2025年10月

クマ被害対策

このところ連日のように、人を襲うクマ被害が報道されている。朝日新聞によると、今年クマにより死傷した172人のうち、何と114人が市街地などの人里でのことだという。通常クマは人や音を恐れるが、市街地に出没するクマは恐れないという。むしろ、人間を獲物として狙いを定めている可能性が高いという。いわゆる「アーバンベア」と呼ばれる新しい時代のクマなのだ。クマが市街地に現れるのは一説に、数年前にクマのエサとなる木の実が豊作でクマの子が大量に産まれたが、ここ数年は大凶作となりエサ不足のため市街地に出没するといわれている。一方、窪田順生ノンフィクションライターは、シカの激増がクマを市街地に追いやる原因だと指摘している。国の計画では、2028年までにシカを155万頭まで減らすことになっているが、シカが300万頭以上に激増しているのだ。シカは何でも喰う。森林被害を発生されるだけでなく、クマのエサも食い尽くしてしまうのだ。更にシカが激増したのは、天敵であるオオカミを絶滅させてしまったからだとも指摘している。今更オオカミを復活させる訳にはいかない。結局、アーバンベアは駆除するしかない。同時にシカも適性頭数になるまで駆除するしかなさそうだ。

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おざなりなNHKの社員教育

週刊女性PRIMEが「NHKニュースの日本語のレベルが低すぎ」と指摘している。最近クマ被害が連発している。NHKニュースが冒頭に「クマに庭で飼われていた犬が連れ去られる」との見出しを出した。報道によると、宮城県大崎市の住宅で庭先に繋がれていた体長50cmほどのしば犬がクマに連れ去られたというもの。でも、この見出しでは「犬がクマに飼われていた」とも読み取れる構造になっている。正しくは「庭で飼われていた犬がクマに連れ去られる」と表現すべきだ。助詞「に」の位置によって、意味が大きく変わってしまう典型的なケースといえる。深刻な獣害ニュースなだけに、誤解される表現や嘲笑の対象となるのは、信頼を損なう要因になってしまう。最近のNHKニュースは、この手の間違いが頻発している。真面な日本語使いが出来ていない。発音も標準語では無いことが多い。字幕の誤字が頻発している。その度に、アナウンサーが謝罪するが、謝罪すれば済むものではない。NHKは公共放送だ。だからこそ適正な標準語を駆使してほしい。結局、NHKの社内教育がおざなりになっている証しだと思う。公共放送の立場を維持出来ないのであれば、NHK受信料は徴収すべきでないと強く思う。

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議員定数削減にも三分の理

昨日は維新の議員定数削減についてダメさ加減を指摘したが「泥棒にも三分の理」があるように、今日は「議員定数削減にも三分の理」があるという話。実は議員定数削減には、維新の目論見とは違うメリットがあるという。ずばり言うとギャラガー指数GIだ。この指数は「0」に近いほど、有権者の投票と議席数が一致し、民意が忠実に議会に再現されている状態を意味する。逆に、数値が大きくなるほど、選挙の勝者がより多くの議席を得やすくなり、民意とのズレが大きくなる状態を示すという。一人当たりGDP成長率vsギャラガー指数GIのグラフによると、GIが7辺りで最低となり、25辺りで最高になり、その後下がっていく。現在の日本は9辺りだ。現在の日本は、経済成長率が最も低くなる谷底を、わずかに抜け出た地点にいるのだ。これは、日本の選挙制度が、少なくとも経済成長という観点から見れば、最適とは程遠い状態にあることを示している。つまり、比例を減らし小選挙区を増やせば、一人当たりGDPが向上することを表している。ここで面白いことが考察される。比例が高すぎる場合、たしかに多様な民意は反映される。しかし、その代償として多くの政党が乱立し、安定した政権を築くことが困難になる。一方比例が低すぎる場合は、選挙の勝者が議会の絶対多数を握り、安定した単独政権を築きやすい。しかし、その裏では多くの民意が切り捨てられているため、国民の不満が水面下で蓄積し、長期的な政治不安の火種となる。取り敢えず、比例を減らすことが今の日本にとって、経済を良くすることに繋がるという結論だ。

