ニホンウナギの復活

高校のクラスメイトの毎月昼食会が始まり2年ほど過ぎた。集まるのは8人程度だが、今日はイタリアン。来月は鰻を食べようということになった。体調の思わしくない仲間を勇気付けるために始まったが、目的はクリヤーしているようだ。話の次いでだが、その鰻が近年獲れなくなったとのこと。段々鰻は庶民から遠ざかっている。でも、人工孵化鰻の実用化に光が差したとのニュース。一挙に将来が明るくなってきた。水産庁が鰻の養殖技術の成果を発表した。研究室で生まれたニホンウナギの稚魚シラスウナギが民間の養殖池でも育ったとのこと。霞が関の農水省で関係者らにそのうな重が振る舞われたようだ。柔らかく甘く、くさみや癖もなかったと好評だ。このニホンウナギは、鹿児島県志布志市で、メスとオスを入れた水槽に刺激を与えて受精卵を得て、人工的に孵化。静岡県南伊豆町でシラスウナギに育てられた。それが鹿児島県の養殖業者で育てられ、霞が関で人に食されたとのこと。でも、今はコストが10倍かかるのが欠点だという。いや、そんなことはない。どんなにコストがかかろうが、成功の道筋さえ出来れば、コストダウンは日本のお家芸だ。土用の丑から解放される日は近づいていると信じている。