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30日 11月 2013
明日1日から道路交通法が改正され、無免許運転の厳罰化が施行される。悪質な事故を防止するには一歩前進だろう。同時に自転車のルールも変わる。ブレーキのない自転車には運転禁止を命じることが出来るようになる。また自転車は道路の右側路側帯を走ることが禁止される。少し前進だが、問題は2年前の「自転車は原則車道通行」だ。我が家からテニスコートへ行くには狭い国道を通らなければならない。道路の横にはドブに蓋をした幅60cm程度の歩道らしきものがある。そのドブ道を通っていた自転車が車道を通るようになってきた。自転車がいると狭くて追い抜きは出来ないので自動的に速度は時速10km程度に落ちる。この道は年がら年中渋滞している。この道路が地方の名もない通りなら仕方ないかもしれないと思うが、歴とした国道だ。国道すらも整備出来ないうちに、法で縛り付けるのは勇み足というものだ。まずは自転車のマナーを徹底的に指導教育することが先決だったと思う。いま一番怖いのはスマホを見ながらの自転車運転だ。これもマナーの指導と厳しい目があればある程度は解決できるはず。法で縛らないと改善しない社会自体が病気だと言えそうだ。
29日 11月 2013
今日の早朝にアイソン彗星が太陽に最も接近し、12月上旬にはより一層輝き肉眼でも見えるかもしれないと推測されていた。ところが太陽通過と共に消えてしまった。NASAは太陽の高熱で蒸発してしまったようだと言い、米海軍研究試験所は生き延びたようだと言っている。あと数日すると白黒が決着するらしい。より輝いても消えてしまってもアイソン彗星は雄大な宇宙のスペクタクルだ。ところが肝心の太陽が異変をきたしているらしい。今年は太陽の11年周期の極大期にあたり、活動が活発になる年なのだが元気がない。太陽の元気のバロメーターである黒点の数が異常に少ないとのこと。この現象は17世紀とよく似ていて、地球が寒冷化しロンドンのテムズ川ではアイススケートが出来るほど気温が下がったようだ。地球環境学者は温暖化防止を叫んでいるが、地球にとっては寒冷化の方がダメージが大きい。寒冷化すれば作物は育たず飢饉が人間を襲うことは間違いない。だが温暖化も寒冷化も人間がコントロール出来るものではない。暑さ寒さも天の思し召すままだ。人間はアイソンの轍を踏まないよう出来る限りの対策をうつしかない立場に置かれている。
28日 11月 2013
横須賀軍港めぐりのガイドから、自衛隊の軍艦の大砲は横須賀から富士山まで届くと聞いて戦争の怖さを感じたし、国を守る自衛隊の存在が身近に思えた。空母ジョージワシントンは台風被害のフィリピンに行っているので生憎見られませんとも言っていた。その空母は中国が設定した防空識別圏を巡り緊張が高まるなか、沖縄の南の太平洋で海上自衛隊との共同演習をしているとのニュース。その防空識別圏を設定された次の日には米軍の爆撃機がその圏内を飛び、米国が中国を威圧した。日本は米軍と自衛隊に守られているとつくづく思う。本来軍隊など無い方が良いに決まっている。だがそうはいかないのが現実だ。東南アジアの国々も、中国の脅威に対抗する日米同盟の力を頼りにしているらしい。港巡りで潜水艦やイージス艦を眺めただけだが、国を守る仕事の重要さを再認識した。「百聞は一見に如かず」の一例かもしれない。見て感じることの大切さを実感した次第。
27日 11月 2013
関東地方には50年以上住んでいるが、不思議と横須賀には行ったことがない。軍港めぐりというミニクルージングを楽しみに横須賀を訪ねた。JR横須賀駅は市の外れにあるようで辺鄙な所にある。駅に着くとまず軍艦の姿が目に飛び込んでくる。しかも駅が複線ではなく単線であることに驚かされた。ヴェルニー公園を抜けて有名なドブ板通り周辺を歩いてみた。昼間のドブ板はスカジャンと海軍カレーとネイビーバーガーの店が所々開いているだけでシャッター商店街になっていた。この辺りの店は米軍基地があるためか、矢鱈横文字の看板が多く、異国情緒を感じさせてくれる。昼食は早速ご当地名物の海軍カレーとネイビーバーガーにトライした。海軍カレーには牛乳が付いてくるのが面白かったし、バーガーもことのほか美味しかった。軍港めぐりは人気があるようだ。インターネットで予約を入れたのが20日ほど前で、直近の週は予約で塞がっていたほどだ。船の2階の一番前に陣取り見慣れない景色を楽しんだ。軍港ということだけあって潜水艦やイージス艦が間近で見える。天気が良いので対岸の千葉県も君津から鋸南あたりまでクッキリと見え正に横須賀に来たことを実感した。夜は港の夜景が綺麗に見えるホテルのレストランで、カミサンとディナーで結婚記念日を祝った。今までに経験をしたことのない異次元の世界を楽しんだ一日だった。ここはヨコ~スカ~♪。
