品質と価格のアンバランス

ニトリのキャッチコピーが面白い。安くて高品質を売りに「お、ねだん以上」がキャッチコピーだ。ところが、それをアピールした絵は、左に「品質」右に「価格」を乗せた天秤で、右に傾き「品質」が上になっている。文科系的な感覚では、「品質」が上にある方が品質が勝っている感じなのかもしれないが、理科系的に見れば「品質」が劣っていることになる。ニトリは「価格」よりも「品質」が上にあると言いたいのだろうが、物理的には誰が見ても「品質以上に価格が高い」表現になっているのだ。単なる思い違いか、感覚的表現なのか、それともわざと受けを狙ったのか、コピーライターの意図は分からない。もし、単なる思い違いであれば、ニトリの広報部は大丈夫だろうかと心配になる。だが、わざと受けを狙ったのであればコピーライターもニトリも天才的才能の持ち主だ。ニトリが高品質低価格だという前提に立てば、この絵は、見ただけで頭を混乱させる。たった一つの絵が、買い物客の話題に上る。マスコミも取り上げる。このブログにも書いてしまった。効果絶大だ。兎も角、ニトリのキャッチコピーは面白い。