ピラミッドは何故無くならないのか

スポーツ庁の「安全にできない場合は実施を見合わせるべきだ」との通達に、全国の自治体と大阪市は全面禁止したが、東大阪市は制限を設けなかった。大阪府教育庁は重い腰を上げ、これから注意喚起の文書を送るとか。スポーツ庁勧告を無視する態度が有り有りだ。東大阪市立小学校の校長曰く「練習を重ねることで信頼感が醸成され、不登校がちだった生徒が学校に戻ってきた」とか「長年の伝統となっており、子供があこがれを持っている。その意欲をくんでやりたい」と子供の意思の所為にする。ましてや不登校とは全く関係が無いのに。ピラミッド敢行のため、学校が子供を人質に取っているように映る。一方父兄は「段を積み上げては失敗を繰り返す子供を懸命に応援した。成功したときは感動したし、周囲の歓声もすごかった」と褒めそやす。何でも達成出来れば嬉しいものだ。だが、7段ピラミッドの苦痛を喜ぶ子供がいるとは思えない。結局ピラミッドによる死傷原因は、校長を初めとする学校と一部の心許ない父兄の自我にあると見るべきだろう。加害者は校長と父兄、被害者は子供たちという構図。消滅してしまえ!高段ピラミッド。