選考方法はクリヤーか

世界選手権代表最終選考会を兼ねた体操全日本種目別選手権の決勝が行われた。そして白井選手は届かず、体操世界代表残り2枠は神本選手と橋本選手に決まった。期待の新星である市立船橋の17歳の橋本選手が選ばれたのは好ましいが、リオ五輪金メンバーが不在の事態となった。大黒柱の内村選手は両肩痛、白井選手は左足首故障、田中、加藤、山室も調子が今一。従来の選考方法であれば実績を重視するから、五輪金メンバーの誰かを潜り込ませたはずだ。そのメンバーが誰もいないということは、選考方法がクリヤーになった証と言える。好ましい傾向だと思う。一方女子は昨年の世界選手権女子個人総合銀メダリストの村上選手が外された。5月のNHK杯を腰痛で棄権したためだ。協会は案に相違して大黒柱の村上選手をスパッと切った。ようやく問題の女子も選考方法がクリヤーになったのかと一時は思った。ところが、よくよく考えると、村上選手の所属は池谷幸雄体操倶楽部だ。池谷と塚原日本体操協会副会長とは犬猿の仲。塚原が池谷にパワハラ騒動を非難された恨みを晴らしただけかもしれないとも思えてきた。選考疑惑の雲はまだまだ晴れそうもない。