「食べログ」の価値

食べログは役に立つが、あくまで参考情報として軽く見ている。幸い今回の新潟旅行では非常に役に立ち結果としてありがたかった。だがその食べログが問題を起こしている。食べログに対し低評価の投稿を削除しろとか、店情報を削除してほしいとか不満は多い。食べログに店舗情報の削除を求めた裁判で、札幌地裁は「法人は個人と違い情報をコントロールする権利はなく、ましてやマイナス情報の消去を要望するなどもっての外」と断罪した。これは変だ。食べログに悪評を載せられた店が文句を言っても、道理として通らないことは理解出来る。寧ろ好評もあり悪評もありで実態が浮かび上がるので、悪評にも価値がある。この部分には納得する。しかし、問題は店には秘密情報は存在しない、という点だ。最近は店名しか教えず場所を曖昧にしている隠れ家的な店も多い。そういう店にとっては「知られないこと」が店の価値なのだ。そういう店をネットに載せるということは、営業妨害行為とも言える。法人だからプライバシーが無いと言う判決は暴論だと思う。判事が判事ではなく、判事が店の経営者の経験をしていれば判決内容は変わっていたに違いない。人の世を裁く判事には、学歴ではなく人生経験が必要だと痛感した判決であった。