花粉を水に変えるって?

相変わらず花粉が大量に飛び交っているが、自分の花粉症の症状は先週頃から殆ど治まった。どうやら自分は杉花粉に弱く檜には強いようだ。嘗ては花粉の季節になると、眼が痛痒くなるだけでなく、水道の蛇口のように鼻から鼻水が流れ出し、ゴミ箱は寸時にティッシュの山を築いたものだ。それに較べれば、今は薬を使うか使わないかのギリギリの軽症になった。花粉症対策は各種のものが考案されている。今年は新種が出現した。市川海老蔵が宣伝している「花粉を水に変えるマスク」だ。花粉を水に変えるとは、何ともユニークな発想だ。酸化チタンとヒドロキシアパタイトと銀を配合した「ハイドロ銀チタン」をマスクに練り込んだもの。光触媒作用により、花粉内のタンパク質を水に変えるという。ところが、その仕組みは学術的に変だという指摘がある。仕組みはどうあれ、花粉症に有効であれば立派な商品だと思う。効くのか効かないのかが問題だと思う。問題は更にあるようだ。「花粉症が改善する」と書けば医薬品医療機器等法が適用され、効果が無ければ法律違反になる。だが「花粉を水に変える」という表現は薬効を主張するものではないから、この法律の範疇外だという。また実際に花粉が水に変わらなければ景品表示法の問題になるという。いずれにしても、効果があれば問題を一掃する。学術的説明は兎も角、販売量の増大が証明することになるはずだ。