2017年12月

紅白はNHKの負け

大晦日と言えばNHK紅白歌合戦。昔はそんな時代もあった。昨日のレコード大賞と同様に紅白歌合戦も見ることは無くなったが、どういう訳か今年は偶々後半だけ見ることになった。中身が随分変わったと思う。歌だけでなく、合間に録画が入る。テレビを観ている者にとっては、何の抵抗も無い。録画は歌のイントロなのだから。でも、劇場で直接楽しんでいる人にとっては、流れが細切れで違和感を感じたに違いない。司会のウッチャンや二宮くんや女の子は、上手く司会を熟していたと思う。だが、残念ながら、その上手い司会をもっても、次ステージとの繋ぎが間延びしていた。如何にも、NHKのプロデューサーか脚本家かディレクターかは知らないが、相当腕が劣っていると感じた。NHKの紅白歌合戦といえば、腐っても鯛で1年で最大のイベントだ。その最大のイベントで、頓馬な間延びを曝け出すとは、高給取りのNHKも地に落ちたものだと思う。世界では、日本の電車が予定より30秒遅れたことがニュースになると騒いでいる。テレビでは数秒でも遅れればクレームになる。日本はそういう世界だ。特に紅白の間延びは観ている者を白けさせる。今年は白が勝ったが、NHKには負けを宣告したい。

0 コメント

レコード大賞を見ながら

ほぼ20年ぶりに日本レコード大賞の中継を見た。勿論録画して飛び飛びの垣間見だが。昔は誰が大賞を獲るのか、新人賞は誰が選ばれるのかとワクワクしたものだ。だが、ミスチルが大賞に選ばれたのに授賞式を欠席した頃を境に見ることが無くなった。歌番組の衰退期突入の時期だ。毎年、今年で終わるのかと噂されていたが、今年も開かれた。さぞ小規模で寂しい授賞式だろうと思っていたが、大違いだ。AKB48とか欅坂46とか乃木坂46とか、数字の数だけ頭数は沢山いる。賞の種類も多い。昔は、大賞、歌唱賞、新人賞程度だったが、特別賞、功労賞、アルバム賞、企画賞等々と花盛りだ。歌番組が廃れるのに反比例して、受賞者数や賞の種類が増える様は、死に近づいた人が、最期に元気になるのと似ている。今年の大賞は乃木坂46「インフルエンサー」だった。カミサンが「インフルエンザなんて変な曲ね。冬だからかしら」と言う。自分は乃木坂46など見たことも無いし、乃木坂46のインフルエンサーを聴いたことも無い。でも、偶々インフルエンサーの意味は知っていた。世間に大きな影響力を持つ人などをいう。SNSなどで意見を発信し、世論を導くカリスマブロガーが典型例だ。カミサンに教えると、話題は今の世のSNSの持つ力の恐ろしさに移っていった。いつの間にか、授賞式は終わっていた。

0 コメント

忘年会あれこれ

今日は今年唯一の忘年会だ。思い起こすと、嘗て現役の頃はイヤと言うほど忘年会があった。もうハッキリとは覚えていないが、同日に掛け持ちしたこともあり、20回以上の忘年会を熟したことが最多記録だったと思う。だが、リタイヤしてから激減した。でも、減ったといっても、5~6はあった。テニス関係だけでも3つあった。平塚の同好会、同じマンションの同好会そして今所属しているクラブ。同好会のメンバーは皆年を取り、テニスから離れて行き自然消滅していった。一方テニスクラブは人の出入りが有り新陳代謝が盛んだ。老いて残るのは自分たちだけだから、残っていれさえすれば忘年会への参加権がある。20年前に入会したクラブだが、当時の自分は若手の部類だった。でも今は長老に近い。なるべく表に出ないように参加している。その他に、会社OBや大学OBの忘年会もあるが、自分の意思で参加を見送っている。忘年会って何だろうと思う。若い時の忘年会は、まさに忘年で、その年を忘れ新年に希望を膨らます集まりだったと思う。だが、年老いての忘年会は、終始この1年を思い出し振り返る集まりに変質している。自分は普段から過去を振り返らないように心掛けている。忘年会が1つに減ってしまった理由は、未来を見るか、過去を振り返るかにあるような気がする。今日の忘年会では、若手のパワーを浴びることを楽しみにしている。

0 コメント

住んだ所も都

サラリーマンは転勤が多い。自分は今までに9カ所で暮らしたことがある。今の住処が一番長いが、二番目に長いのが富士市で単身赴任を含めると18年もその地で過ごした。謂わば第二の故郷とも言える。その富士市について、少し嬉しいニュースがあった。全国の自治体で地域名を冠した「○○ビズ」の設置が相次いでいるという。中小企業向けの無料相談施設で、柔軟なアイデアを提供し企業の売り上げ増を図る活動をしている。全国の「○○ビズ」の発祥となったのが富士市の「f-Biz(エフビズ)」とのこと。富士市のエフビズは2008年に設置され、市の全額負担で運営されている。そのトップには静岡銀行出身でM&Aや起業支援の経験が豊富な小出さんが就任。「お金をかけず、知恵を出す。結果にこだわる」と決意し、従来と異なる手法で成果を上げてきた。エフビズは、企業自身が気づいていない強みを発見したり、販売対象を絞り込むなどビジネスの根幹に切り込むのが売りとのこと。相談件数も増加し、7割で売上げ増の効果が出て、全国から視察が殺到し、全国の○○ビズは19市町に拡大中とのこと。今でもエフビズが各地の相談員に助言しているという。自分はエフビズとは全く関係は無いが、長年暮らした街が○○ビズの先導的立場で活躍している話を聞くと嬉しくなる。住めば都というが、転居して住まなくなっても住んだ所も都と言える。

