空飛ぶ夏掛け布団

今日は晴れて穏やかな日だったが、昼前に突然突風が吹いた。ベランダに干してあった夏掛け布団が、2階の屋根まで舞い上がり何処かに飛んで行ってしまった。「羽毛だから良く飛ぶのよ」などと冗談を言いながら2階の窓から探したが見当たらず、近所を捜索することになった。早速カミサンと2人で近所の100m四方を探したが見つけることは出来なかった。そこで考えた。いくら軽いとはいっても、精々飛ぶのは20~30mだろう。とすれば隣家の庭が怪しい。隣家は300坪程度の敷地があり、我が家の2階から見ると死角が多い。カミサンが隣家の庭に入れさせてもらい、やっと布団を発見した。隣家がここに引っ越して来たのは10年前頃だが、話をしたのはこれが初めて。そう言えば、この辺の人は近所付き合いが殆んどない。町の悪い性質を持っている。いざと言う時は、近所の連携がものを言う。人間は顔見知りでも挨拶をしないと相手の存在を無視する動物だ。せめて明日からは挨拶に心掛けようと夏掛け布団が思わせてくれた。