カテゴリ:202205



31日 5月 2022
国後島で発見された2遺体について、ロシアから日本へDNA鑑定のために必要な材料の提供を求める要請があったとのニュース。このニュースに我が耳を疑った。知床半島沖で観光船が沈没した事故で、今も行方不明者の捜索が続いている。ロシアから女性の遺体が発見されたと、日本に連絡があったのは5月10日のこと。既に20日も経過している。何故この間政府は全く対応を取らなかったのだろうか。ロシア通の鈴木宗男参院議員は「ロシアからDNA鑑定の要請が来ていて、日本側が早く返事しなければ、身元確認できない」と急かしている。一方斉藤国交相は「いま、家族の間にご協力を求めて、それを集めている」と呑気だ。観光船沈没事故では、いまだ12人の行方が分かっていない。2人の遺体は、身元の確認がされていないため、今も国後島に安置されている。国交省は、観光船の検査も杜撰だったが、事後の対処も極めて杜撰だ。国交省の仕事は、斉藤にとって荷が重すぎるようだ。
30日 5月 2022
どうやら「大スクープかフェイクか」に書いた習近平が秋に引退というニュースはフェイクのようだ。中国事情に詳しい遠藤筑波大名誉教授はフェイクだと言い切っている。トランプ政権時代は郭文貴が、バイデン政権時代は老灯が金儲けのためデマを流しているという。遠藤名誉教授曰く。中国は中国共産党が統治する一党支配体制であり、チャイナ・セブンと呼ばれる中共中央政治局常務委員会委員の7名が牛耳っている。そこには寸分たりとも個人の意思も言葉も無い。李克強の退官意思は事前にチャイナ・セブンで決めている。中共中央総書記を選ぶ仕組みはこうだ。中国には14億の人民がいて、そのうち1億の共産党員がいる。その中から3千人の全国代表が選ばれ、更にその3千人の中から中共中央委員会委員約200人が選ばれる。だがその候補者は事実上習近平・中共中央総書記が選ぶことになる。かくして厳選された中共中央委員会委員候補者を党大会で、一人一人に対して賛成、反対、棄権の3つのボタンの内のどれか一つを押して投票される。党大会が閉幕すると一中全会が開催され、中央委員会委員が投票して中共中央総書記を決める。即ち習近平が継続して総書記になることに反対する者が、その候補者リストの中に入ることは有り得ないという。因みに中共中央委員会委員候補者は110%の候補者がノミネートされる。常に10%が落選することになる。これを持って「民主的な選挙」が行なわれたと中国共産党は胸を張っているという。どうやら習近平は盤石のようだ。
29日 5月 2022
兵庫県警記者クラブが総会を開き、NHKを除名処分にしたとのこと。処分理由は「幹事社業務を怠り、遺族と報道機関との信頼を損ねた。更に説明責任を尽くさず、クラブの品位を傷つけた」とある。処分内容は、今後クラブが主催・共催のレクや記者会見への出席を認めず、クラブ内のブース使用も禁止。かなり厳しい処分だ。問題となったのは、知床遊覧船の事故をめぐるNHKの報道だ。事の顛末はこうだ。同事故の過熱する報道に対して遺族側から苦情が入っていた。兵庫県在住の遺族に対し、記者クラブは各社で協力して代表を決め、節度ある取材を進めることを申し合わせ、代表が遺族に取材した。その後NHK札幌局の記者が個別取材をかけた。その際遺族は「全社で共有してください」と伝え、遺族向け説明会などで得た情報を資料として託した。だが、NHKはKAZU Iが以前から不適切な運航をしていたという独自ネタを流したのだ。遺族が何故NHKだけが報道するのかとクレームを付けたことで、NHKの抜け駆けが発覚。その後NHKを問い詰めたが回答は無かった。記者クラブは「遺族の心情を考え、みんなで話し合って代表取材としたのに、幹事社のNHKが立場を利用してご遺族を裏切った。しかもプロセスへの説明責任も果たさない」として、NHKの追放を決めたという。殿様取材のNHKに適切な処分が下ったと見るべきだろう。
28日 5月 2022