0 コメント

まるでプラモデル

暮れも押し迫り、久しぶりに車を洗車し、家の窓ガラスも洗剤を使って汚れを取った。ピカピカになり、気持ちよく新年を迎えることが出来そうだ。だが、水仕事のお陰で、指先にアカギレが出来てしまった。ものに触ると痛いし、水もしみる。困ったものだと思っていたら、カミサンが良い薬があると言う。その名はコロスキン。箱には「小切傷、すり傷、さかむけ、あかぎれに」「透明な被服で傷口をガード」の副題がついている。半信半疑で試してみた。チューブに入った透明な液体を傷口に塗った。ピリピリと痛い。セメダインのような臭いがする。痛さはつけた時だけで、暫くすると固まった。見かけは、セメダインが指に着いて固まった時と同じだ。効果は抜群。指先がものに当たっても透明な塊がガードしてくれて痛くない。風呂に入っても剥がれない。確かに効果はあるのだが、自分の指先を見て、自分の身体がまるでプラモデルになってしまったかのような気持ちになった。そう言えば、貴ノ岩の頭の傷はホッチキスで留められていた。医学が進歩するとヒトはモノ扱いになってしまうものなのかとも思ってしまった。

0 コメント

想定ストーリーを斟酌すると

中東問題は極めて複雑だ。十数世紀前からユダヤ教・キリスト教・イスラム教が入り乱れ、イスラム教は更に分派し、しかも憎しみの度合いが増している。トランプがエルサレムをイスラエルの首都と認めてから、混乱は更に拍車をかけている。河野外相が仲裁のためイスラエルとパレスチナを訪問した。河野外相はイスラエルのネタニヤフ首相と、更にパレスチナのアッバス議長と個別に会談した。両首脳とも、対話による解決に同意した。新聞による報道はここまでで、河野外相の訪中東の目的も成果も良く分からない。新聞報道は極めて外見的で、目に見える事実だけを並べたもので、新聞本来の目的を果たしていない。自分も中東のことは、サッパリ分からないが、要は中東和平のガンになっている過激派組織のPFLP(パレスチナ解放人民戦線)の壊滅にあるようだ。今後イスラエルがPFLPを壊滅し、パレスチナ難民はヨルダンに逃れる。河野外相はヨルダンに パレスチナ支援策として45億円の資金拠出を表明している。ヨルダンにパレスチナ政府を樹立するということなのだろう。日本に居ると、真実をえぐり出すマスコミは無いから、真実の情報集めに一苦労する。一新聞が真実を暴露すれば叩かれるのが現状だ。では、こうはどうだろうか。マスコミ各社が、各社毎に何案かの想定ストーリーを披露する。それを読者が斟酌する。それで良いと思う。バカはバカなりに理解するところが、極めて快い。

0 コメント

不適切発言って

先日ネットに「橋爪功が不適切発言」との見出しが載っていた。NHKの番組で放送中に局アナが謝罪したが「何が」不適切だったのかは内容は言わなかった。覚醒剤か何かで捕まった息子に関する不適切な発言かと思っていた。後日その内容が判明した。「若手俳優に言いたいことは?」と問われた橋爪が「NO。言いたいことってない。でも、馬鹿だ、チョンだ、死ねとか、ひでえ、とかは言います。理屈立ててというか、丁寧になんかは言いません」と答えたようだ。この発言にNHKが過敏に反応し謝罪したとのことだが、何故だか分からない。マスコミ報道によるとこの「チョン」が問題で、何と放送禁止用語なのだそうだ。辞書を引くと「チョンとは、句読点、幕切れ、解雇、俗語で一人前以下」の意味がある。ところが、辞書には載っていない俗語で朝鮮人を指す蔑称の意味もあるようだ。だが、橋爪の文脈からチョンを朝鮮人と解釈する人などいない。明らかに、一人前以下と言っているに過ぎない。NHKの反応が過敏過ぎるのだ。そう言えば、バカチョンカメラも姿を消した。カメラ自体が無くなった訳ではない。バカチョンという愛称が無くなり、簡易カメラと言い換えるようになったからだ。放送局の常識は非常識だと思う。自分には「放送禁止用語」が一人歩きを始めたように映る。

0 コメント

クリスマスって

今日はクリスマス・イブと騒いでいるが、そのうち騒ぐのは日本人だけになるかもしれない。トランプが選挙中に当選したらMerry Christmasを使うと支持者に約束した。そしてトランプは公約通り、いま至るところでMerry Christmasを連発している。米国では今日をMerry Christmasと呼ぶのかHappy Holidaysと呼ぶのか、議論が二分されている。発端は9.11の同時テロ。本来Merry Christmasとは、キリストの誕生を祝福する意味だ。だが、9.11以降、米国では文化や宗教の多様性を認め合おうという流れがある。だから宗教感の無いHappy Holidaysに傾きつつあるが、逆行してトランプが一石を投じた。米国では、年寄りはMerry Christmas派が多いが、若者はHappy Holidays派で、寧ろChristmasを無視した無党派に近いという。米国では宗教としてのChristmasが論じられているが、日本では商業ベースでのお祭りとしてChristmasが珍重されている。クリスマスのサンタさんが良い子にはお土産を持ってくるということだけに特化されているのが日本だ。そこには宗教も信条も夢も希望も存在しない。あるのは誰も分からない慣習だけ。Christmasを祝う慣習は自分が子供の頃からあった。祝うというよりは、プレゼントへの期待だ。年を取った今になって、日本のChristmasは誰が仕掛けたのだろうかと思う。

0 コメント

何故平日になるの?

