廃PETの行方

昨日に続きマレーシアの話題をもう一つ。マレーシア政府が、日本や米国などから違法に輸入されたゴミに怒り、強制的に送り返すと宣言した。プラスチックのリサイクルで、廃プラが東南アジア諸国に運ばれているが、中には家庭ゴミを混ぜる悪徳業者もいるようだ。マレーシアの怒りは当然だ。国名・業者名を公表し、猛省を促すべきだと思う。米国では廃プラを選別して輸出していたが、ままならなくなり、選別せずに全量を埋め立てゴミにすることを始めたらしい。今はその埋め立て場所が無くなり困っているとのこと。日本では焼却炉を有する自治体が多いので、廃プラと家庭ゴミは一緒にして焼却するケースが多い。我が町でも廃プラは家庭ゴミと一緒にして回収しているが、PETは相変わらず分別し回収されている。一時はPETのリサイクル技術が脚光を浴びた。でも、リサイクルされるのは公園のベンチ程度。ペイしない。もう、とっくにリサイクル技術は廃れ、殆どが中国に輸出される状況になったはず。ところが、その中国が1年以上前にその受け入れも止めたと聞いている。さて、我が町で回収される廃PETは如何なる第二の人生を歩んでいるのだろうか。ゴミの排出者がゴミのその先の運命を知らないことは、無責任というものだ。マレーシアに頭を叩かれ、自分は反省することになった。