京都旅行を書いたついでに京都の待機児童の話。全国的に6年前は「日本死ね」が話題になったように待機児童が問題だった。年々保育所の定員数が増え、解消されつつあるようだ。一方で、待機児童は減ったが、保育所に入れず別の手段に頼っている保留児童数は高止まりだ。依然待機児童の問題は解決されていないのが現状だ。だが、京都市では、9年連続で待機児童ゼロが続いている。いまだに待機児童の解消に苦慮する政令指定都市もある中でゼロを積み重ねてきた京都市は「子育て環境日本一」と豪語してきた。ところが、今では保育施設の定員割れが深刻化しているという。全体の6割に当たる257施設で約3千人分の定員割れが生じている。定員数は市の補助と直結している。定員数と一人当たりの補助額は反比例しているので、定員割れは保育所経営への打撃となる。だが、定員数を下げるには要件があり、簡単に下げることが出来ない。京都市は、これから解決策を探るという。まるで日本の明日を見ているようだ。
27日 5月 2022
カミサンの名前の一字「桂」は、両親の新婚旅行の思い出の地・桂離宮の「桂」から採ったと聞いている。自分の名前の一字「道」は、疎開先の北海道の「道」から採ったと母から聞いたことがある。名前は生涯不変なものだが、名付けとはシンプルなものだと思う。そう言えば、自分は親が育った環境・経歴を殆ど知らない。カミサンの父が亡くなって40年以上経つ。でも、戦中・戦後の食糧難を克服するため京大農芸化学に入ったと知ったのはごく最近のことだ。自分の父のことでさえ、あまり良く分からない。子供の頃に何気なく聞いていた父の話を思い出す程度だ。父は「家系を辿ると信長の時代まで分かる。当時は半分武士で半分農民の郷士だった。一時は近江商人として財を成した。でも全財産を本願寺に寄贈し、そのお礼として北海道の僻地が与えられた。父の兄は北海道へ、次男の父は東京に出た。働きながら大学を卒業した」と話していることを微かに覚えている。でも、父と母の馴れ初めなど聞いたことがない。もう、自分の肉親は7つ上の姉しかいない。ボケる前に一度聞いておく必要がありそうだ。
26日 5月 2022
観光案内書に紅葉の名所は多く載っているが、青モミジの名所は載らないものだ。でも、紅葉の名所は当然青モミジの名所でもある。従って、青モミジを求めて、5~6月に紅葉の名所を散策することになる。今回は、山科の毘沙門堂と宇治と桂離宮を訪ねることにした。山科の毘沙門堂の紅葉の絨毯を敷き詰めた石段は、JRの「そうだ京都、行こう」で一躍有名になった。でも青モミジは落葉しないから青絨毯は無い。その代わり、上を見上げると陽に透ける青モミジのグラデーションが素晴らしかった。しかも、紅葉の時期と違い、青モミジの時は閑散としている。モミジを愛でる最高の季節だ。宇治の青モミジも綺麗だった。始めて平等院に行ったのは60年前の中学修学旅行だった。その時は、平等院よりもクラスメートの方が印象に残っている。今回は初めて平等院を知る機会になったような気がした。明日は初めて桂離宮を訪問する。カミサンの名前は桂離宮から採っている。今まで何度京都を訪ねたことだろう。殆ど行く尽くした感がある。桂離宮は、我が家にとって究極の京都訪問地になるかもしれない。
25日 5月 2022
8年前の「京都の青モミジ」に魅了されて以来、毎年5月末に京都へ行くのが恒例になった。京都は桜と紅葉が有名だ。コロナ前のシーズンの京都は中国人でごった返していた。盆地だから、夏は暑いし冬は寒い。だから京都の5月は落ち着いた雰囲気の穴場なのだ。しかも、青モミジという特典付き。だが、昨年の5月はコロナで京都に行けなかった。でも、今日から久し振りの京都旅行だ。5月は田植えの季節でもある。新幹線の車窓から植えたばかりの水田を見るのが好きだった。ところが、今年の安城当たりの車窓は何かが違う。水を張った水田の替わりに、黄金色の麦畑が一面に広がっている。減反政策で米に代わって麦を栽培する農家が増えたそうだ。日本の原風景も時代と共に変わっていくようだ。調べてみると、品種は「きぬあかり」と「ゆめあかり」。「きぬあかり」は収量が多くなめらかで、コシが強く麺向きで、「ゆめあかり」はタンパク質含量が高くパンや中華麺向きとのこと。青モミジを見る前に、黄金色の麦が見えたのも何かの縁かもしれない。