今日は今上天皇の誕生日で祝日、かつ自分の誕生日でもある。皇太子が即位する2019年5月1日以降の天皇誕生日は2月23日になる。政府は、即位後の12月23日は当面祝日とはせず平日にするとのこと。何故なのだろう。譲位後の現天皇は上皇になる。12月23日を上皇誕生日とするのは新旧天皇の併存による二重権威になるからだと言う。明治天皇の誕生日が11月3日文化の日で、昭和天皇が4月29日で昭和の日だから、今上天皇の12月23日を祝日にするのは極めて自然な成り行きだ。今後今上天皇が崩御すれば、祝日になるのは間違いない。であれば、二重権威だから平日に変えるなどと言わずに、今まで通り祝日にしておくべきだと思う。今どき天皇の二重権威になると騒ぐ方がおかしい。天皇は憲法が限定している国事行為だけを行い、国政に関する権能は一切無い。しかも、天皇が国事行為を行うには常に内閣の助言と承認が必要であって、内閣は自らの助言と承認に責任を負っている。言い方を変えれば、内閣が実効支配していると言える。だから、二重権威と言い出すこと自体が頓珍漢な考え方だ。穿った見方をすれば、内閣の内部闘争の火種になるかもしれないので、災いの元は消しておこうということかもしれない。

0 コメント

塩か脂肪か

会社勤めの頃はいつも血圧が高かった。最高血圧が160を超えており、身体がジンジンしていた。とうとう薬で血圧を抑えるようになり、それでも150は超えていた。リタイアしてから、仕事のストレスも無くなり、カミサンの減塩作戦の効果もあり、130台に収まるようになった。厚労省の食事摂取基準は1日の理想的な食塩摂取量を男性8グラム、女性7グラムと定めている。何処の医者でも、減塩しなさいと言う。塩こそが高血圧の元凶というのが常識中の常識だ。ところが、最近それを否定する学説が脚光を浴びているようだ。高血圧の元凶は、塩ではなく脂肪だという。血管に溜まった脂肪の塊が血管の内径を狭め、流れる血液の圧力を高めるから。日本人男性4001人を追跡した国立健康・栄養研究所の調査によると、BMIと高血圧発症とは大きな相関があるという。塩は間違いなく血圧を上げるが、塩の効果は短期的で持続性があるとは考えにくい。血管内に脂肪の塊であるプラークが出来ると、短時間では無くならないから高血圧状態が続くと考えると、とても納得性がある。料理にとって、塩は魔法の粉だ。少な過ぎれば味気ない。多過ぎれば辛くて食えないし身体にも悪い。適量こそが素材の味を引き出してくれる。脂肪説が確定した暁には、塩の添加量は美味しさが基準になる。早く確定することを願いたいものだ。

0 コメント

高齢者講習

3月に道交法が改正され、70歳から74歳の運転免許更新時に高齢者講習が義務付けられた。講習の修了証明書が無いと更新手続きが出来ないルールだ。仕方なく、今日高齢者講習を受けに行ってきた。講習内容は運転実技と視力検査の二つ。運転実技はテストではないので当落は無いが、教習所の教官が同乗して運転技術をチェックする。運転終了後に弱点を指摘してくれる。自分は取り立てて欠点は無かったが、横断歩道では万一の場合すぐに止まれるよう気を配るのが、事故を未然に防ぐポイントだと教えてくれた。視力検査は、通常の静止視力だけでなく動的視力も測ってくれる。明るい場所から暗い場所に移動すると、暗さに慣れて周りが見えるようになることを暗反応という。この暗反応も測ってくれる。自分は26秒で年の割には時間が短い方だった。周辺視野の測定もある。真正面を凝視して、周りの角度が何度まで見えるかを測定する。自分は145度でまあまあ平均値にあった。生まれて初めて、動的視力、暗反応時間、周辺視野を測った。運転は視力がものを言う。己の弱点を知るには良い機会であった。更にこの講習を受けると、免許更新時の講習を受けなくて済むようになる。更新時は、申請と視力検査と写真撮影をするだけでよくなるとのこと。更新時のかったるい講習を我慢して聞くより、高齢者講習の方がよっぽど身のためになる。法律が改正されると、益々窮屈になると感じていたが、今回の道交法の改正はまさにより良く改正されたと実感した。

0 コメント

畏るべし日本の数学者

数学の超難問「ABC予想」が、日本人によって証明される見通しになったとのこと。今世紀の数学史上、最大級の業績になるようだ。論文は数年前に京都大望月教授が自身のHPに発表した。独創的で難解なため、当初は論文を理解できる数学者がほとんどいなかったが、国際的な数学の専門誌Publications of the Research Institute for Mathematical Scienceに掲載される見通しになり、証明が正しいことが認知されたようだ。数学のノーベル賞といわれる「フィールズ賞」が与えられた過去の業績に匹敵するという。「ABC予想」とは、整数に関する数学的予想の一つで、1985年に、D・マッサーとJ・オステルレにより提示された整数論の未解決問題。1以外に同じ約数を持たない正の整数a、bでa+b=cの時、c<K・(rad(abc))^(1+ε)が常に成り立つという予想。内容は全く理解出来ないが、論文は600頁に及ぶというから、その難しさを窺うことは出来る。望月教授は1969年生まれの48歳。16歳で米・プリンストン大学に入学後、19歳で数学科を卒業。23歳で博士号を取得。32歳で京大教授に就任というから、人並み外れた頭脳の持ち主であることは間違いない。畏るべし日本の数学者。

