大相撲:歪んだ世界

大相撲の春巡業舞鶴場所の土俵上で挨拶をしていた市長が倒れ、救命のため土俵に上がった女性に対し行司が土俵から下りるようアナウンスしたとのこと。女性は治療を申し出、すぐに心臓マッサージを開始。行司に対し「土俵上といっても人命第一」と救命措置を優先。警察官と交代するまでマッサージを続行。AEDで止まっていた呼吸が再開し、担架で搬送された。その後土俵に大量の塩が撒かれたとのこと。市長の病名はくも膜下出血で、今は意識が回復しているという。因みに女性は救命救急の心得がある医療関係者らしい。大相撲は未だに偏屈した伝統が続いている。「女人禁制」がその典型だろう。その理由は、大相撲は単なるスポーツではなく、国技であり神事であるからという。外人関取が半分も占める相撲が何故国技と言えるのだろう。国技になったのは明治天皇が見に来た時からで、それまでは神代の昔から女性も相撲を取っていた。歴史は浅いのだ。いま時大相撲は神事だと思う国民がいるだろうか。八百長も暴力沙汰も日常な大相撲を神事だと見る人など一人もいない。八角理事長は謝罪した。どうも世論の非難を受けての「後出しジャンケン」のように映る。今こそ大相撲には抜本的な改革が必要だ。まずは公益法人を外すことから始める必要がありそうだ。