首相の汚染水と都知事の整備費

7年先のオリンピック開催が決まった日からまだ1週間も経っていないのに、選定ポイントの状況が様変わりだ。首相が「コントロール下にある」と断言した汚染水について、東電幹部が「コントロール出来ていない」と言い、資源エネルギー庁幹部も「今後はコントロール出来るようにします」と発言した。政府は東電に無理やり発言を撤回させたが事実が変わる訳ではない。一方東京都もいい加減だ。招致決定までは、設備整備費は1600億円と言っていたが、決定後は何と2500億円も増え4100億円になると訂正した。IOC委員を騙して招致を獲得したと言われても仕方なさそうだ。しかし委員に文句を言われない限り進める以外にない。騙していなかったと、結果として実証すべきだ。首相は汚染水をコントロール下に置くこと、都知事は1600億円のプラスアルファーの範囲に収めること。もし出来なければ人格が疑わられ信用を失うことになる。自分の言葉に責任を持つことは、長としての最低要件なのだから。