0 コメント

政治家の習性

河野太郎外相が外相専用機の導入を提案した。就任したばかりで、一体何を考えているのだろうかと疑ってしまう。産経が「おねだり」と報道し、河野が激怒したとか。河野は「緊急に島嶼国や中東を回るには民間機では機動的に動けない。日本の国益を考えると外相専用機が必要だ」と言う。一般論でいえば河野の主張は当を得ている。だが、河野には専用機が無くて国益を逸したという経験などは無い。あくまで、万一を想定したらという話だ。専用機などは国益を何回も逸して、実績を作ってから「おねだり」するものだ。因みに、河野は、最大航続距離1万4千km、19人乗りで74億円の小型ジェット機を所望している。維持費と償却費を含めると膨大な費用が発生する。費用対効果は明らかだ。いずれドブに捨てることになるはずだ。石破が地方再生相に就任した時も同じようなことがあった。大臣には専用の自動車が支給される。クラウンが支給されたが「どうしてプレジデントじゃないの」とゴネた。官公庁では、同じ車を8年間使うルールがある。官僚は買い換えに抵抗したが、石破の執拗さに負け、仕方なくレクサスに替えた。どうして政治家は見栄を張るのだろうか。どうして型から入るのだろうか。きっと本能的に自信の無さを鎧で誤魔化す習性に長けているからに違いない。

0 コメント

情けない理事長解任裁判の差し戻し

マンション管理組合の理事長は理事会で解任できるかが争われた裁判で、最高裁が「理事会で選ばれた理事長ならば、解任できる」とする初めての判断を示した。「解任できない」とした一、二審判決を破棄し、審理を高裁に差し戻した。こんな簡単な判断をするのに最高裁まで行くとは、裁判そのものが情けないと思う。自分はマンション管理士の資格を持っているが、それを仕事にはしていない。でも、マンショントラブルの判例は気にかかる。大方のマンションには管理規約がある。管理規約は、言わばそのマンションの法律そのものと言える。だから、規約がどのようになっているかが極めて重要だ。殆どのマンションは、国交省が提供する標準管理規約を手本にしている。だが、標準管理規約には、理事長は理事会で選出するとあるが、理事長の解任については記載が無い。この最高裁まで争ったマンションの管理規約にも理事長解任の記載は無い。理事会が、理事長の行為に反対し、理事長を解任し新たな理事長を選んだ。解任された理事長は、管理規約に「理事会が理事長を解任出来る」という記載が無いので、解任は無効だと争っていた。一・二審は記載が無いので解任は無効と判決した。一・二審の判断は余りにも杓子定規だ。如何にも頭の固い法律家がしでかしそうなことだ。常識的に、理事会で選出出来るのであれば、理事会で解任出来ると考えるのが当たり前。当たり前の判断が、地裁・高裁で出来ないとは情けない限りだ。裁判官の登用試験には「常識問題」を必須とする必要がありそうだ。

0 コメント

ハリル監督の評価

サッカー東アジア選手権大会で、日本は韓国に歴史的な大敗を喫し優勝を逃した。勝負事だから、時には勝ったり負けたりする。だから負けたからといって非難する気は毛頭無い。でも、試合内容も反省内容も酷過ぎた。これは非難するには余りある。試合開始早々PKで先制したものの、その後が最悪だった。日本は引いてしまいアッという間に3点を取られた。後半は韓国のやりたい放題だった。ハリル監督の指示は無く、選手は右往左往するばかり。問題は、ハリルが立て直す指示が出来なかったことだ。試合後ハリルは「韓国は日本より強いことは試合前から分かっていた」とコメントした。自分の指導力の無さを認め、戦う戦術も見出せないことを告白しているようなものだ。この監督の下では優秀な選手も色褪せてしまうに違いない。ハリルは就任当初はザック監督の遺産を継承し、ザック起用の選手を固定していた。Jリーグで活躍する選手は使わなかった。そのうち、何故使わないというブーイングに負け、多用するようになった。今度は行き過ぎだ。ハリルほど、選手を取っ替え引っ替えした監督はいない。そこに思想が全く見えない。旬の選手を使えば良いというものではない。そんなことは誰でも出来る。ハリルがすべきことは、ガンバの遠藤選手のようにゲームを作れる司令塔を一人か二人育てることだったと思う。今のままでは選手が萎縮してしまう。ロシアで戦うためには一日も早くハリルをクビにすべきだと思う。

0 コメント

頑張れ!栗山監督

テレビは録画して見ることにしている。CMを省けるし、詰まらなそうなら早送りして、本当に詰まらなければ即消すことが出来るからだ。勿論良い番組もある。2日遅れで14日のBS朝日「ザ・ドキュメンタリー、監督栗山英樹」を見て、些か感動した。栗山監督は今でこそ名監督として名を馳せているが、就任当時は不安視されていた。このブログにも2011年11月就任当時、今後どうなることかと「日ハム球団」に書いたことがある。ヤクルトでそこそこの選手だったが引退し、テレ朝のスポーツキャスターになった。後輩へのインタビュー場面を見ても、遜ったチャラい奴だと思っていた。ところが、この「ザ・ドキュメンタリー、監督栗山英樹」を見て驚いた。確かに栗山監督は実績を残している。就任1年目の優勝、斎藤佑と中田翔の気が遠くなる程の我慢の起用、MLB移籍が決まった二刀流の大谷投手の育成など、目を見張るものがある。でも、本当に驚いた理由は実績だけでは無かった。キャスターを辞めた後、北海道に移り住み私財を投じて野球場を建設し、子供たちを指導したという。まさに地に着いた活動をしてきた。だから地元民の支持を得ている。まるで生きた政治家と言えそうだ。地道な活動は仏のマクロン大統領に似ている。口先だけで実の無い小池都知事とは、月とスッポンと言えそうだ。

