「メンバー」という呼称

「TOKIO山口メンバー強制わいせつ容疑で書類送検」とのニュース。どのマスコミも呼称に「メンバー」を使っている。事件内容は兎も角「メンバー」という呼称が気になった。こんな時はWEB検索が便利だ。ハフポスト日本版ニュースのエディターが「メンバーと報じる理由が3分で分かる」という記事を投稿していた。それによると、芸名のみの呼び捨てを避けるために何らかの肩書き呼称が必要となり、TOKIOの一員という職業上の肩書きとして「メンバー」という言葉を使ったとみられるとのこと。因みに、犯罪人及び容疑者の呼称も説明している。例えば、容疑者という呼称は、逮捕または指名手配された場合の呼称として使う。逮捕されても、この時点では罪が確定していないから犯人ではない。起訴された後から判決が出るまでは原則「○○被告」、刑が確定した後は「○○受刑者」「○○服役囚」などと表現される。逮捕と書類送検の違いは、逃亡や証拠隠滅の恐れの有無による。一方、書類送検の場合には「容疑者」を使わない。人権上の配慮をして「会社員の男」などと、職業などの肩書きを用いながら匿名で報じる。でも、今回匿名ではなく芸名での報道に踏み切ったのは、山口の知名度が高いことから、事件に対する社会的関心の高さや影響などを考慮したとみられるとのこと。それにしても呼称としての「メンバー」には違和感がある。「ジャニーズ事務所所属の山口社員」と表現すべきだと思うのだが。