世界中で男女間の賃金格差が存在している。一般的に賃金を左右するものは学歴や職歴あるいは運の良さと考えられている。だが、ケンブリッジ大学の経済学者たちは性格も重要だということを発見したという。開放性、誠実性、外向性、協調性、情緒安定性の性格特性と、賃金・出世の関係を検討した。その結果、男女間の性格の違いが、職歴と同じくらい賃金格差に影響していたと結論した。西欧では、誠実性と情緒安定性が高賃金に有力だ。誠実な人は信頼でき、勤勉だと認識されることが多く、情緒安定性がある人はストレスに効率よく対処できる。どちらも雇用主たちが重んじる特性だ。一方協調性は、社会的には利益があるにもかかわらず、衝突を避けがちで、交渉力の劣る傾向がある。全般的に、男は情緒安定性に富み、女は協調性に富んでいる。この男女間の性格特性の差が賃金格差を生んでいると結論付けている。賃金格差を減らすには、女に交渉訓練の機会を提供し情緒安定性をアップさせることと、雇用主は無意識の偏見を無くすため評価を標準化し公平性を担保することだと指摘している。
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