正気を逸したJR東海

JR東海がリニア新幹線の停車駅案を発表し、地元は期待に胸を膨らませているようだ。停車駅は、品川、相模原市、甲府市、飯田市、中津川市そして名古屋の6駅。2027年開業予定で品川名古屋間を40分で走る。8割以上はトンネルで総工費は9兆円。費用は全てJR東海が負担する。2045年には大阪まで繋がる予定とのこと。運賃はのぞみの800円増し程度になるらしい。地元はお祭り気分だが、果たしてJR東海もはしゃいでいて良いものだろうか。リニアに乗車する人は、新幹線からの乗り換え客が殆んどのはずだ。新規の乗客が爆発的に増えるとは考え難い。常識的に考えると、JR東海のリニア事業は自殺行為そのものだ。経営者は9兆円の負担をどのように評価しているのだろうか。日本の有料道路計画は常に大甘の利用者数を前提に建設され大赤字に陥っている。JR東海は民営化されているので、道路のように親方日の丸とはいかないはずだ。自分が経営者であれば考えただけでもゾッとする。JRの経営者は東海も北海道も本当に正気なのだろうか。