トランプに転んだザッカーバーグ

メタのザッカーバーグCEOが、投稿の信頼性を第三者が評価するファクトチェックを米国で終了すると発表した。メタがファクトチェック機能を導入したのはトランプが大統領選で勝った2016年。勝利の要因はSNSの悪用と言われた。その後米連邦議会襲撃事件を受け、トランプのフェイスブックのアカウントを凍結した。当時メタは「誤った情報は民主主義にとって脅威だ」と主張していた。ところが、トランプの次期大統領就任が決まると「ファクトチェック機能は政治的に偏り過ぎ、米国では信頼を高めるどころか破壊することになった」などと正反対の事を言い出した。ザッカーバーグはトランプの大統領就任基金に1億5千万円を寄付した。トランプの長年の友人である総合格闘技団体のCEOをメタの取締役に迎え入れた。ザッカーバーグはトランプに媚びを売りながらすり寄っている。事実はもはや重要ではないという強いメッセージを人々に送り始めた。長いものに巻かれるザッカーバーグはフェイスブックとインスタグラムの運営責任者としては失格だ。最早、権力者に転んだ者にSNSを運営する資格は無い。この業界から消え去るのみしか道は残されていない。