26日 11月 2013
沖縄出身の自民党議員5名が、反対を固持していた辺野古移設を容認した。石破幹事長が強引に容認変更へと捻じ曲げた感はあるが、一歩前進かもしれない。議員たちは「県外移設の主張は曲げないが、県民の安全性を考え普天間の固定化は避けるべきだとの結論に達した」と言っている。勿論誰が考えても県外移設がベストだ。だが手を挙げる県はない。辺野古に移設すると自然豊かな海岸が破壊される。環境保全の面から見て好ましいことではない。普天間は基地周辺に人家が密集している。いつも危険と隣り合わせで早期の閉鎖が必要だ。県外もダメ、辺野古もダメと拘っていると、普天間の固定化は目に見えている。さていかに決断するか。自然破壊は忍びないが普天間住民の安全性を優先して辺野古に移すと結論するのが最善だろう。5名の議員たちは祈祷念仏の世界からやっと現実に生還したようだ。普天間の住民はほっとしているに違いない。ニュースによると、辺野古の住民は移設に反対していないとのこと。猛烈に反対運動をしているのは県外から来たテント村の人達だけで、地元住民とのトラブルもあるようだ。もう県知事も沖縄の為に充分頑張ったと思う。さあ決断の時だ。
25日 11月 2013
我が家の庭に鳥の餌台を二つ作ってから早半年が過ぎた。一つには市販の小鳥の餌を置き、もう一つにはミカンを置いてみた。毎朝小鳥の餌にはスズメが沢山集まってくる。チュンチュンと騒がしい。仲良く並んで餌を突っついている時もあるが、奪い合いのバトルを繰り返す時もある。中には餌台を1羽だけで占領する腕白小僧もいる。スズメ達は概して仲が良いが、人間は嫌いなようだ。人の気配がすると直ぐに飛び去ってしまう。「子どもにウケるたのしい雑学:坪内忠太:新講社」によると、スズメが人間に懐かないのは、昔から日本人が稲を食べる害鳥としてスズメを退治してきたからだそうだ。それがDNAに浸み込んでいるようだ。だがスズメは害虫も食べるのでスズメを駆除し過ぎると、稲は害虫にやられてしまうらしい。何事にもほどほどという加減がある。我が家で10羽程度のスズメに餌をやっても、たいして実害はないだろうと安心した。今日は久し振りにミカンの方に、メジロとヒヨドリがやってきた。普段スズメを見慣れているせいか、メジロの鶯色が美しく見え、ヒヨドリがカラスのように大きく見えた。自分が作った餌台にやってくる鳥を見ていると、仲間が遊びに来たように心が癒されるような気がする。
24日 11月 2013
中国が尖閣諸島上空を防空識別圏に設定したので、またひと悶着ありそうだ。領空とは領土や領海の上空を指し国の主権が認められている。領空の外は公海と同じ概念でどこの国でも飛行出来る。ただし米国や日本は領空の周りに領空侵犯されないよう警告ゾーンとして防空識別圏を設定してある。中国が国際法に準じて防空識別圏を設定することは勝手だが、日本の領土である尖閣諸島の上空も含めてしまったことに問題が有る。防空識別圏では予め飛行計画の提出や監視機関への通報が義務付けられる。それを怠ると撃ち落とされる恐れがある。中国は尖閣を中国のものと主張しているから尖閣上空も含めたのだろう。一方日本は尖閣を日本の領土としているから従来から日本の領空そのものだ。早い所決着しないと戦争の火種になりかねない。尖閣諸島は1970年代に米国から返還された。尖閣を国有化したときに中国が騒いだが、その時にオバマが「尖閣の主権は決着している。米国が日本に返還した」と事実通りに明言していれば、このような火種が生じることはなかったはずだ。オバマの優柔不断で曖昧模糊とした言動が、世界中に火種をばら撒いているように見える。
23日 11月 2013
