正確な竜巻予報が必要だ

越谷市から野田市にかけて長さ19km幅100~200mの範囲が竜巻の通り道になり、竜巻により約70名が負傷し約600棟の家屋が被害を受けた。気象庁は、正確な竜巻注意報を出すのは技術的に不可能と言っているが本当だろうか。竜巻の本場であるアメリカでは極めて短時間に正確なトルネード注意報を出しているという。しかもその基礎技術を作り上げたのは日本人の故藤田シカゴ大教授だ。技術的に気象庁が出来ないはずはない。予算とやる気の問題だろう。今までは日本の竜巻は規模が小さかったので重要視していなかっただけではないのだろうか。最近は世界的に異常気象が発生しており、洪水有り干ばつ有りで異常さが激しくなっている。その延長線で考えれば、今後竜巻予報は日本でも必要になるはずだ。気象庁は、当たるかどうか分からない天気予報の精度向上に力を入れるよりも、人命を重視した気象の予報警報にウエイトをシフトした方が、国民の役に立つと思う。