スズメとメジロとヒヨドリ

我が家の庭に鳥の餌台を二つ作ってから早半年が過ぎた。一つには市販の小鳥の餌を置き、もう一つにはミカンを置いてみた。毎朝小鳥の餌にはスズメが沢山集まってくる。チュンチュンと騒がしい。仲良く並んで餌を突っついている時もあるが、奪い合いのバトルを繰り返す時もある。中には餌台を1羽だけで占領する腕白小僧もいる。スズメ達は概して仲が良いが、人間は嫌いなようだ。人の気配がすると直ぐに飛び去ってしまう。「子どもにウケるたのしい雑学:坪内忠太:新講社」によると、スズメが人間に懐かないのは、昔から日本人が稲を食べる害鳥としてスズメを退治してきたからだそうだ。それがDNAに浸み込んでいるようだ。だがスズメは害虫も食べるのでスズメを駆除し過ぎると、稲は害虫にやられてしまうらしい。何事にもほどほどという加減がある。我が家で10羽程度のスズメに餌をやっても、たいして実害はないだろうと安心した。今日は久し振りにミカンの方に、メジロとヒヨドリがやってきた。普段スズメを見慣れているせいか、メジロの鶯色が美しく見え、ヒヨドリがカラスのように大きく見えた。自分が作った餌台にやってくる鳥を見ていると、仲間が遊びに来たように心が癒されるような気がする。