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底が浅すぎる維新

維新が連立の絶対条件とした議員定数削減には、どのような意味があるのだろうか?維新は「身を切る改革」を党是としてきた。大阪での成功を国政にも延長した形だ。では、大阪の議員削減はどのように行なわれたのだろうか。大阪では選挙区の区割りを変更し、少数政党や無所属候補が当選しにくくなり、維新が大幅に伸びる土壌が出来た。だが、維新が過半数を占めた府議会は大阪都構想で住民投票を実施したが、住民はNOと結論した。つまり、維新は府議会を制覇したものの、維新の主張は住民から乖離してしまったということだ。国政についても同様だ。維新は衆院議員を50人削減すると主張した。しかも、その対象は比例議員だ。維新と自民は比例が少ないが、公明、共産、新興政党は多い。結局、維新の「身を切る改革」は、維新にとって痛くない改革で、競争相手を追い落とすだけの改革なのだ。そもそも比例は少数意見を大切にする意味合いがある。維新は議員定数削減を主張するからには、なぜ比例から削るのか、その際、少数意見を担保する仕組みをどうやってつくるのかも同時に提案する必要がある。結論から言うと維新の主張は党利党略そのもの。底が浅すぎる。

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日経平均株価が5万円に

日経平均株価が、史上初となる5万円の大台に乗せた。要因は、高市首相誕生と米経済にあるらしい。高市首相による経済政策への期待が未到の水準への背中を押したようだ。高市は積極財政・金融緩和を志向している。円安と値上げ効果で、企業の上方修正が相次ぎそうだ。貯蓄から投資への移行も大きく進んでいる。一方米国では米消費者物価指数の上昇率が市場予想を下回り、FOMCでの利下げ観測が一段と高まっている。中国のレアアース輸出規制が1年間延期となるに伴い、米国は100%対中関税発動を見送る方向になっている。米国市場の株高や米中貿易摩擦の懸念が後退したことなどが好材料となっている。2年前「世界インフレ時代の経済指標:エミン・ユルマズ:かんき出版」を読んだ。エミン・ユルマズは、日経平均株価が5~6万円時代が来ると予想していた。当時、まさかと思っていた。ところが、現実になった。経済評論家畏るべし。

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盛り上がったクラス会

昨日、61年前に卒業した高校のクラス会があった。20数年前から毎年開催されている。さすがにコロナ禍の4年間は中止されたが、昨年から復活した。10数年前は、病持ちは少なかった。精々、十二指腸潰瘍とか眼瞼下垂くらいだった。ところが、今年は病持ちが増えた。心臓のペースメーカーを入れた人、胃瘻を装着した人、喉頭がんや膀胱がんに罹った人、糖尿病になった人、副鼻腔炎に悩んでいる人等々も参加した。脳梗塞で車椅子生活になった人は不参加だった。いわば病持ちの集まりと化していた。ところが、空気は暗くない。全員の心が、高校時代にタイムスリップし、クラス会は大いに盛り上がった。活力を得て、長生き出来るに違いない。もう1つ変わった点は、アルコールの量が大幅に減ったことだ。飲み物の主役がノンアルコールに替わった。来年は80歳に到達する。活力の元となるクラス会はいつまでも続けなければならないと思った次第。

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国会は小中学校レベル以下

高市早苗首相の初の所信表明演説中、一部の議員が「統一教会!」「裏金問題!」と叫び、議場は騒然となった。偶々テレビ中継を見ていたが、首相の言葉が聞き取れなかった。首相の初の所信表明演説だ。じっくり聴いて、後日各党代表が質問するのが筋だ。このヤジは、ヤジではなく妨害でしかない。小学校の学級会では、手を挙げて発言するのが原則で、ヤジは即注意される。中学校の生徒会でも、議長が「静粛に!」と一喝する。でも、日本の国会では、ヤジが野放図で議長も注意をしない。いわば、国会は小中学校レベル以下だと言える。大きな声でヤジを飛ばしたのは、立憲民主の若手の水沼秀幸議員と岡田悟議員。水沼議員は、公職選挙法の改正で区割りが変更になり、野田代表の地盤のお零れを頂戴し初当選しただけの非実力者。岡田議員は、毎日新聞やダイヤモンド社で記者を経験してきたマスコミ出身者。野田代表は、この2人に注意もしない。もはや、次期国政選挙での立憲民主の凋落は免れそうもない。

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国際○○を樹立すべき時

今日、国連は創設80年を迎えた。国連は、第2次世界大戦の戦勝国により設立された。1945年に51カ国で発足した国連は193カ国まで拡大した。でも、戦勝国であった5カ国が、会議の拒否権を握っている。拒否権とは、自国は拒否するという意味では無く、圧倒的多数の賛成があろうが、拒否権を発動すれば、没にするという強力な権限だ。結局、拒否権がある故に、国連は機能していないという状況に陥っていると言える。一方で、国連組織の肥大化が指摘されている。国連への資金拠出トップの米国では自国第一を掲げるトランプ大統領が拠出金を大幅に削減し、国連は深刻な資金不足に直面している。因みに、資金拠出NO2は、戦敗国の日本だ。最早、国連は機能していないのだ。戦後80年も経ったのに、当時の戦勝国のやりたい放題を許して良いのだろうか?日本はダラダラと資金を拠出すべきなのだろうか?現在の国連は、即解散すべきだと思う。国際連盟、国際連合に続く、国際○○を樹立すべき時を迎えていると思う。

