品質管理以前の問題

カネボウ化粧品の白斑問題が発覚したのは去年の夏前だった。この時カネボウは事態が拡大した原因をクレーム担当者一人の判断ミスの所為にした。だが人為的なミスにしてしまっては問題は解決しないものだ。そこでこのブログで、カネボウの品質管理レベルの低さを指摘し改善方法も示した。ところが当時の社内資料が明らかにあり、品質管理以前の問題であることが分かってしまった。カネボウ中日本支社幹部会資料によると、被害者を慰謝料請求する地雷原と呼び、地雷は何処から出てくるか分からないので注意しろと言い、問い合わせた消費者をコンシューマーウイルスと形容している。更に発覚直後のマスコミを無差別報道と批判。問題が深刻化したのは、無差別報道と批判拡大にあると責任転嫁しているのだ。開いた口が塞がらない。カネボウは分解し、化粧品は花王に貰われていったが、体質は今でも変わらないと東洋経済が指摘している。カネボウの消費者無視体質は、ダイエーの仕入れ先虐め体質を思い出させる。いつまで経っても企業体質は変わらない。残された道は消滅しかないのかもしれない。