台風18号と放射能汚染

大型の台風18号が日本列島を駆け抜けた。初めて「ただちに命を守る行動をとって下さい」という大雨特別警報も発せられた。過去に経験のない豪雨と竜巻に襲われ、死者行方不明者は8名となり、避難指示勧告は60万世帯にも及んだ。だが関東では夕方には風も治まり、夜は湿度も下がり快適な気候に様変わりした。まるで昼までの強風と豪雨は白昼夢だったのだと勘違いしてしまう程の変わり様だ。この台風で被害に会われた人には申し訳ないが、この程度の被害で終わって良かったと思う。一過性だから後は復旧に励めばどうにかはなる。しかし福島の放射能汚染は深刻だ。放射能は質が悪い。汚染の広がりを食い止めるのは至難の業だ。金をかけ人を入れ思いつくことの出来る限りの対策を全て打って、後は天に任せるしか方法はない。災害が人類に与える大きさを相撲に例えれば、台風18号は十両、大津波は逃げる手立てはあるので横綱ではなく大関、そして福島原発の放射能汚染は横綱と言えるだろう。台風18号の被害は酷いと思ったが、その上を行く放射能汚染の被害の大きさといつまでも尾を引く質の悪さに改めて唖然とした。この台風によって最早原発は再稼働すべきではないと確信した。