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レモン彗星の効果

レモン彗星が話題になっている。1,000年に一度しか見られないので話題になっている。レモン彗星は、今年の1月3日にアメリカのアリゾナ州の天文台で発見された。その天文台の場所がレモン山だったのでレモン彗星と命名された。でも、レモン彗星は、レモン色ではなく緑色だという。いや、レモンは緑色から黄色に変わる。見つけたてホヤホヤだからこそ緑色に見えるのかもしれない。通常の彗星は、水と一酸化炭素と二酸化炭素などが凍ったものとダストが混じった天体だ。彗星が太陽に近づき、太陽の熱によって氷がガスになるときに、ガス自体やダストが彗星から放出される。これを彗星活動という。だが、科学的考察によると、レモン彗星は、含まれる炭素を含む成分が分解した生成物が光っているものだという。そこで1,000年前の世界を考えた。日本は、平安時代の後期。欧州は封建制度の神聖ローマ帝国。中国は宋時代で経済と文化が発展した。では、今から1,000年後の日本人は、我々の時代を如何に評価するのだろうか?レモン彗星は、果てしない夢を我らに与えている。

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総論賛成各論反対とは

維新が連立政権の絶対条件として「国会議員の定数削減」を掲げた。でも、どれだけの価値があるのだろうか?歳出削減は、せいぜい50億円にも満たない。一方、北欧の自治体の議員削減の実証研究によると、議員が減ると歳出が増えるという結果がある。議員による見張り効果が減り、官僚が自分に有利になるような行動を取ってしまうからだという。その効果を日本に当てはめると、削減額50億円に対し、増加額は6,000億円になるという。維新の「我が身を削る」という言葉は甘く囁く。でも、問題は削減額を如何に活かすかにある。いまの維新案は、単なるアドバルーンに過ぎないと思う。日本の国会議員数が多すぎることは間違いない。日本の国会議員は政党が畑で数えるジャガイモの数と同程度の意味しか無い。日本の国会議員はジャガイモ程度の価値しか無いのだ。本来は、議員立法能力を育成すべきだ。そのために、議員数を減らすかわりに、あつい処遇をして、各議員の立法能力を向上させるべきなのだと思う。総論賛成各論反対とは、こういう事を言う。

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同期会のイワシと明治生命本館

東京の研究所に初任配属された仲間の同期会があった。神田のイワシ料理専門店だ。開始の夕刻には時間があるため、丸の内の明治生命本館を訪ねてみた。世田谷から移転した静嘉堂で「重文・国宝・未来の国宝展」が開催されている。60以上の掛け軸は圧巻だった。最後の部屋の真ん中に曜変天目が鎮座している。世界に3つしか無いうちの1つだという。その限りなく深い青色には、自分を永遠の宇宙へと引き込むような魔法の力を感じた。一方で、クレーターだらけなので、茶を嗜んだあとでの洗いが大変だろうとも思った。でも、国宝の茶碗で茶を嗜む人などいない。それが国宝たる由縁なのだろう。明治生命本館は戦後GHQ米空軍の指令部が置かれていた。今も当時のまま保存されている。会議室に入ると、米空軍の将校たちの中にマッカーサーがいるかのような幻想に見舞われた。造りが立派な建築物が保存されていて、日本も文化を大切にする国だと嬉しくなった。肝心の同期会は、イワシも極上で、会話も弾み、極めて楽しい一時であった。

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フランスが第2のギリシアに?

ルーヴル美術館で、白昼堂々の強盗事件が発生した。ナポレオン3世の妻ウジェニー皇后が所有していたブローチや、エメラルドのイヤリングを含む9点が盗まれた。かけがえのない遺産的価値を持つものだった。まるでトムクルーズやアンジェリーナ・ジョリーの映画を彷彿とさせる。まさか、こんな事が起きるのだ。でも、フランスには、もっとまさかと思われる事が発生すると危惧されている。フランスが財政破綻し、第2のギリシアになるかもしれないという。もはや欧州メディアはフランスを「ヨーロッパの新たな病人」とか「欧州の財政の問題児」と表現するようになっている。年金など社会保障費が高止まりするなか、政局の不安定化で財政再建策を講じる見通しが立たないのだ。2017年に発足したマクロン政権による減税策で財政規律が緩んでいることに加え、下院で過半数を確保する勢力がいない「宙づり国会」が続いている。24年6月、マクロン大統領は国民議会の解散に踏み切ったが、各党とも過半数を確保できない中途半端な状況に陥った。その後、首相が何度も入れ替わったが展望は開けない。日本はフランスの窮状と似ている。日本が「対岸の火事」と見る余裕は無い。他山の石以て玉を攻むべし。

