佐渡はよいとこ、何度も

昨日ジェットフォイルで佐渡に渡った。波はなく船は揺れず、たった65分で到着した。遠いと思っていた佐渡は近いのだ。佐渡は英文字Nを上下ひっくり返したような形をしている。レンタカーを借りて、まずは北の弾崎を目指し、二ツ亀、大野亀を観た後、外海府を南下し尖閣湾を経て目的地の七浦海岸に到着した。約70km程度の走行距離ではあったが、見かける土地の人の数は少なかった。カミサンが助手席に座り、暇を持て余し道を歩く土地の人の数を数えていた。その数は、何と6人。70km走って6人は少な過ぎる。佐渡は、寂びれていて人は少ないのかと思った。目的地の相川や七浦にあるホテル群は、概ねくたびれた姿をしていて観光地としての輝きはなかった。でも我が家が選んだホテルは、それ程でもなかったが、到着した時は我が家だけで、少しうら寂しさを感じた。温泉に浸かっても、ハゲのおじさんとたったの2人だけ。ところが、バス旅行の団体客が着くと事態は一変した。食事場所は超満員、風呂も大変な混みようだったようだ。朝の食事も風呂も売店も大混雑。団体客がイナゴの大群のように群がり、そして去っていった。今日は吉永小百合で有名な宿根木まで足を延ばしたが感動はなかった。傍にある千石船の記念館にはその技術に感心した。小木のたらい舟を楽しみ、朱鷺の森公園に向かった。朱鷺は繊細なため20m以上近づくなという。でも朱鷺ふれあい館ではガラス越しに1m以下で観ることが出来る。今では誰でも、朱鷺、朱鷺と言うが、たかが1羽の鳥と思っていた。だが実物を観るとそうではない。朱鷺は容姿が美しいだけではなく、感覚も繊細で、羽毛は殊の外気品があるのだ。佐渡の人が朱鷺を大事にする気持ちが理解出来た。朱鷺がいるからこそ米作も無農薬になり、それが売り物になる。朱鷺、様々だ。今回の小旅行で佐渡が栄えることを実感した。佐渡には、間違いのない国産の海産物が豊富だ。しかも誰からも好かれる朱鷺がいる。新潟県は佐渡を新潟県の宝として珍重し大切に育くべきだ。日本の本当の良さを磨くべきだと確信した。