0 コメント

「外れ馬券代は経費」の波紋

最高裁が「競馬の外れ馬券は経費と認める」判決を下した。ソフトを使わない独自のノウハウで、6年間に約73億円の馬券を買い、約6億円の利益を上げていた公務員の男性が、外れ馬券代は経費と認めるよう求めていた。一審・地裁では経費と認められず約2億円の追徴課税が課せられ、二審・高裁では逆転勝訴。今回の最高裁で勝訴が確定した。最高裁は「男性の馬券購入は営利目的の継続的な行為で、利益を得るために不可欠な外れ馬券代は経費とするのが相当」という判断をした。ここで疑問が生じた。一般的な競馬ファンには馬券購入が経費とは認められていない。この男性と一般的な競馬ファンとは何が違うのだろう。競馬大好き人間は、継続的に馬券を購入するし、独自のノウハウも持っている。勿論スリルを楽しむが、当たり馬券で利益を得ることを目指している。この男性と全く同じだ。もし違うとすれば、全ての実績を記録しているか否かだろう。この判決は一般の競馬ファンにも適用されるに違いない。国税庁は「主張が認められず残念」とコメントしているが、森友に8億円も安売りした佐川長官は、無謀な取り立てを馬券購入者に謝る会見を開くべきだと思う。それにしても、一公務員が、6年間に73億円もの馬券を購入するとは驚きだ。馬券代が経費と認められたということは、商売として認められたことだ。さて、公務員には副業が認められていたのだろうか。疑問は尽きない。

0 コメント

ショボい自公税調案

自公が2018年度の与党税制改正大綱を決定した。増税分が3,700億円で減税分が900億円、差し引き2,800億円の増税となる。増税の源は、1本3円アップのたばこ税と年収850万円超の会社員からの所得税アップ。テレビには宮沢、斉藤の自公税調会長と野田前会長の姿が映し出される。少子高齢化が進む中で財政・社会保障の構造改革は急務で、税制も一体に取り組む必要がある。何とも小物の集まりで、かつショボい税制改正案だと思う。これでは、思想も見識も無く、単に取り易いところから取るという、場当たり増税としか言い様がない。3人の並んだ顔が無能さを物語っている。昨日の日経に英ファイナンシャル・タイムズのコラムが載っていた。消費を回復し、財政赤字を解消するには、民間部門が貯め込んでいる巨額の余剰資金を縮小させることだと言う。その為には、消費ではなく貯蓄に課税をすることだと説く。それにより、投資もされず分配もされない企業利益を消費に転換することが出来ると言う。国会では、このようなダイナミックな議論をして二重課税にならない実効性のある税制改正を目指してほしい。そうすれば、少しは明るい未来が見えてくるはずだ。昔、大前研一が税制は財産税一本にすべきと主張していたことがあった。これが税制の究極の姿だと思う。自公税調会には、せめて英ファイナンシャル・タイムズのコラムを読んで勉強してほしいと願う。

0 コメント

リスク評価は安全サイドで

広島高裁が伊方原発について運転差し止めの仮処分を下した。福島原発事故後、原発の運転を差し止める高裁の判断は初めてで、画期的な判決だと思う。伊方原発は、30km圏内にある対岸の大分県の住民避難計画が問題になっていたと思っていたが、そうではない。何と問題は阿蘇山の噴火なのだという。広島高裁は、新規制基準の合理性は認めたが、火山の安全性審査の内規「過去最大の噴火規模を想定する」を厳格に適用した。伊方原発は阿蘇山から130km離れているが、9万年前の噴火規模であれば、火砕流が伊方原発に到達する可能性がある。火山の大規模噴火に対する四国電力の想定が甘く、規制委の審査も不十分だと指摘した。阿蘇山から等距離の位置にある川内原発では、1万年に1回程度の大規模噴火は、安全上考慮すべき社会通念にはなっていないと運転を容認したケースもある。要するに火山の噴火リスク評価を巡っては、司法の判断がバラバラなのだ。だが、思い出してみて欲しい。大津波による福島原発事故が発生した時は東電も政府も「想定外」と言い張った。だが、過去の事実を調べてみると、間違いなく「想定内」の出来事だった。その過去が100年前だろうが1万年前であろうが、事実は変えられないし、年限を切って安全の境を決めることなど不可能だ。たとえ何万年前であろうが、安全サイドで判断すべきものだと思う。自分は広島高裁の判決が社会通念になることを望んでいる。

0 コメント

今年の漢字

恒例の「今年の漢字」が「北」に決まった。「北」朝鮮、「北」九州の記録的豪雨、「北」海道日本ハムの大谷選手のMLB移籍や早実清宮の入団、競馬界の「キタ」サンブラックが根拠だという。「今年の漢字」も少しショボくなってきたと思う。それに追い打ちをかけるのが、安倍首相だ。今年は「挑」だと言う。「少子高齢化や北朝鮮の脅威に触れ、国難に挑むために衆院選に挑んだ年だった」と語っている。だが、そうではないでしょ。数ヶ月間も国会を空白にして「逃」げまくった年だった。元来、首相は漢字もお腹も弱い。多分、テヘンとシンニョウを間違えたに違いない。首相の今年の一語とは所詮その程度のことだと思う。一方「今年の漢字」を発案した殿村美樹さんは、時代の変遷を見る目が凄い。「今年の漢字」が生まれたのは22年前。勿論殿村さんが、当時漢字検定の受検者を増やしたいと思ったことがきっかけとのこと。細かいことは端折るが、殿村さんの見識は下記の通り。要は思いは発信力と共に変わっていく。大昔は和歌、それが川柳になり、漢字一字になり、メールの絵文字になり、LINEのスタンプになり、そしてインスタグラムの写真になったのだと言う。相当納得する。でも完全に納得した訳ではない。世の中はそんなに簡素化一方になるはずがない。プレバトの俳句人気が、頭を使って表現力を競う楽しさを証明している。