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「玉木る」というフレーズ

玉木雄一郎旋風が過ぎ去ってしまったようだ。一時は、玉木首相か玉木財務相の誕生かと騒がれたものだ。玉木は、国民・立憲・維新連合による政権交代については、理念や政策の違いを理由に拒んだ。自公連合への合流にも色目を使ったが、公明が離脱したため過半数には達しないとして自国連合を諦めた。たとえ過半数に達してなくても石破首相はやっていたというのに。玉木は「内閣総理大臣を務める覚悟がある」と連呼していたが、決して「やる」とも「なりたい」とも言わなかった。「務める」とは、言われればやるけどという意味で、積極的な意思表示も、強い意欲も感じられなかった。要するに、逃げ回っていたのだ。もはやSNSでは「玉木る」という言葉が飛び交っている。優柔不断で10年に一度のチャンスを逃したことを指すフレーズだ。玉木首相誕生は時勢だった。世の中はそう動いていた。男としては、どうなろうとも乗るべきだった。それを自ら手放してしまったのだから、この男には明るい未来がやって来る訳がない。誰も見向きもしなくなる。

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連立なりたさのスケベ根性

国民民主の玉木代表がグダグダしている間に、維新が自民との連立に手を挙げた。当初、維新は他の野党と同様に「企業献金の禁止」を絶対条件と主張していた。ところが、高市総裁が拒否したため、急遽「議員定数削減」に切り替えた。しかもそれが絶対条件だと言う。議員定数削減は取り組まなければならない課題ではあるが、今第一番目に取り組むべき課題ではない。維新は食料品の消費税撤退も主張しているが、これも高市に跳ね返された。現在優先すべき政治テーマは、政治と金問題の決着と物価高対策だ。維新の「議員定数削減」は、連立有りきの一条件に過ぎない。節を曲げても政権に潜り込みたいのだろうか。たとえ潜り込んだとしても、閣僚を熟せる人材はいないというのに。連立なりたさのスケベ根性としか言い様がない。

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カネをやるから黙れ

新潟県議会で、小早川東電社長が柏崎刈羽1、2号機を廃炉にする方向で具体的検討を進めることと、地域貢献として1千億円規模の資金を提供することを表明した。柏崎刈羽でつくる電気は首都圏で使うため、新潟県内では「再稼働のメリットがない」という声がある。でも、東電は6、7号機を稼働させたい。そのため、1、2号機の廃炉は地元の要望に応えたもので、1千億円はメリット作りだ。6、7号機は原子力規制委員会の安全審査に合格したが、テロ対策の不備なども重なって、再稼働のめどが立っていない。いわば東電の落ち度と言うか、安全管理意識の欠如によるものなのだ。その安全管理意識の欠如によって、あの悲惨な福島原発事故が起きたのだ。地元が、再稼働に難色を示すのは当然だと思う。でも、一方で立地自治体が地元同意を絶対権限のごとくに振りかざすのは不適切だとも思う。地元同意は電力会社と自治体との安全協定で、一種の紳士協定だからだ。しかし、これまでの通例通り金で解決を目指すのは「カネをやるから黙れ」と言っているのも同然。結局、東電の企業体質が変わらない限り、柏崎刈羽原発が再稼働することは無さそうだ。

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GゼロとPゼロ

日経新聞のDeep Insight小竹洋之コメンテーターの記事「多党化時代の閉塞 指導力欠くPゼロの政治に穴を開けよ」が目に留まった。PゼロのPとは何だろうかと思ったからだ。米調査会社ユーラシア・グループが2025年の世界10大リスクのトップに「Gゼロ」の勝利を挙げている。グローバルな課題への対応を主導する意思と能力を持ち、国際秩序を保つ国家やその集まりGroupを欠く状態が深刻化すると見ている。世界は確かにGゼロの様相を呈している。米国はトランプの下で内向き志向を強め、民主主義や法の支配、自由貿易の守護者としての責任を放棄しつつある。片や政治・経済の基盤が脆弱な欧州や日本に、国際統治の空白を埋めるほどのパワーはない。同社は「Gゼロの概念は、日本の政治を考えるうえでも有用だ」と説いている。日本は、長く政権を担ってきた政党Partyが弱体化するばかりか、これに取って代わりそうな政党も現れず、指導力の欠如に苦しんでいる。まさに「Pゼロ」だと指摘する。海外の世論調査によると、日本の主要政党に対する国民の不満は予想以上に強い。最大与党と最大野党がともに好ましくないと答えた成人は過半数にのぼるのだ。年収の壁の引き上げや、給付付き税額控除の検討などにはこぎ着けても、本格的な成長戦略や少子化対策、社会保障改革がおろそかになりかねないとも指摘している。自民党の内部でブラックボックス化されていた政策論を、他党との開かれた協議で可視化出来れば一大前進になる。連立協議は、もっと長く、深掘りすべきだと思う。

