ICANのノーベル平和賞受賞

核兵器を初めて法的に禁じる核兵器禁止条約の採択に主導的な役割を果たした「核兵器廃絶国際キャンペーンICAN(International Campaign to Abolish Nuclear Weapons)」へのノーベル平和賞授賞式が開かれた。広島で被爆し、ICANと共に活動してきたサーロー節子さんが被爆者として初めて受賞演説し「人類と核兵器は共存できない。核兵器は必要悪ではなく絶対悪だ。条約採択を核兵器の終わりの始まりにしよう」と訴えた。ところが、残念なことに唯一の被爆国である日本は核兵器禁止条約に賛成しなかった。日本は核保有国と非保有国が共に参加しなければ意味が無いと屁理屈を捏ねているが、本心は米国の核の傘の下にあるので、米国の手前賛成出来ないということだ。核の傘は本当に有効なのだろうか。核戦争は起こるのだろうか。核保有国同士が核を撃ち合うことなどあり得ない。自国に核を落とされるリスクを負って、核を撃つクレージーな国など無い。核保有国にとって核はお守りみたいなもので無用の長物に過ぎない。問題はテロ集団だ。テロ集団に核が渡れば、核使用もあり得ることだ。絶対テロ集団に核を所有させてはならない。その解決策は核兵器廃絶しか無い。オバマではないが、人類はYes I canと声を挙げながらICANを押し進めるしか道は無いようだ。