24日 5月 2022
JBpressが「大スクープかフェイクか」という記事を載せている。「習近平が秋に引退」というニュース。老灯という人物がYouTube番組で、党内筋からの情報として、次のようなことを語ったという。5月2日に政治局常務委員会拡大会議が開かれ、習近平は権力を放棄して秋の党大会で引退し、李克強に総書記の座を譲ることを決めた。習近平のゼロコロナ政策の過激な進め方、ウクライナ戦争でのプーチンとの準同盟化の失敗などで、全国の政治経済情勢が大きく乱れている。習近平が己のやり方に固執して、独断で突き進めば、共産党の集団指導体制は消滅の危機に瀕することになる。そこで、江沢民、曽慶紅、胡錦涛の長老たちが協力して、党、政府、軍、警察の実力人物を説得して支持を得て政治局拡大会議を開催。秋に総書記を習近平から李克強に代えることを決めた。急激な政策変更は人心を怯えさすので、冒険的極左主義的やり方を秋までに時間を掛けて脱していく。習近平が政権の座を降りてから平穏に過ごすならば、責任は追及しない、と。但し、JBpressはこの情報のウラは取れていないと言う。老灯自身も半信半疑だという。長老たちが、このまま習近平が長期権力を握れば、第2の文革が起きるかもしれないし、台湾侵攻戦争をやらかすかもしれないと危惧している様子が覗われる。
23日 5月 2022
近々京都に行く予定がある。そこで、京都の記事が目に留まった。京都市役所がエレベーターを500万円で改修した。老朽化したエレベーターは危険だから改修するのは当たり前だ。ところが、エレベータードアに高価な漆塗りが施されたことが物議を醸している。金属の上に漆を塗るのは京都の伝統工芸とのこと。漆塗りを採用した理由を、市役所は京都らしさを伝えていきたいからと言っている。ところが、京都市は財政赤字で有名だ。8610億の借金があるという。常識的に考えると、京都市は金銭感覚に欠けていると言える。いずれにしても賛否は京都市民が判断すれば良いと思う。このような無駄遣いを防止する方法はある。赤字解消のためと称して、市民税を上げることだ。市民税が高くなれば、市民の無駄遣いに対する目は厳しくなる。更に、赤字を減らすにはどうしたら良いかを考えるようになる。市と市民の一体感が生まれ、歯車が良い方向へ動き出すはずだ。そうなれば、赤字も解消し、市民税も減額されることになるという夢も生まれるかもしれない。
22日 5月 2022
中国のゼロコロナ政策により、世界経済が大きな影響を受けている。以前中国のゼロコロナ政策が世界経済のリスクになると言われていたが、その通りになっている。中国はコロナの初期の封じ込めに成功した。習近平は社会主義の優越性の証左であると考えた。まさにゼロコロナ政策は習近平の看板政策になった。でも、感染力が極めて高いオミクロン株が中国でも猛威をふるい始めた。しかし、ファイザー製ワクチンの有効率が90%以上であるのに対して、中国のシノバック製ワクチンの有効率は50%程度しかない。有効なワクチンが無いのだ。習近平は強引に都市封鎖でオミクロンを封じ込めようとしている。今や上海、北京に留まらず、27都市で1.6億人が2ヶ月以上もロックダウンされている。影響は、中国国内だけではない。世界の工場と言われる中国の殆どの工場が操業停止を余儀なくされている。習近平の成功体験が足を引っ張っている。このままゼロコロナ政策を進めれば、今秋の中国共産党大会で習近平が3期目の総書記に選ばれるかは極めて不透明だ。

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