2025年1月

赤色3号について

米食品医薬品局FDAが、発がん性の懸念があるとして合成着色料「赤色3号」の使用を禁止すると発表した。これに対し、伊東消費者担当相は何と安全性を強調した。そもそも日本では使用が認められ、漬物などにも利用されている「赤色3号」とは何なのだろう。「赤色3号」とは、食用タール色素に分類されるエリスロシンのことだ。エリスロシンはタンパク質に結合し易いという特徴を有しているため、摂取すると、生体のタンパク質にも影響を与える可能性が考えられてきた。そのためドイツやポーランドなどでは、食品添加物としてエリスロシンの使用が禁止されている。米国でもFDAがラットを使った実験で発がん性が確認され、化粧品と外用薬については1990年から赤色3号の使用を禁止していた。しかし人間では確認されなかったことから食品への使用許可は取り消さなかった経緯がある。でも今回「動物にがんを引き起こす」に該当するので使用禁止になったのだ。エリスロシンが本当に有害物質かは分からない。でも限りなく有害物質に近い。この状況で消費者担当相が「とりあえず安全だ」と宣言するのは如何なものかと思う。消費者担当相は一体何処を見ているのだろうか?

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「単純平均モデル」と「時間予測モデル」の論争

今月13日の日向灘地震で、再び南海トラフ地震臨時情報が発令された。だが「南海トラフ巨大地震とは関係はない」という評価結果が出された。その根拠は、日向灘地震はユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界面がずれるタイプであり、南海トラフ地震とはメカニズムが異なることと、マグニチュードが7に達していなかったことだ。でも、現実として、南海トラフのプレートの沈み込みによる地震は、阪神淡路大震災以降続いている。更に政府の地震調査委員会は南海トラフの巨大地震の今後30年以内に起きる確率を、15日にこれまでの「70%から80%」を「80%程度」に引き上げたことを公表した。確率の内容を知らなければ「今回の地震で南海トラフ地震が更に近づいた」と思うかもしれないが実態は、単に時間が経過したので自動的に数値が大きくなっただけなのだ。そもそも、日本の地震確率は「単純平均モデル」で算出されている。それに従えば南海トラフ地震の発生確率は20%なのだ。ところが、南海トラフ地震だけは「時間予測モデル」が採用されている。その方が80%と危機意識を煽れるからだ。自分はどちらが正しいかとは思わない。何故なら、どちらとも確たる根拠が無いからだ。そもそも日本は地震大国だ。いつ何時大地震が発生するかは誰も分からない。しかし、日頃から万一に備えることが重要だ。そう言う意味で「単純平均モデル」と「時間予測モデル」の論争は効果が有る。但し、地震学者としては、相当程度が低いと思う。

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人工言語「エウェル語」

東京新聞によると、オリジナルな人工言語を一から作っている中学生がいるという。民族や国家などによって自然に発生した日本語や英語などの言語は「自然言語」と呼ばれるが、個人や団体が人為的に文法や文字を作成したオリジナル言語は「人工言語」と総称される。その中学生とは、大泉高校付属中学校に通う須藤宗一郞君だ。自ら考えた架空の世界で話されているという設定で、文法や発音の細かいルールは実在する言語のようで、文化や他国との交流といった背景にも思いを巡らせ、独創的なファンタジーワールドを築き上げているという。「現代標準エウェル語文法」と題した文法書まで作成されている。フィンランド語やトルコ語など実在する言語の影響を受けてはいるが、文法も単語もすべてオリジナルとのこと。最大のこだわりは、不合理にも見える複雑な文法だという。同じ人工言語でも、学びやすく例外を排したエスペラントのようにしなかったのは、自然に成立した言葉の特徴を持たせた方が好きだからと言う。これまでゲルツァンカ語、ケンツラー語、そしてエウェル語といったオリジナル言語を作ってきたという。どの言葉も、それぞれ架空の世界とセットになっている。今の言語作りはあくまで趣味で、将来の夢は言語学者だと言う。近い将来、現在のエスペラントに替わる第2のエスペラントが生まれるのかもしれない。

