新年度あれこれ

今日から新年度、2018年度の幕開けだ。4月1日といえば子供の頃は、新年のような感じがした。小学校入学の時は異次元の世界に踏み込むような気がしたし、同じ小学生でも学年が増す毎に希望と不安が入り交じっていた。この感覚は、中学でも高校でも大学でも同じように続いた。今振り返ると大学を卒業し会社に入社した時がクライマックスだったような気がする。でも、年を取るに従い、新年のような気持ちは薄れていく。薄れ続けて50年近くなる。今はもう、新年度が新年のように感じることは無い。反対に新年度が暗く不安な年に突入するかのように感じることが多くなってきた。今日から黒田日銀総裁の望み通りに値上げのオンパレードが始まる。納豆やヨーグルトやビールや外食などが一斉に値上げされる。診療・介護報酬の改定で薬代は安くなるが、全体では診察・入院料や介護サービス料が上がり、負担は増す一方だ。黒田総裁はトリクルダウン効果を狙い、金融バズーカを放った。だが年収は上がらず物価だけが上がる結果になっている。幸か不幸か、不幸に決まっているが今年度こそ黒田のインフレ率2%は達成しそうだ。黒田は目標設定を間違えたのだと思う。年収が上がり消費が増え、結果として物価指数が2%アップと言うべきだった。だが、最終目標を2%と設定したから、年収も消費も置き去りにされた。当分明るい新年度には恵まれそうもない。