自民へと靡けば

衆院解散を避けたい野党は、参院選に向け形作りのため内閣不信任案を出したが及び腰であっさりと否決された。野党の脆弱さがありありと分かる。野党4党はすでに32の改選1人区の全てで共闘し候補者を一本化した。でも、主義主張の全く異なる政党が一時的な見かけの結束をしても何の意味があるのだろうか。「何でも反対」の野党に存在価値があるのだろうか。最早乱立野党には何の期待も出来ないというのが多くの国民の本音に違いない。政治は2大政党制が良い。国の大方の基本的部分は一致して、残りの2~3割の相違する部分を議論で決めていく2つの政党が理想的だ。でも、今の野党が1つの政党にまとまることはあり得ない。されば、自民党をもっと大きく成長させて、2つに分裂させることは出来ないだろうか。今年の1月に民主党で幹事長を務めた細野豪志が自民の二階派に客員会員として入った。先日民主党で副大臣を務めた長島昭久衆院議員が自民に入党した。変節を憂える者もいるが、自分は彼らが政治ゲーム遊びではなく、心底国家国民のために働きたいと願っているからだろうと思う。この2人の決断がきっかけになり、野党の面々が怒涛の如く自民になだれ込むことを期待したいものだ。