0 コメント

修復されたピアノの演奏

受賞者を讃える恒例のノーベル平和賞コンサートが開かれた。主役は広島の原爆で傷つき修復されたピアノだ。約2万人の市民が聞き入ったとのこと。米歌手ジョン・レジェンドが鍵盤をたたいてビーチ・ボーイズの「神のみぞ知る」を熱唱。広島で胎内被爆したジャズピアニスト好井さんは、このピアノを使い国内で100回以上のコンサートを開いていた。このコンサートを直に見て相当感動したようだ。そう言えば、東日本大震災の時もそうだった。大津波により泥に埋もれてしまったピアノの修復が行われた。名取市の高校の修復されたピアノで、音楽家坂本龍一さんが創作した新譜を弾いた。新譜はasync。asyncとは「非同期」を意味するasynchronizationの略だという。災害の記憶を音に刻んだとのこと。ピアノの音は、物悲しくも透き通っている。でも時には激しくまくし立てる。受賞者のスピーチは、素晴らしいものが多いが、残念なことに通訳が入り直接的な感動は薄い。その点、ピアノは凄い。言葉の壁を越え、直接的に観衆を魅了させる力がある。きっと修復されたピアノの音は、被災者には観衆が感じる以上に前向きな希望を与えたに違いない。ただそれだけでも、修復されたピアノ演奏は大成功と言えると思う。

0 コメント

ICANのノーベル平和賞受賞

核兵器を初めて法的に禁じる核兵器禁止条約の採択に主導的な役割を果たした「核兵器廃絶国際キャンペーンICAN(International Campaign to Abolish Nuclear Weapons)」へのノーベル平和賞授賞式が開かれた。広島で被爆し、ICANと共に活動してきたサーロー節子さんが被爆者として初めて受賞演説し「人類と核兵器は共存できない。核兵器は必要悪ではなく絶対悪だ。条約採択を核兵器の終わりの始まりにしよう」と訴えた。ところが、残念なことに唯一の被爆国である日本は核兵器禁止条約に賛成しなかった。日本は核保有国と非保有国が共に参加しなければ意味が無いと屁理屈を捏ねているが、本心は米国の核の傘の下にあるので、米国の手前賛成出来ないということだ。核の傘は本当に有効なのだろうか。核戦争は起こるのだろうか。核保有国同士が核を撃ち合うことなどあり得ない。自国に核を落とされるリスクを負って、核を撃つクレージーな国など無い。核保有国にとって核はお守りみたいなもので無用の長物に過ぎない。問題はテロ集団だ。テロ集団に核が渡れば、核使用もあり得ることだ。絶対テロ集団に核を所有させてはならない。その解決策は核兵器廃絶しか無い。オバマではないが、人類はYes I canと声を挙げながらICANを押し進めるしか道は無いようだ。

0 コメント

情けない菅講演

北朝鮮の木造船の漂着が日本海側で相次いでいる。すわ、北朝鮮の拉致再開かと思った。でも、辿り着いた木造船が余りにもチャチ過ぎる。事情は他にありそうだ。マスコミによると、慢性的な食糧不足が続く北朝鮮は経済制裁が強まり、外貨獲得のため漁業を奨励しているとのこと。木の葉みたいな小舟が冬の日本海の荒海で漁業をする。どう考えても自殺行為だ。日本人からみれば、日本に辿り着いた船はラッキーだったのだろうと思う。船員もそう感じるだろうと思うが、そうでもなさそうだ。北朝鮮では、反日教育が徹底されている。日本人は悪の権化なのだ。だから、折角日本に辿り着いても、北に帰りたいと言う。それはそれで良い。洗脳はいつかは解けるはずだから。でも、問題は政府の対応だ。今日菅官房長官が都内で講演し、日本海側で北朝鮮籍とみられる木造船の漂着が相次いでいることに関し「実は軍所有の船が漂着している」との認識を示したという。北朝鮮軍所有の船が我が国に漂着している事実を、初めて講演で公開した。これは決して私的な講演で暴露すべき内容ではない。北朝鮮の木造船が漂着し、その所属が軍であることが分かった時点で、即国民に伝えるべき事実であることは間違いない。菅長官は何処を見てしゃべっているのだろうか。めぐみさんなど眼中に無く、唯々講演料に目が眩んでいるだけかもしれない。情けない。

0 コメント

フリーズしてしまった日本

トランプが、エルサレムはイスラエルの首都だと宣言し、米国大使館をエルサレムに移すと表明した。やっとイスラエルとパレスチナが暴力によらずに話し合いの場に着こうとしているのに、エルサレムの帰属はイスラエルとパレスチナの和平交渉で決めるとしてきた歴代米政権の方針をひっくり返した。お陰で平和的解決の行き場は無くなった。イスラエルを除く世界中の国々がトランプの唐突な表明から来るであろう中東の混乱に懸念を抱いている。ところが、米国、サウジ、イラン、エジプト、トルコそしてイスラエルとも仲の良い国がトランプの表明に対し非難も肯定もしていない。それが悲しいことに我が国日本政府だ。日本の殆どの国民は平和的な解決を望んでいる。だが、その国民の声は世界に反映されていない。おかしいと思う。何故という質問に、河野外相は「トランプ氏の中東和平促進への努力を評価する。情勢悪化を懸念している。日本は大使館を移動するつもりはない」としどろもどろだ。菅官房長官は「米国が発表したばかりで予断を持って発言することは差し控えたい」と賛否を避けた。河野よりもっと酷い。更に輪をかけて酷いのが二階幹事長で「日本は日米同盟を結んでいる」と訳の分からないことを言う。ただ分かることは「日本はフリーズしてしまった」ということだ。政府はサウジ、イラン、エジプト、トルコとの絆をどう思っているのだろうか。いざという時、頼りにならない友達ほど当てにならないものは無い。残念の一言に過ぎる。

