「あ党」か「へ党」か

難産の末やっと「維新の党」という党名が決まった。日本維新の会38人と結いの党14人が合流して「維新の党」が生まれた。肥満児ではなく未熟児であるのに難産だった。そもそも日本維新の会と結いの党は政策が違い過ぎる。集団的自衛権では維新が容認で結いは個別的自衛権の拡大。消費税増税では条件付き賛成と行政の無駄削減優先。原発政策では脱原発依存と原発ゼロ。対安倍政権政策では連携と対峙。党の方針など決まる訳がない。挙げ句の果てに党名の名付け争いだ。余りにもゴタゴタが続き橋下代表がブチ切れ、もう「あ党」でも「い党」でも良いと言い出す始末。そして合意したのが「維新の党」。「日本維新の会」の「維新」と「結いの党」の「の党」をとって「維新の党」になったのかもしれない。「維新」は「日本維新の会」を受け継いでいるが、「の党」の「の」も「党」も何も表していない。「結いの党」の存在感は元々そんなものだったのかもしれない。合意したのは、橋下氏と江田氏の共同代表制にするという点だけだ。中味がないなら党名は「へ党」がお似合いだったのだが。