ピラミッドか集団行動か

運動会の季節だ。朝から開催の合図である花火がドーンと鳴り響いている。自分が子供の頃の運動会は秋だったが、近年は春に行われる学校が多いようだ。運動会というと、青い酸っぱいミカンを思い出す。今でも青いミカンと運動会の記憶が結びついている。5段ピラミッドも辛かった。その段数がエスカレートして10段にもなり、怪我人が多発し八尾市教育委員会が5段にすべきと提言したことがある。その後スポーツ庁が危険性を認識するよう通達し、事故は半減したという。だが、実施の禁止はなされていないのが現状だ。ところが東大阪市の小学校では7段ピラミッドが、中学校では9段が実施されたとか。保護者や識者からは怒りの声が挙がっているという。広島県では死亡事故が発生した。でも、関西では未だに危険な組み体操が実施されている。一体誰がやらせているのだろうか。ピラミッドは団結力と達成感と見栄えを味わうためのものだろう。それならば集団行動の方が良い。体力格差も男女の差もなく、皆の心がまとまる。父兄は我が子の成長に感動するに違いない。残念ながら、ピラミッドを集団行動に換えるには、関西の校長の再教育が必要なようだ。