0 コメント

表題と本文が乖離した本

本を買うときは、中身をチェックせずに表題を見ただけで判断するようになった。本屋に行かず、アマゾンで買うからだ。新聞の下欄にある本の広告を見て買うことが多い。先日「ついにあなたの賃金上昇が始まる:高橋洋一:悟空出版」が目に留まりオーダーした。著者は、小泉元首相のブレーンで、安倍現首相のアドバイサーをしている元財務官僚の高橋嘉悦大教授。購入の動機は「賃金上昇の根拠」を知りたかったから。だが、この本は237頁あるのに、賃金上昇については、たったの5頁だけ。しかも、最終章のおまけ付き存在だ。賃金上昇の根拠は、失業率が低下しており完全失業率に達しつつあるから、半年から1年後には賃金が上昇する、というもの。表題に本文が負けている。いや、表題が全本文と乖離し過ぎている。全体の中身は、世界情勢とアベノミクスの賞賛で埋め尽くされている。手前味噌の塊とも言える。相当偏りが在る。でも、政権側から見た世界を書いてあるので、普段読んでいる本や報道とは違う側面を知るには、良い本だと思う。暇が在れば読んでも損は無い。

0 コメント

ミスジャッジ

最高裁が「NHK受信契約締結を義務付ける放送法の規定は合憲」とする初めての判断を示した。NHK受信料制度が憲法の保障する「契約の自由」に反するかどうかが争われていた。最高裁は、放送法の規定は憲法が保障する「契約の自由」に反するが「公共の福祉に適合する」として放送法の規定を合憲と判断したようだ。最高裁のミスジャッジだと思う。そもそも、NHKは公共放送と言われているが、そうではない。実態は国営放送になっている。予算は国会の承認が必要で、与党に縛られている。更に、番組内容には政治介入が頻繁に起きている。最高裁がNHKの公共性を前提にしていること自体が間違っている。国営放送であるならば、国が予算を付けるべきで、国民から受信料を取ることが間違いだ。最高裁の認識不足がミスジャッジの元凶といえる。更に大きな問題は、NHKが公共放送という隠れ蓑を使ってやりたい放題だということだ。そもそも、公共放送の定義が成されていない。どのような番組を作っても、公共放送だと広義に解釈する。即ち歯止めが無いのだ。NHKが公共放送と主張するのであれば、政治介入を許さず、予算と番組編成に民間の意見を入れるべきだ。この裁判は、NHKが真面な公共放送になってから判決されるべきものだと思う。

0 コメント

祝、将棋界の金字塔

羽生棋聖が渡辺竜王との竜王戦7番勝負を制した。この瞬間、羽生棋士は永世七冠の偉業を成し遂げた。正に将棋界の金字塔だ。おそらく羽生棋士に続く永世七冠は現れないだろう。将棋界のトップ級のトップでも、一つのタイトルを1回獲るのがやっとのことだ。永世七冠とは、1つのタイトルを複数回獲り、かつ7つのタイトルを規定回数獲るということだ。名人は通算5期獲れば永世名人の称号を得ることが出来る。永世王将は通算10期、永世棋王は連続5期、名誉王座は連続5期または通算10期、永世王位は連続5期または通算10期、永世棋聖は通算5期そして永世竜王は連続5期または通算7期が条件になる。羽生棋士は、これらを全て達成した。いくら強いといっても、その強さは桁外れだ。世の中はAIが発達している。将棋は最早AIが勝つ時代になった。パソコン操作に秀でた若手棋士が、嘗て強かった老練棋士を駆逐し、しかも将棋の定石は様変わりだ。その中で、羽生永世七冠は、若手に負けていない。将棋が益々アグレッシブになっている。報道によると、竜王戦の終盤、羽生棋士の指し手が何度か震えていたという。手の震えは緊張から来るものではないということは知っている。羽生棋士は終盤で勝ち筋が見えると手が震えるのだ。手が震えたからこそ、渡辺竜王は負けを悟ったのかもしれない。自分も、時たま左手が震えることがある。でも、これは単に加齢現象だ。同じ手の震えでも、雲泥の差があるようだ。

0 コメント

後世に受け継ぐ鶏むね肉

今年の世相を最も反映する食を選ぶ「今年の一皿」に「鶏むね肉」が選ばれた。コンビニやスーパーではサラダチキンとして人気があるようだ。少し前は、鶏むね肉はパサついて美味しくないと人気が無かった。値段ももも肉よりも安かった。爆発的なヒットのきっかけは、皮を剥いだこととのこと。鶏皮を取り除くと美味しさが失われるというのが業界の常識。だが皮付きよりも4割のカロリーカットに成功。低カロリー・高たんぱくで脂質や糖質が少ないことが、健康志向の高まりとともに需要を拡大させたようだ。更にパサつきは、塩麹や真空低温調理などの技術により、しっとり感のあるものに改良された。我が家でも友人に教えて貰ってハムのようにしっとりとしたむね肉がテーブルに並ぶようになった。むね肉に砂糖と塩をまぶし一晩置くだけで作ることが出来る。「今年の一皿」の選考基準は、その年流行または話題になったこと、その年の社会の動きと関係が深く世相を反映していること、食文化の記録として後世に受け継ぐ価値があることの3条件を満たすこと。今年のむね肉は、一過性の流行りではなく、食文化として後世に受け継ぐ価値があると思う。

