内閣と1対8対1の法則

第2次安倍内閣がスタートして、早や1年半が過ぎた。この間一度も内閣改造をしていないが、全ての閣僚たちが仕事をしていたからという訳ではない。中には使命感のない閣僚もいる。その筆頭が石原環境相だろう。任命当時の主な職務は原発事故による放射能汚染対策。ところが就任早々「除染は民主の細野が手を付けたのだから俺はやらない」と暴言を吐いた。事実その後は副大臣に丸投げし現地の会議には出席せず職務放棄の状態だった。副大臣たちの努力で放射能廃棄物中間貯蔵施設の建設話が、やっと纏まりかけた矢先に顔を出し、自分の出番とばかりに「最後は金目でしょ」との失言。当人は「金で解決するとは言っていない」と弁解しているが、今までの経緯を見れば真意は明白だ。福島県民の心を逆撫でし中間貯蔵施設の建設は見通しが立たなくなってきた。日本の会社には「1対8対1の法則」というものがある。1割が稼ぎ頭で、8割が平均的、そして残りの1割がさぼり社員の比率だ。経営が順調な会社では、殆どこのような比率になるという。面白いのは、アタマの1割を外しても8対1にはならず直に1対8対1になり、反対にビリの1割を外しても1対8対1になると言われている。この法則が内閣にも当てはまるのならば、あとの1人は国交相か特命担当大臣かもしれない。