出世の階段を上ると、普通はそれなりの顔になる。ところが中にはそれとは逆に卑しい顔になる人もいる。猪瀬都知事がそのようだ。信州大の全共闘議長としてのバリケード封鎖を皮切りに世の中にデビューし、転身した後「なぜ」シリーズで作家の地位を確立した。その後行革断行評議会の委員になり、道路公団の民営化に一つの役割を果たしたことは記憶に新しい。その働きが買われたのかどうは不明だが、石原が猪瀬を副知事に迎え更に後継者に指名した。委員と副知事時代はそれなりの顔に見えた。ところが知事選で日本の選挙史上個人最多得票記録の433万票を獲得し当選を果たした頃から顔が変わってきた。最多得票の自信が、恩になった石原への横柄さを生み鼻持ちならない奴に変貌させた。投票日の1か月前に恩着せがましく虎雄を訪ね選挙の協力依頼に行った。お金の話は一切していないと言っているが、まさか1票を頼みに行った訳ではあるまい。1億円の要求に対し5千万円の現金が議員会館で渡され、借用書を書いたと言うが徳田は存在を否定している。この金は選挙運動費用収支報告書には記載されておらず妻名義で銀行に眠っていた。今年9月東京地検特捜部が徳田の強制捜査に入った後、慌てて返却したという。記者の囲み取材では「選挙に使う積りだった」と明言したが、その直後の会見では「選挙とは関係ない個人的な借入」と言い訳。挙げ句の果ては、徳田が勝手に渡してきたと言う。状況証拠は限りなくクロに近いが、本人は否定している。卑しさが顔だけでなく身体から発散し始めている。そう言えば五輪のプレゼンで「お金なら銀行に沢山有ります」と世界の人から顰蹙を買っていたが、思わず徳田の事を思い出して口が滑ったのかもしれないとも勘ぐれる。事情は色々あるだろうが、許せないのは「恩を仇で返す」ことだ。太宰でなくても「人間失格」は間違いなし。
21日 11月 2013
昨年の衆院選の「1票の格差」裁判で、最高裁は前回と同様に違憲ではなく違憲状態と判決を下した。案の定国会には安堵感が漂い抜本的な解決に向けた動きは全く見られない。司法も立法も「2倍の格差」で手を握った感がある。選挙制度は国会議員自身が決めることなので、議員が主体的に変革することは極めて困難だ。簡単に言うと議員には抜本的な変革は出来ないということだ。出来ない議員に変革の努力を求める、というのが最高裁の違憲状態という判決だ。この状態が40年も繰り返されている。子供の教育でも、甘えっ子を甘やかしたら図に乗るだけで増々酷い甘えっ子になってしまう。だから甘えっ子を治すには厳しい躾けが必要になる。もし最高裁が「1票の格差は是正すべき」と本心から考えているのであれば、前回選挙を無効とする違憲判決を出すべきだ。議員を失職状態に追い込むくらいのことをしなければ、事態は動かない。現在の格差に対し違憲状態と判決した最高裁自体が違憲状態にあるといえる。一方参院選は5倍もの格差があるのに違憲状態のまま放置されている。最高裁が再び違憲状態と判決すれば、最高裁自体が違憲といえるだろう。最高裁自体が問われている裁判ともいえる。
20日 11月 2013
日展の篆刻部門で不正審査が明らかになり、文化庁が後援を中止し最高賞の内閣総理大臣賞選考も行われなかった。今度は篆刻に続き、洋画と工芸美術での不正審査が暴露された。どうやら日展では全体的に不正審査が蔓延し慣習化されているようだ。料理の偽装表示とそっくりの展開だ。日展といえば、100年以上続く日本美術界の登竜門となる展覧会だ。しかも公募だから入選者にとって価値のあるものだったのにと残念に思う。篆刻では有力会派ごとに入選数を事前に割り振っていたが、洋画は審査員が特定会派の応募前作品を審査基準に基づいて指導していたとのこと。勿論金も動く。日展の入選をとるには1回100万円、特選なら1000万円とか。有力会派に属さなければ、才能が有っても入選出来ないことが常識だという。かつて有名タレントがいきなり日展に入選し騒がれたことがあったが、今となれば肯ける。地獄の沙汰も金次第ということか。日展の理事長は「不正があるなら正さなければならない」と白々しく言っているようだが、発覚前は「お釈迦様でもご存じあるまい」と胸の内で言っていたに違いない。情けない限りだ。

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