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大災害の予言は杞憂であって

福音派予言者ビックスが、2025年2月9日前後に観測史上最大規模の巨大地震が米西海岸一帯で発生すると予言している。また、元漫画家たつき諒が、2025年7月5日に大津波に襲われると予言している。ビックスは、トランプ暗殺未遂事件を的中させた人物として有名だ。一方、たつき諒は1999年に発表した単行本「私が見た未来」で、東日本大震災を予言したことで有名だ。ビックスは、福音派教会の用務員をしている人物で、約1年前からユーチューブで予言の公開を始めた。トランプの暗殺未遂が起こる4カ月前にこの事件を詳細に予言していた。何とトランプが銃撃され、それが耳の横を通過するだろうと予測したのだ。更に将来、仮想通貨の相場が頂点に達すると経済が崩壊し、第3次世界大戦が始まる。そして2月の巨大地震の予言だ。たつき諒は、フィリピン海で発生した津波が太平洋周辺の国を襲い、陸が押されて盛り上がり、日本とフィリピン、台湾が地続きになるというもの。予言が注目されるのは、社会が不安に満ちているからだ。今や世界中、政治経済がハチャメチャな時代を迎えている。大災害の予言は杞憂であってほしいものだ。

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オピニオンリーダーになる気配

オリエンタルラジオの中田敦彦が最近テレビに戻ってきた。4~5年前、吉本興業を辞めた後、突然テレビから消えたので、何処かの大御所の逆鱗に触れ出禁を喰らったのかと思っていた。現在はシンガポールに移住し、YouTuber、文筆家、インフルエンサーとして活躍しているようだ。毎日新聞のインタビュー記事で、その人となりが良く分かる。以下はその内容。戦後の日本の民主主義について、報道の自由の無さと、政治家の世襲制度を批判し、改善策を提案している。自分は芸人だから、どこまでいっても、聞いてもらえることに喜びや心地よさを感じるので政治家にはならない。直接民主主義が良いとは思わない。民意は流れ易いから適切に対処出来る優秀な政治家が必要だ。政治資金規正法を厳しくする以上に、経済的な恩恵の実感を有権者に与えないと不信感は消えない。政治家と有権者をつなぐ活動をしている。二択で言い切るとコンテンツは盛り上がるが、危険だ。そして本人は記事になっていることを分かりやすく伝える変換器役を続けたいと思っていると締めくくっている。単なるお笑い芸人では無さそうだ。その内日本を引っ張るオピニオンリーダーになる気配を感じる。

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住友電工のレドックスフロー電池

日本のGX(グリーン・トランスフォーメーション)革命を北海道が牽引している。北海道・石狩に建設した住友電工のレドックスフロー電池だ。世界的に再生エネルギーへの転換が進んでいる。だが、風力や太陽による再生エネルギーは、余剰に生じる電力を貯めることが難しいのが最大の欠点だ。現在最も普及している蓄電技術はリチウムイオン電池だが、寿命が短い。そこでレドックスフロー電池の出番となる。レドックスフロー電池とは、硫酸バナジウムの電解液が満たされタンクに、正負の電極が取り付けられたもの。充電したいときは、風力で発電した電気をプラス電極側に送る。するとバナジウム電解液中の電子がプラス電極側からマイナスへ移動し、電気が蓄えられる。放電したいときは、マイナス側に集合していた電子をプラス側へ流す。原理的に劣化しないし、蓄電容量を増やすにはタンクを大きくするだけで済む。問題はコストだ。製造コストがリチウムイオン電池の2倍。世界に供給されるバナジウムの4分の3が、中国かロシア産なので供給が不安定だ。幸か不幸か中国がレドックスフロー電池に前のめりとのこと。普及すればコストはクリヤーするはずだ。

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上空1500mと5500mの違い

この冬一番の寒気が日本列島に襲来している。テレビの天気予報では、寒気の強さを上空の気温で表すことが多い。絵としては、日本列島に寒気が覆い被さってくるのでイメージ的に納得感があるが、何故上空1500mと5500mの気温なのだろうと不思議に感じていた。地表の温度の方が良いのではとも思っていた。でも、地表だと地形により温度が異なるので、それに惑わされないよう上空の気温を採用しているようだ。上空1500mの気温を使う理由は、比較的地表に近いため、地表の気温と概ね対応していて、8~15℃足したものが地表付近の気温になるからだという。一方、5500mの気温を使う理由は、雪雲となる積乱雲が発達する目安で、氷点下30℃以下が雪の目安、氷点下36℃以下が大雪の目安になるという。要するに、1500mの気温は地表の目安で、5500mは大雪の目安ということのようだ。早く春になってほしいものだ。

