恐ろしやガバナンス

中居の女性トラブルを発端にしたフジテレビ問題が波紋を広げている。最早中居・フジの枠に留まらず、色々な業界のビジネスモデルを崩壊させる気配だ。フジテレビのガバナンスを問題視するスポンサー企業が続出し、CMをACジャパンに切り替え、赤字転落の見通しとなった。しかし、それでは終わらない。来期の番組編成の目処が立たない。フジテレビの存続は危うい。身売りされるかもしれない。社員はすでに給与の保証を求めている。それ以上に深刻なのが番組制作の下請だ。テレビ番組の制作は、テレビ局員数人と下請で成り立っている。このビジネスモデルが崩壊することになる。文春も記事の修正でフジと裁判沙汰になるに違いない。負ければ廃刊も有り得る。スポンサー離れはスポーツ界にも波及する。サッカー、バレー、ゴルフ、アイススケート等は収入源の放映権料が入らなくなり、スポーツ団体が行き詰まる。小池都政と日枝天皇とはズブズブの関係で、都は日枝案件を多く抱えている。都がお台場海浜公園に26億円もの巨額をかけて整備する世界最大級の噴水「ODAIBAファウンテン」も、水を吹き上げる前に水の泡になるに違いない。テレビ他局も対岸の火事と見る余裕はない。日本の社会は横並びだ。フジ以外のテレビ局でも女子アナ上納システムが発覚するのは目に見えている。テレビ業界全体が沈没する可能性も無くは無い。全てはガバナンスに発している。恐ろしやガバナンス。