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アギヨン=ホーウィット理論

PRESIDENTonlineの記事「ノーベル経済学賞研究で日本人の給与が上がらない理由がわかった…日本の生産性を下げた悪しき文化」が面白い。ノーベル経済学賞を受賞した「アギヨン=ホーウィット理論」は、日本が賃金を上げ、経済を再興するためのヒントになるという。中核をなすのは、成長率 g=λ×lnf()(1+γ)g=λ×\ln(1+γ)g=λ×ln(1+γ)という式だが、中身は簡単だ。λは革新頻度、γは改良幅。経済成長は「技術革新の数と質の掛け算」として定義される。創造・破壊・成長・制度の4段階構造が循環し続けるとき、経済は停滞せず進化する。日本の「失われた30年」は、創造の少なさ、破壊の遅れ、成長の浅さ、制度の硬直という4つの歯車が同時に摩耗している結果なのだ。「技術があれば成長する」時代は終わった。倒産や撤退は「経済の再生プロセス」である。日本がいま直面しているのは「賃金を上げる」ことではなく「賃金を創る」ことの難しさだ。「ゾンビ企業」が生産性を下げている。国家は投資家であり、保険者でなければならない。成長とは偶然ではなく、設計できるのだ。そして、いま日本が直面しているのは、まさにその設計を行うか否かという岐路である。日本の全ての政治家は「アギヨン=ホーウィット理論」を勉強し、実践に活かすべきだと思うのだが。

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日本がブラジルに3-2の逆転勝利

キリンチャレンジカップ2025で、日本がブラジルに3-2の逆転勝利を収めた。14戦目で初めて掴んだ白星だ。通算14試合目にして1勝2分11敗となった。前半は5バックの陣形を敷きながら、あっけなくゴールをこじ開けられた。日本のアキレス腱はWGの守備だ。後半は、日本が開き直って3点をもぎ取った。でも、そのうち2点は敵失に助けられたもの。実力で言えば、1-2で日本の負けという内容だった。一部で「日本の勝因は、ブラジルのメンバーが一軍半だったから」と言う者もいる。でも、日本も三笘、遠藤、冨安を欠いた一軍半だ。初めて掴んだ白星は素直に評価すべきだと思う。カルロ・アンチェロッティ監督は選手のポジションの参考になり価値が有ったと言う。10日にブラジルは韓国で対戦し5-0で圧勝していた。ブラジルメディアは「ブラジル代表にとって、日本に敗北することの方が韓国に大勝することよりも価値がある」とし、残り8カ月に迫ったFIFAワールドカップ26向けて改善の要求をした。結論として、日本にとってもブラジルにとっても、ウインウインとなる素晴らしいゲームだったと言える。

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トランプがガザ戦争終結の目処を付けた

イスラエルとハマスがトランプ大統領の「和平計画」を受諾し、ガザ戦争の停戦が10日に発効した。そして期限の今日、ハマスはガザから生存する人質20人全員を2年ぶりに解放した。そして、イスラエルは交換条件としてパレスチナ人囚人ら約2000人を釈放した。トランプは9月末、20項目の包括的な和平案を示した。ガザ停戦を監視する国際安定部隊を創設するとともに、ガザの戦後統治をパレスチナ人の実務官僚らが暫定的に担うという内容だ。ネタニヤフ氏は収賄などの罪に問われ公判中で、出来る限り戦時体制を維持した考えだった。一方ハマスはイスラエルの攻撃を避けるため人質の存在は必須だった。結局、トランプの公約が、ハマスにとっては唯一の保証となり、ネタニヤフにとっては縛りになった。トランプは国連で、7つの戦争を未然に防いだと豪語していたが、やっとガザ戦争終結の目処を付けた。今後、再発はあるかもしれないが、大きな成果だと思う。これでトランプが渇望するノーベル平和賞も見えてきた。何故なら、ノーベル平和賞受賞要件に人格は含まれないからだ。