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ナッツの効用

ナショナル ジオグラフィック日本版によると「いろいろな種類のナッツを食べることは、心臓を守り、脳機能を向上させ、慢性疾患のリスクを下げるシンプルかつ強力な方法だ」とのこと。アーモンド、ピスタチオ、ブラジルナッツ、ピーナッツ、クルミの効果を挙げている。アーモンドは、がんや2型糖尿病のリスクを下げ、体重管理にも役立つ。豊富に含まれるビタミンEは、皮膚を健康にし、免疫系を強化し、血管機能をサポートする。ピスタチオは、光によるダメージから目を守り、認知機能の低下から脳を守るルテインとゼアキサンチンを豊富に含んでいる。9種類の必須アミノ酸のすべてを含む完全タンパク質とのこと。ブラジルナッツは、甲状腺の機能を健康に保ち、白血球を増やして病気や感染症に対する身体の抵抗力を高める。但しセレンは毒性があるので1日3粒程度が良いという。ピーナッツは、タンパク質と葉酸が豊富だ。タンパク質は筋肉の成長と組織の修復に不可欠であり、葉酸は赤血球やタンパク質などをつくるほか、胎児の健康な発育のためにも重要な栄養素になる。クルミは、オメガ3脂肪酸を含み、気分を高めたり、目や皮膚や関節の健康を改善したりと、多くの健康効果がある。そのほか、中性脂肪の減少、炎症の抑制、血圧の改善にも関連しており、心臓病のリスクを下げるのにきわめて重要。但し、ナッツは高カロリーなので食べ過ぎには注意が必要。毎日少量のミックスナッツを摂ることにした。

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トランプに転んだザッカーバーグ

メタのザッカーバーグCEOが、投稿の信頼性を第三者が評価するファクトチェックを米国で終了すると発表した。メタがファクトチェック機能を導入したのはトランプが大統領選で勝った2016年。勝利の要因はSNSの悪用と言われた。その後米連邦議会襲撃事件を受け、トランプのフェイスブックのアカウントを凍結した。当時メタは「誤った情報は民主主義にとって脅威だ」と主張していた。ところが、トランプの次期大統領就任が決まると「ファクトチェック機能は政治的に偏り過ぎ、米国では信頼を高めるどころか破壊することになった」などと正反対の事を言い出した。ザッカーバーグはトランプの大統領就任基金に1億5千万円を寄付した。トランプの長年の友人である総合格闘技団体のCEOをメタの取締役に迎え入れた。ザッカーバーグはトランプに媚びを売りながらすり寄っている。事実はもはや重要ではないという強いメッセージを人々に送り始めた。長いものに巻かれるザッカーバーグはフェイスブックとインスタグラムの運営責任者としては失格だ。最早、権力者に転んだ者にSNSを運営する資格は無い。この業界から消え去るのみしか道は残されていない。

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初めてのライブ観戦

プロバスケットボールの試合観戦に行ってきた。場所は昨年夏に開業したララアリーナトーキョーベイ。第100回天皇杯全日本バスケットボール選手権大会のクォーターファイナルの千葉ジェッツvsアルバルク東京戦。偶々千葉ジェッツ提供の無料券が手に入ったのが観戦に行った理由だ。ララアリーナの収容人員は1万1千人で、高さ4Fのすり鉢状になっている。無料券だから席はエコノミー。最上段の席だった。アリーナ内は千葉ジェッツの赤一色だ。選手は小さく見えるが、全体の動きが分かる。アリーナ中央の大型ビジョンとチアリーダーが掛け声をリードする。アリーナ内は歓声の渦だ。まさに推しの世界だ。ゲームは千葉ジェッツの10-0のリードで始まったが、70-75で敗れた。終了直前に渡辺選手や富樫選手の3ポイントが決まっていれば勝っていたかもしれない。終了後出口から吐き出された集団に混じり大混雑の中を歩きながら帰路に着いた。初めてのライブ経験だったが、推しの勢いを感じた次第。

