日ハム球団

プロ野球の日ハム球団は格別賭け事が好きなのか、それとも進取の気性に富んでいるのか、と思う。本拠地を東京ドームから北海道に移したのが7年前の2004年。当時プロ野球球団が北海道に本拠地を構えることは常識外。すぐに東京に戻るのではと思っていた。ところが観客増加策により年間100万人超の観客動員を続けており、ソフトバンクに次ぐ動員数に成功している。今年のドラフト会議では巨人確実と言われていた東海大の菅野智之の交渉権を獲得した。プロ野球慣習破りと騒がれてはいるが、現在のドラフト制度慣習に投げかけた一石は大きい。獲得できるか否かはまさに賭けそのものだ。監督も梨田から栗山に代えた。栗山は監督経験がなく監督業としては素人だ。今まで野球解説をしていたが、野村克也をして「結果論を語らせれば日本一」と言わしめた解説内容だ。本人は尊敬する三原脩監督を目指し「第二の魔術師」になりたいという。果たして机上の勉強だけで現場の監督業が務まるのだろうか、極めて疑問。日ハムの狙いは観客動員数アップにあるのだろう。栗山効果でアップを期待出来るが、勝率ダウンで動員数ダウンの確率は高い。日ハムらしい起用だ。来年の初夏には賭けか進取かの結論が出ることになる。