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「戦後80年に寄せて」という石破所感

石破首相が「戦後80年に寄せて」と題した内閣総理大臣所感を発表した。戦後50年、60年、70年の首相談話は、いずれも政府の見解として閣議決定されたが、今回は閣議を経なかった。あくまで石破首相個人の所感だった。戦後50年の村山談話には「植民地支配と侵略」に対する反省とお詫が盛り込まれ、戦後60年の小泉談話も同じ表現を繰り返した。戦後70年の安倍談話は「先の世代の子供たちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と表現し、謝罪の歴史に区切りをつけようとした。石破所感は、戦争を止めることができなかった当時の「政治システム」の分析に焦点を絞った点が特徴だ。その上で、戦争を繰り返さないためには歴史に学ぶ姿勢が重要であり、健全で強靱な民主主義が何よりも大切と主張した。でも過去を直視する勇気と誠実さを説きながら、侵略だったとも、侵略ではなかったとも言わない、中途半端なものだった。要するに、一言で言うと「蛇足」としか言い様がない。まさに石破ワールドそのものだった。

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ガラスの天井突破2例

「ガラスの天井」と言えば、2016年の米大統領選挙でヒラリー・クリントンが敗退した際、ヒラリーは大統領職を女性にとっての「もっとも高く、もっとも打ち破りがたいガラスの天井」と形容したことで有名だ。「ガラスの天井」とは、資質・実績があっても女性やマイノリティを一定の職位以上には昇進させようとしない組織内の障壁を指している。日本では指導的地位に女性が占める割合は1割に満たないのが現状だ。でも、そのガラスの天井を突破した例が2つ現れた。1つは、高市自民党総裁の誕生。もう1つは、女性宮家の扉を開いた三笠宮家彬子女王殿下だ。宮内庁は、彬子さまが「三笠宮家」を継承し、信子さまが新たに「三笠宮寛仁親王妃家」を創設するという前例のない決定を発表した。因みに、三笠宮と百合子さまの子が寛仁親王で、寛仁親王と信子さまの子が彬子さまだ。三笠宮寛仁親王妃家とは、分家であり、新しい宮家ではないことになる。そもそも、宮家の定義自体が法律で明文化されていない。これは将来、佳子さまや愛子さまにも同様の可能性が開かれたことを意味している。将来の「女性宮家」創設の動きに一石を投じている。

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天国から地獄へ真っ逆さまに

四半世紀続いた自公連立政権から公明党が離脱することを表明した。漸く「下駄の雪」が剥がれた。下駄の鼻緒もボロボロだし、その下駄を履く自民も痩せ衰えた。平和を党是とする公明が、政権にすがりつくため専守防衛の枠をはみ出たのだから、当初の面影は既に無い。自民に対するストッパー機能も消え失せた。最早自ら「下駄の雪」と自嘲するほど劣化してしまった。そこに高市総裁が誕生し、党4役は反公明の一色になった。その上、政治と金の問題の張本人である萩生田が幹事長代行に就いたのだから、プッツンしてしまったのだろう。麻生は総裁選の勝利にご満悦だった。ところが、予期もせず公明が離脱した。公明の応援が無ければ、50人程度の自民議員が落選する可能性があるという。まさに、麻生が「自民の解党的出直し」のトリガーを引いてしまったようだ。天国から地獄へ真っ逆さまとは、こういう事を言うのだろう。

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百頭目のクマ現象か

最近都市部でもクマの目撃情報が増えている。中には人間を襲ったり、家の中に入り込みエサを漁るクマもいる。SNSにクマが生息している都道府県を色分けした地図が掲載されていた。環境省の情報がベースとのこと。それによると、クマが居ないのは千葉県、香川県、愛媛県と九州全域で、殆ど日本中にクマが生息しているのだ。因みに、北海道はヒグマで、それ以外はツキノワグマだという。千葉県に居ないというのは意外だった。考えてみると、千葉県には房総半島にしか山が無い。さすがのクマも、広い平地を通って千葉の山に入るのは困難なのだろう。千葉県以上に意外だったのが、九州にはクマが居ないことだ。日本で一番有名なくまモンが居るというのに。最近、全国的にクマと人間の距離が近づいた。ヒトがクマにエサを与えるからだと言うが、原因はそれだけでも無さそうだ。猿の世界で「百匹目の猿現象」というものがある。宮崎県の幸島に棲息するニホンザルの一頭がイモを洗って食べる事を覚え、同行動を取る猿の数が閾値を超えたときその行動が群れ全体に広がり、さらに場所を隔てた大分県高崎山の猿の群れでも突然この行動が見られるようになったという話。クマも「百頭目のクマ現象」かと思った。ところが「百匹目の猿現象」は生物学者が創作した作り話とのこと。高崎山の猿はイモなど洗わないという。真剣なクマ対策が必要だ。