0 コメント

糟糠の妻は堂より下らずなのか

「糟糠の妻」という言葉がある。貧しい頃から共に苦労を重ねてきた妻という意味だ。正に人生の同士という存在といえる。少しばかり出世したからといって、苦労を共にした妻を裏切ってはいけないという意味で使われることが多い。反面「糟糠の妻は堂より下らず」という諺もある。貧しい頃から苦労を共にしてきた妻は、立身出世ののちも離縁するわけにはいかない、という意味だ。この「糟糠の妻は堂より下らず」にピッタリなのが首相の昭恵夫人に見える。もっとも、夫人が共に苦労を重ねてきたかは知らないが。昭恵夫人は奔放だ。一個人としてはユニークで面白い。だが、首相夫人としては如何なものか。安倍の母には離婚を迫られた。だが既に仮面夫婦なのに頑強に拒否。でも一時は安倍の家庭内野党として脚光を浴びた。その頃は、権力を恐れない何と知性のある女性かと好評を泊した。多分夫人は首相に言いたい放題言えたのだろう。そこで勘違いをしたのかもしれない。自分の口利きで世の中が動く事を知った。長らく見送られていた京大の研究費が夫人の口添えで数千万円も付いた。森友学園などの名誉職も積極的に受けて講演もした。挙げ句の果てが、あの森友問題だ。自分の立場が、周りの人に如何に忖度をさせるかを知らなかったのだろう。端的に言うとバカ。その夫人が今はインスタグラムに嵌まっているという。年齢から考えればバカの上塗りだ。自分は何でこんなバカな内容をこのブログに書いてしまったのだろうかと反省している。「朱に交われば赤くなる」のかと、反省した次第。

0 コメント

ハリル監督の存在意義

2018年サッカーW杯の組み合わせが決まった。前日、ハリル監督は「ブラジル、ドイツ、フランスとやりたい」と言っていた。だが現実的には、どうやっても日本がブラジル、ドイツ、フランスに勝てる確率は殆ど無い。そこでハリルの心境を考えてみた。「どうせ負けるなら華々しくパッと散った方が良い」と尻を捲ったのかもしれない。それでは日本監督として投げやり過ぎる。あるいは「本戦と練習試合を混同したのかもしれない」とも思う。練習試合であれば、ハリルの言葉は納得がいくが、これからは本番だ。だからそれは無い。思うに多分ハリルは混乱していたのだろう。本番か、本番に備える練習かの判別も出来なかったのだろう。そんな監督に現場の指揮が可能なのだろうかと不安になってきた。6大会連続6度目の出場となる日本はH組に入り、ポーランド、セネガル、コロンビアと同組になった。ラッキーなことに強豪が分散し、日本は無風地帯のグループに入った。誰が見てもラッキーそのもの。でも、世界ランクは、ポーランド7位、コロンビア13位、セネガル23位そして日本は55位だ。本戦には32チームが出場する。W杯を前にして思うことは、ハリルの責務は日本をせめて32位以内に上げるべきだったことに尽きるという事。それも叶わず55位に甘んじながら「H組はラッキー」と言うハリルに、期待は出来ない。日本サッカー協会にはハリルを選んだこと、首に出来なかったこと、全てに責任がある。そこで、何故ハリルはダメだったのだろうかと考えてみた。ハリルには信念が無い、ハリル自身を含め誰も信頼していない、選手を育てない、自分を否定されると烈火の如く怒り自分を肯定する程自分を理解していない。こんな所だろう。これでは、誰もついて行けない。それが日本サッカーの世界レベルそのものだと思う。更に日本にはハリルを超える目指すサッカー像を示すボスもいなかった。只それだけのことだと思う。

0 コメント

「忖度」の使い分け

今年の流行語大賞が発表された。年間大賞には「忖度」と「インスタ映え」が選ばれた。今年は、森友・加計問題で明け暮れたから「忖度」が受賞するのも頷ける。「忖度」とは本来「他人の気持ちを推し量ること」という意味で日本文化を表す微笑ましい行為だった。だが、今は意味が違っている。「忖度」は「無言の圧力を受けて相手の意向を実行すること」とか「権力者から過大評価を受けるためのおべっか行為」に変質している。大賞受賞の最大の関心事は誰が受賞者かだ。忖度をした人、させた人、受けた人も対象だろう。とすると、森友の篭池、国有地を破格の大安売りをした佐川元財務省理財局長、安倍夫妻、加計、内閣府の面々らがベストセレクトだ。しかし、残念ながら期待に反して「忖度まんじゅう」を販売した会社社長が選ばれた。詰まらない、洒落にもならない選考だったと思う。自分は、佐川元局長を選ぶべきだっと思う。佐川は、その後国税庁長官に出世した。税金を無駄使いした張本人が、国民から税金を取り立てる責任者になったのだ。しかも、恒例の就任会見を行わず、部屋に隠ったまま未だに出て来ない。このままでは国税庁も税金の徴収に苦労するに違いない。佐川に公の場へ顔を出すチャンスを与えるべきだった。もっとも、相手が佐川だけに、選考側も忖度してしまったのかもしれない。

0 コメント