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年賀状じまいあれこれ

「年賀状じまい」がブームになっているという。日本郵便が、今年の元日の年賀郵便物は約5億通で、前年よりも34%減ったと発表した。日本郵便は郵便料金を値上げしたので、年賀はがきの発行枚数を26%減らしていたが、想定を超える減少幅となったとのこと。確かに、今年は自分宛てにも「年賀状じまい」との年賀状が多かった。かく言う自分も、今回「年賀状じまい」をした一人だ。もう数年前から決めていた。今年は79歳になる。80歳になる年の正月に年賀状を出すのもどうかと思い、カミサンと相談し、今年で「年賀状じまい」することにした。自分が年賀状を出す宛ては、普段から親しい人もいるし、年賀状だけの人もいる。SNSやメールの方が、近況を伝え易い。年1回のご挨拶も大切だが、SNSに切り替えた方が、より親しみが湧く。でも、皆がSNSやメールをする訳でもない。どうしようと迷ったが決断した。翻って考えると、年賀状自体は良い風習だと思う。日本の良さだ。郵便料金が値上げされたからといって「年賀状じまい」した訳ではない。逡巡の結果であった。

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IOWNって

IOWNに将来性がありそうだ。スーパーのAEONではない。NTTのIOWNだ。IOWNとはInnovative Optical and Wireless Networkの略。NTTが目論んでいる構想で、情報を伝送するネットワークから端末、演算処理まで、すべてに光技術を導入するというもの。情報の伝送や処理をこれまでの電気信号から光に置き換えることで、消費電力は100分の1に減り、伝送する情報の容量は125倍に増え、遅延も200分の1に改善することが期待出来るという。デジタル化で社会の効率や利便性は向上したが、処理にかかるエネルギーも加速度的に増えている。生成AIの学習には原発1基の1時間分の電力が使われるとの試算もある。IOWNが実用化されたら、世の中はどう変わるのだろう。川添NTT副社長は「省エネ化出来、スマホの充電は年1回で済むようになる。伝送の遅延がないので、遠隔で手術ロボットを緻密に操作出来る。データを瞬時にバックアップし続けることでサイバー攻撃が無くなる。映画1万本を一瞬でダウンロード出来る」と夢を語る。夢を夢に終わらせることなく実現してほしいものだと思う。

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石破首相のご意見番になって

細川護熙元首相の毎日新聞インタビューの続き。細川元首相は、自民政治についても苦言を呈している。曰く「一番の問題は、政治の側が何をやりたいのか、はっきりわからないところだ。菅政権も、岸田政権も、石破政権も、内閣がいつまでに何をやるのかの目標を明確にしない。旗を上げないと、人はついてこない。例えば、核兵器禁止条約に日本がオブザーバー参加するとか、選択的夫婦別姓を導入するとか、死刑廃止をやるとか、気候変動の音頭をとるとかすぐできる話だ。わかりやすい話をやっていけば、支持率も上がり、政治に対する関心も高まる。2院制が必要かを考えるのでも良い。石破首相の答弁は、まどろっこしくて、もっと簡潔に言った方が良い。今の日本を変えるには、政権交代が一番。そうしないと社会全体の空気も変わらない。年収103万円の壁のような小さな問題ではなく、もっと大きなテーマに舵を切るべきだ」と。是非、細川元首相には石破首相のご意見番になってほしいものだと思う。

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そんな事実はあったのだ

約30年前の平成の政治改革の当時、公費で政党に助成する政党交付金を導入する代わりに企業・団体献金を禁止する合意があったと主張する野党に対し、石破首相は「そんな事実はない」と否定した。実際はどうだったのだろうか。当時当事者だった細川護熙元首相が毎日新聞のインタビューに答えている。細川内閣の出発点になった非自民8党派の「連立政権樹立に関する合意事項」は、企業・団体献金の廃止を明確に謳っている。国会の所信表明演説で、企業・団体献金について「廃止の方向に踏み切る」と明確に言った。激変緩和の意味で、政治家個人に対するものを禁止し、政党への企業・団体献金は付則で5年後に見直すことにした。当時の河野自民党総裁も「企業・団体献金の廃止と政党交付金制度はトレードオフ」と発言し企業・団体献金禁止を支持していた。そんな事実はあったのだ。政治家は、卒業したからといってダンマリを決め込むべきではない。まさに生き証人なのだ。今こそ河野洋平は企業・団体献金の是非について決着を図るべきだと思う。