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教育方針を東大型から京大型へ

坂口志文阪大教授がノーベル生理学・医学賞を、そして北川京大副学長がノーベル化学賞を受賞した。坂口教授は京大医学部卒だ。京大出身者がダブル受賞したことになる。どうして、ノーベル賞受賞者は湯川秀樹以来、京大出身者が多いのだろうか?偶々京大出身で東大名誉教授の上野千鶴子と田原総一朗との対話記事「日本の高学歴エリートには何が足りないのか」が目に留まった。上野千鶴子東大名誉教授曰く「東大生は正解のない問題が苦手だ。せいぜいクイズ王にしかなれない」と言う。片や「京大生は野放し状態。当たりハズレもあるが、学生の発想を抑圧しないので、個性的な人は出てきやすい」と指摘している。要するに、東大は秀才の官僚を育てるが、京大は異才を育てるような風土があるようだ。では、現在の学校教育にはどちらが適しているのだろうか?と言うよりは、現在の学校教育は東大の知識偏重型に偏向し過ぎている。大学の受験そのものが、小中高校の教育を歪めていると言えるのだ。文科省の中教審は、教育方針を東大型から京大型へ大変換すべきだと思う。

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いま甲子園野球の存在そのものが問われている

30年ほど前に、高校生の野球留学は1校に1~2名に制限されたはずと思っていた。ところが、現在の甲子園出場校の選手構成を見ると、県外出身者が大勢を占めているのには驚かされた。今年の夏の甲子園出場校のうち、県民が3人以上ベンチ入りしていない高校が11校もあった。健大高崎と高知中央は0人で、未来富山、山梨学院、尽誠学園は1人という状況だ。なかでも富山県代表の未来富山に至っては、全校生徒はわずか25人。そのうち23人が野球部に在籍し、残りの2人も卒業のために必要な単位を取るために残っている野球部OBという構成なのだ。しかも、未来富山の本校は、富山から遠く離れた愛媛・松山にある広域通信制普通科未来高校松山本校とのこと。30年ほど前に、高野連は「健全な高校野球を育てるために」として、各都道府県に「中学生のスカウティング禁止」の通達を出した。しかしこの通達は、法的拘束力がなく、実効性に乏しかったため、野球留学の流れは止まらなかったようだ。と言うよりは、な~んちゃってスカウティング禁止だったのだ。現在、高野連は「健全な高校野球が育っている」とでも思っているのだろうか?いま甲子園野球の存在そのものが問われている。

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ニデックの不適切会計疑惑

電子部品大手のニデック(旧・日本電産)が、不適切会計疑惑に直面している。今年5月には、イタリア子会社の監査が遅れていると発表した。その後、グループ内に同様の問題がないか調査するなかで、中国子会社であるニデックテクノモータに不適切会計の疑いがあることが判明した。有価証券報告書には、監査法人による監査済みの財務諸表などの提出が求められる。監査意見には、無限定適正、限定付き適正、不適正、意見不表明の4種類がある。イタリア子会社の監査は実態が掴めず意見不表明になっている。一方、ニデックテクノモータの不適切会計には、本社の経営陣が関与したとの資料が存在する。第三者委員会を設置し、事実関係が調査されているが、未だに結論は出ていない。現在、不適切会計なのか不正会計なのか、あるいは粉飾決算なのかを調べているという。創業者でグローバルグループ代表を務める永守重信は、利益目標の達成に厳しく業績や株価向上に拘ることで知られている。これらの不正は、永守によるプレッシャーだと考えると、妙に腑に落ちる。

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ボーッとして

「科学的に証明されたすごい習慣大百科:堀田秀吾:SBクリエイティブ」がアマゾンのベストセラーになっている。人生における勉強・ダイエット・貯金・目標達成などの成功のカギは「習慣化」だと指摘している。研究機関で証明されたテクニックを図解で分かり易く紹介している。例えば、ワシントン大学レイクルらの研究。ボーッとするとアイデアが湧きやすくなるという証明。何か課題を行なおうと行動しているときは、脳の一部分に血流が集中するが、それ以外の部分には血が行き渡らない。しかし、ボーッとしていると、脳の全体に血が巡り、記憶に関する部位や価値判断に関する部位が活発に働くという。これまでボーッとしているときは、脳が運転停止をして休んでいる状態だと認識されていたが、じつは車のアイドリング状態のように、ネットワークが一定の活動レベルを持続している状態になっているのだという。トイレに行ったとき、ふっとアイデアが湧き出るのは、ボーッとしたことによる賜物だという。でも、年がら年中ボーッとしていると認知症になりかねない。ボーッも、程々が必要だ。

