ハリル監督の存在意義

2018年サッカーW杯の組み合わせが決まった。前日、ハリル監督は「ブラジル、ドイツ、フランスとやりたい」と言っていた。だが現実的には、どうやっても日本がブラジル、ドイツ、フランスに勝てる確率は殆ど無い。そこでハリルの心境を考えてみた。「どうせ負けるなら華々しくパッと散った方が良い」と尻を捲ったのかもしれない。それでは日本監督として投げやり過ぎる。あるいは「本戦と練習試合を混同したのかもしれない」とも思う。練習試合であれば、ハリルの言葉は納得がいくが、これからは本番だ。だからそれは無い。思うに多分ハリルは混乱していたのだろう。本番か、本番に備える練習かの判別も出来なかったのだろう。そんな監督に現場の指揮が可能なのだろうかと不安になってきた。6大会連続6度目の出場となる日本はH組に入り、ポーランド、セネガル、コロンビアと同組になった。ラッキーなことに強豪が分散し、日本は無風地帯のグループに入った。誰が見てもラッキーそのもの。でも、世界ランクは、ポーランド7位、コロンビア13位、セネガル23位そして日本は55位だ。本戦には32チームが出場する。W杯を前にして思うことは、ハリルの責務は日本をせめて32位以内に上げるべきだったことに尽きるという事。それも叶わず55位に甘んじながら「H組はラッキー」と言うハリルに、期待は出来ない。日本サッカー協会にはハリルを選んだこと、首に出来なかったこと、全てに責任がある。そこで、何故ハリルはダメだったのだろうかと考えてみた。ハリルには信念が無い、ハリル自身を含め誰も信頼していない、選手を育てない、自分を否定されると烈火の如く怒り自分を肯定する程自分を理解していない。こんな所だろう。これでは、誰もついて行けない。それが日本サッカーの世界レベルそのものだと思う。更に日本にはハリルを超える目指すサッカー像を示すボスもいなかった。只それだけのことだと思う。