉紫陽花が千株以上植えられていることで有名とのこと。宗吾霊堂の入口には「6月29日まで紫陽花祭り」の大きな立て看板があり、その横に「大雪の影響で今年の花付きは良くありません」との小さな札が申し訳なさそうにぶら下がっていた。確かに紫陽花は疎らで痛々しげだ。柏葉紫陽花は花が柏の葉のような形をしていて真っ白。紫陽花には色々な種類があるが、柏葉紫陽花を見たのは初めてなので、紫陽花の奥の深さを感じた。災害はすぐ忘れてしまう。この冬の大雪で我が家の生け垣や植木も被害を受けた。忘れていた大雪を紫陽花が思い出させてくれた。自然は素直だ。優しく労われば咲き誇り、粗末に扱えば荒れてしまう。「地球に優しく」という言葉を思い起こさせる紫陽花の季節であった。
26日 6月 2014
W杯一次リーグで敗退し、ザックジャパンが解散した。ザック監督は「敗戦の責任は全てを指揮してきた自分にある」と潔く退任を表明した。日本サッカー協会の幹部から采配についての批判が出たり、次期監督候補の実名が取り沙汰されている。ザックは現地で協会から引導を渡されたに違いない。勝てば官軍負ければ賊軍、ということなのだろう。しがみ付かずに潔いところもザックの素晴らしい性格だ。トルシエやジーコに較べ指導力も人間性も数段上だった。サムライブルーにマッチしたオシムに並ぶ名将と言える。この4年間ザックがサムライブルーに果たした貢献は極めて大きかったと思う。今後協会はザックをどのように評価するのだろうか。スポーツは結果だけが判断材料とは言うが、本当にそうだろうか。優れた指導者の下に優れた選手が育つ。これは結果ではなく過程の成果だ。長友の流した涙がザックの魂を引き継いでいくように思えてならない。アルベルト・ザッケローニ監督、ご苦労様でした。
25日 6月 2014
アベノミクスの第3の矢である成長戦略が閣議決定された。いよいよアベノミクスが本物であるかが問われようとしている。雇用、農業、医療の岩盤規制に風穴を明けたと自画自賛しているが本当だろうか。確かに1年前に較べれば具体的な内容になってはいるが、当初の目標に較べれば既に骨抜きが進んでいる。成長戦略のポイントの一覧表を見て、これで日本経済は回復すると感じる人はどれほどいるのだろうか、と疑問になる。過去の改革はどの政権でも官僚に阻まれ尽く失敗している。しかし、やらないよりはトライした方が良いに決まっている。果たしてこの成長戦略で上手くいくのか、期待はしていないが今後を見守りたい。もし将来アベノミクスが成功したと評価されたとするならば、その要因は成長戦略ではなくTPP締結になるような気がする。
24日 6月 2014
非上場企業のサントリーが、初めて創業家出身者以外の経営トップを迎えると言う。しかもその人物はローソンの新浪剛史氏。衝撃的なニュースだ。いよいよ他社で経営者として力を発揮した人材を、自社で活用する動きが日本でも出始めたようだ。今までIT関係の人材を異分野の企業が迎え入れる事例はあった。日本HPの樋口泰行氏がダイエーに移ったり、アップルの原田泳幸氏が日本マクドナルドのトップに就いた。しかし、この場合は全く異なる分野から異文化を持ち込んで新しい切り口を切り拓くことが狙いだったように思う。だが今回のサントリーや資生堂の経営トップの交代は、それとは違う。言わば同業他社から有能な経営者を引き抜くようなもので、経営力そのものを評価してのことのようだ。これまでの日本の企業は、力のある者が経営トップに就き、長期に及べばその企業の天皇に昇華し、企業風土をその色に染めるのが殆んどだった。見方を変えれば、色に染まれば成長が止まったとも言える。サントリーは一皮剥いて色を変え新陳代謝を促そうとしている。まさに真の経営力の流動化が始まるのかもしれない。日本企業の更なる成長への脱皮が始まりつつあるようだ。
23日 6月 2014