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高市早苗総裁が誕生したが

自民党総裁選は、本命の小泉進次郎を破り高市早苗が当選した。進次郎は慢心していた。ステマ疑惑で一時海外に逃亡し、英語で話すべきスピーチを日本語で押し通し、前日には何と祝勝会を開催していたという。奢りここに極まれり。でも、麻生は強かだ。決選投票になることを見越していた。麻生は派閥のメンバーに、まず、茂木と小林を応援することを指示した。両者が決選投票に進めないことは自明の理だから、あえてそうしたのだ。そして決選投票では「党員票の多い候補を支持するように」と号令をかけた。高市に投票しろと命令したのだ。党員票の多い候補を支持することは、民意を大切にしているというアピールにもなる。同時に、茂木と小林には恩を売ったから、決選投票では高市に投票するという恩を返せということになる。そして、麻生の目論見は見事成功したのだ。結局、5人の候補は競走馬でしかなく、優勝を果たした騎手は麻生太郎だったということだ。麻生劇場ここに極まれり。政局の混迷は、益々深まっていきそうな気配だ。

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プロテスト合格と宣言プロの違い

メジャーの全日本女子オープンゴルフ大会が始まった。通常の国内女子ツアー競技にプロゴルファーとして出場するには、日本女子プロゴルフ協会JLPGAのプロテストに合格していることが必須だ。しかし、日本女子オープンの主催は日本ゴルフ協会JGAで出場資格が異なる。LPGAプロテストに合格しなくても、プロを宣言し予選を勝ち抜きすれば出場権が得られるのだ。宣言プロという。今回はそんな「宣言プロ」が10人も出場した。拓かれた大会だ。だから面白い。そもそも「オープン」とは、どういう意味だろうか。資格なんて関係ない。実力次第で予選に通りさえすれば出場できるのが道理だ。JGAの考えは真っ当だと思う。一方、JLPGAがプロテストに合格していることを必須にするのは囲い過ぎだ。通常の国内女子ツアーでも、その枠を外すべきだと思う。今は偶々女子ゴルフの隆盛期にあるから問われていないが、隆盛期が過ぎれば問われるのは間違いない。女子ゴルフの隆盛期だからこそ、もっとオープンになってほしいのだと思うのだが。どう思う小林浩美会長、ゴルフ好きの一ファンは女子プロゴルフの行く末を案じている。

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感動の嵐の一日

久し振りに東京に出た。目的は、飲茶の昼食と北斎。生憎JRが乱れている。そこで早めに出発した。時間があったので東京駅の行幸通りを探索。世界陸上で放映されていた通り、東京駅丸の内口の素晴らしい景観に感動した。和田蔵噴水公園、静嘉堂文庫美術館、三菱一号館美術館経由で飲茶のヤウメイへ。今までに台風や雪で2度キャンセルし、3度目で願いが叶った。心地良い昼食に感動した。ヤウメイから北斎展会場へ行く途中に、長男が手掛けている八重洲の建築現場がある。かつての八重洲ブックセンターは無いが、大規模な開発が行なわれている。あの長男が仕切っているのかと思い感動した。CREATIVE MUSEUM TOKYOで開かれている「ぜんぶ北斎のしわざでした。展」に着いた。北斎は90年の生涯で、30,000点もの作品を残した。本展は、北斎漫画1,700点を所蔵する浦上満氏の全面協力のもとで開催されている。その作品の量と質に圧倒された。北斎というと、神奈川沖浪裏と赤富士こと凱風快晴しか思い浮かばなかったが、まさに、北斎は現代漫画の祖だということを思い知らされた。北斎が西洋画家に影響を与えたのは当然だったのだと改めて感動した。

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DNAの書き換え技術

DNAの書き換え技術が発明され、医療の未来が根本から変えられようとしている。DNAの書き換え技術は、従来の編集技術とは一線を画す革新的なものだ。従来の編集技術はハサミのようなもので、DNAの一部を削除・挿入する編集が中心だが、書き換え技術は「ワープロのように文字を修正」するもので、塩基をピンポイントで書き換えることが可能だ。人間のDNAは60億の塩基から出来ている。塩基の種類は、A、C、G、Tの4つがある。この塩基の組み合わせで遺伝情報が決まる。でも塩基の種類に誤字や脱字があると重い病気に繋がるのだ。だが、この書き換え技術により、誤字のような微細な変異が原因の遺伝性疾患に対して、より正確な治療が可能になったのだ。例えば、子供が急速に老化してしまう早老症と呼ばれる病気は、DNAのある位置でCであるべきところがTになっている誤植が1ヵ所あるだけで発症するのだ。この技術でTをCに書き換えるだけで病気が治ってしまうのだ。開発者は、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が共同運営するブロード研究所の教授であり、化学者・分子生物学者のデイヴィッド・リュウ(劉如謙)。ノーベル賞を受賞することは確実だ。

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