ゴルフの小平、マラソンの川内

日本人のスポーツも捨てたものではない。世界タイトル戦で比嘉は自滅したが、村田は圧勝してタイトルを初防衛した。今日は海外から思いがけないビッグなニュースが飛び込んできた。米国男子ゴルフツアー・RBCヘリテージでプレーオフを制し小平選手が優勝した。日本人史上5人目のPGAツアー大会優勝者になった。小平選手は、まだ米ツアーのツアーカードも持っていない新参者。驚異のスピード優勝と言える。プレー中、喜怒哀楽を表に出さない。周りの雰囲気に左右されない。身長は172cmと外人に較べ小柄。底力は反骨心と素直な心から湧き出るようだ。これを契機に舞台を海外に移し大活躍してほしいものだ。もう一つのビッグニュースは市民ランナーの川内選手。ボストン・マラソンで初優勝を果たした。ボストン大会での日本男子による優勝は1987年の瀬古利彦以来の快挙。川内選手は昨年日本代表からの引退を表明した。日本陸連のやり方に見切りを付けたと言う方が的確だ。さて日本陸連は東京五輪に向けてどのように強化をはかるのだろうか。川内選手のアドバイスを取り入れるかが分水嶺になりそうだ。当日のボストンは冷たい雨が降り注ぐ最悪のコンディションだった。でも川内選手は「最後まで諦めずに自分のレースを心掛けた。今回のような悪天候は自身にとって最高のコンディションである」とコメントしたという。川内選手の自分を律する厳しさには、勝負に勝つためのヒントが隠れているような気がする。