ウィンブルドンテニス大会が始まった。錦織は第10シードになり、43歳のクルム伊達も調子が良さそうなので、ウィンブルドンを楽しめそうだ。自分も40年以上テニスをしているので、試合の駆け引きには興味がある。先日のサッカーW杯をテニス目線で観ていた。テニスの試合で勝つコツは、リードしている時は緩めることなくある程度リスクを冒して攻めること、追い込まれている時はリスクを冒さずひたすら耐えながら粘ること、それと相手の弱点を早く見つけそこを攻めることだ。サッカーのコートジボアール戦では、本田が先制し日本に勢いがあったが、その後守りに入り、流れは敵方に移ってしまった。先制した後に、嵩にかかって攻めていれば結果は違っていたはずだ。ギリシャ戦では守り過ぎは修正されていた。しかし後半に吉田を前線に出したパワープレーはいただけなかった。テニスで言えばギリシャはスマッシュとハイボレーが得意だ。その相手にロブや中ロブを上げたのだから、尽く打ち返された。ここは足元への短いボールで攻めるべきだった。ドリブルの上手い斉藤みたいな選手を投入していれば結果はどうなったか分からない。三度目の正直という言葉がある。僅かな望みではあるがコロンビア戦に期待したい。
22日 6月 2014
理化学研究所がまたトラブルを起こしている。理研バイオリソースセンターは国内最大の実験用生物の提供拠点だ。遺伝子組み換えマウスはiPS細胞などの再生医療研究を支える基盤になっているが、誤出荷が相次いでいるとのこと。注文とは異なる遺伝子を持ったマウスが提供され、研究の信頼性が損なわれている。国内最大の拠点がこうなのだから、小保方さんや若山教授の使ったマウスも、狙いと違った遺伝子を持ったマウスが用いられていた恐れは充分にある。一方STAP細胞の再現実験について理研はお手上げ状態になり、とうとう小保方さんの協力を求めた。STAP細胞問題の解決方法は初めから間違っていた。論文に不正部分があるかなどは些細な問題で、まずはSTAP細胞の存在の有無を立証することが先決だったのは誰が見ても明らかだ。理研はやっと解決の入口に辿り着いたようだ。STAP細胞が存在するという証明は、立証すれば良いので誰でも出来る。しかし存在しないという証明は難しい。世界中の研究者がSTAP細胞を作れなくても、それで存在しないとは言えない。存在しないことを証明出来るのは小保方さんを置いて他にいない。小保方さんが再現出来なければ、幻だったことを証明したことになる。理研の最大の問題点は、研究者が組織のマネージメントをしていることにあると思う。野依はノーベル賞学者だ。その専門性は一流に違いない。しかし一流の研究者が一流の管理者であるとは限らない。寧ろ研究に没頭してきた研究者は専門以外には疎く、管理者になること自体に無理がある。理研を立て直すには優秀なマネージメント能力を有するリーダーの採用が必要だと思う。
21日 6月 2014
「超高速、参勤交代」という映画が今日封切りされたらしく、宣伝の為テレビが予告編を放映していた。地方の貧乏藩が参勤交代を終えたばかりなのに再度参勤交代を命じら、対策として経費節減の工夫を重ねて参勤交代をするという物語らしい。殿様を含めた7人が、マラソンをしながらのペーソス溢れる物語を繰り広げるようだ。この予告編を見ていて映画館に行きたいと思った、と同時に先月の京都旅行を鮮明に思い出した。京都市自然100選の伏見濠川の柳並木が見たくて十石船遊覧船に乗り込んだ。乗る前に竜馬ゆかりの寺田屋や月桂冠の大蔵記念館を訪ね、歴史が傍にあることを肌で感じた。その時は何故伏見が歴史の中心点になったのかは分からなかった。船が進むにつれ、船頭の説明が進む。伏見が栄えた理由は、京都回避にあったと言う。昔の西国の大名は、江戸に参勤交代する必要があったが、京都経由を避けたのが理由だと。京都に寄れば朝廷に参詣し多額の貢物を献上しなければならなかった。歳費軽減のため西国の大名は京都御所を避け、大阪から伏見経由で山科に出るルートを選んだとのこと。納得した。昔も今も、政治よりも経済が優先し、爪に火をともす生活こそが知恵を生む源なのだと確信した次第。

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