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バイデンは何故USスチール買収に反対なのか

バイデン米大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収計画に対する中止命令を出した。「米国の国家安全保障を損なう恐れのある行動を取る可能性がある」と判断したからだと言われている。果たして、そうだろうか。鉄鋼の世界市場は中国がほぼ独占している。そもそも買収計画は、単独では生き残れないUSスチールによる身売りの入札で始まった。もし、日鉄とUSスチールが組めば、粗鋼生産量で世界3位の日米連合が誕生する予定だった。日本も米国も救われるのだ。でも、反対しているのは全米鉄鋼労働組合USWだ。日鉄は長期雇用契約を約束しているから、USWには不利にならないはずなのに。バイデンは、この時期に何故買収に反対したのだろう。一説にはUSWの雇用を守るためとも言われているが、それは正しくない。買収により、USスチール自体も株主も従業員も守られるはずだ。恐らくバイデンは、USスチールのライバル企業である米鉄鋼大手クリーブランド・クリフスに肩入れし、益を得ようとしているに違いない。さて、トランプも今は買収に反対している。大統領就任後、如何なる判断をするのだろうか。要注目。

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5年後の豊かさを期待出来ないが

Nikkei Asiaの読者アンケートによると、5年後の豊かさを期待しているのは、日本が最低とのこと。トップはベトナムの83%で、日本は何と44%でダブルスコア状態だ。日本には将来に不安を抱く人が多いからだ。でも、年代別に見ると、日本の20代は6割が5年後の生活が豊かになると予想しているから、僅かに救いだ。日本と世界で求める働き方の違いも浮き彫りになった。日本は競争よりも安定を求めるが、ベトナムは安定よりも競争を求めている。パートナーとしての米国・中国について、日本は9割が米国指向だが、世界は7割へと落ちる。極めつきは政府への信頼度だ。日本は4割弱しか政府を信頼していないが、世界は5割以上が政府を信頼している。日本には昔から「和を以て貴しとなす」という精神がある。政治・経済を主導するトップに非があっても、引きずり降ろすことはない。暖かく見守っていれば、その内気付いてくれるに違いないと思っている。その思いが余りに長過ぎた。その思いが諦めに変質してしまったのだ。この際、ケツをまくって「和を以て貴しとなす」の長所を引き出し、反転させるしか方法は無さそうだ。

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一年の計は元旦にありというが

一年の計は元旦にありという。毎年新年を迎えると「今年こそ○○しよう」と一年の目標を立てたものだ。でも、ここ数年年初に目標を立てたことがない。毎年目標をクリヤー出来なかったから諦めたという訳ではない。目標が全く無い訳でもない。この年になると、わざわざ目標を作らなくても、心の中には既に目標が存在しているということのようだ。若いときは、資格試験に受かるとか具体的な目標があった。でも、年を取ると違う。コツコツと努力した結果、如何に自分の血肉になったかを実感出来たかなのだ。DIAMONDonlineの記事「新年の抱負が(目標倒れに終わる人)と(しっかり達成する人)の決定的な違い」が参考になる。目標倒れに終わる理由は、目標が高過ぎることと固定化し過ぎることだという。三日坊主にならないコツは、習慣化したいことを朝のうちにやることだと助言している。自分は20年前に「人生は二毛作」というブログを書き始めた。でも「人生は二毛作」では、書く内容が途絶えてしまう。そこで14年前に「西成恭介の雑感帳」へと乗り換えた。「雑感帳」だけに、題材は自由だ。感じるまま書くことが出来る。だから、今の自分は何事に対しても「如何に感じるか」が目標になっている。ブログを書き続けているいること自体が実に面白い。

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