政治家の習性

河野太郎外相が外相専用機の導入を提案した。就任したばかりで、一体何を考えているのだろうかと疑ってしまう。産経が「おねだり」と報道し、河野が激怒したとか。河野は「緊急に島嶼国や中東を回るには民間機では機動的に動けない。日本の国益を考えると外相専用機が必要だ」と言う。一般論でいえば河野の主張は当を得ている。だが、河野には専用機が無くて国益を逸したという経験などは無い。あくまで、万一を想定したらという話だ。専用機などは国益を何回も逸して、実績を作ってから「おねだり」するものだ。因みに、河野は、最大航続距離1万4千km、19人乗りで74億円の小型ジェット機を所望している。維持費と償却費を含めると膨大な費用が発生する。費用対効果は明らかだ。いずれドブに捨てることになるはずだ。石破が地方再生相に就任した時も同じようなことがあった。大臣には専用の自動車が支給される。クラウンが支給されたが「どうしてプレジデントじゃないの」とゴネた。官公庁では、同じ車を8年間使うルールがある。官僚は買い換えに抵抗したが、石破の執拗さに負け、仕方なくレクサスに替えた。どうして政治家は見栄を張るのだろうか。どうして型から入るのだろうか。きっと本能的に自信の無さを鎧で誤魔化す習性に長けているからに違いない。