まるでプラモデル

暮れも押し迫り、久しぶりに車を洗車し、家の窓ガラスも洗剤を使って汚れを取った。ピカピカになり、気持ちよく新年を迎えることが出来そうだ。だが、水仕事のお陰で、指先にアカギレが出来てしまった。ものに触ると痛いし、水もしみる。困ったものだと思っていたら、カミサンが良い薬があると言う。その名はコロスキン。箱には「小切傷、すり傷、さかむけ、あかぎれに」「透明な被服で傷口をガード」の副題がついている。半信半疑で試してみた。チューブに入った透明な液体を傷口に塗った。ピリピリと痛い。セメダインのような臭いがする。痛さはつけた時だけで、暫くすると固まった。見かけは、セメダインが指に着いて固まった時と同じだ。効果は抜群。指先がものに当たっても透明な塊がガードしてくれて痛くない。風呂に入っても剥がれない。確かに効果はあるのだが、自分の指先を見て、自分の身体がまるでプラモデルになってしまったかのような気持ちになった。そう言えば、貴ノ岩の頭の傷はホッチキスで留められていた。医学が進歩するとヒトはモノ扱いになってしまうものなのかとも思ってしまった。