大晦日の仕事が定番化してきた。窓と車の掃除。寝具の移動。これが済めば、のんびりとテレビを見ながら大晦日の夜を迎えることが出来る。外から窓ガラスと網戸に水を吹きかけて、スキージーでこすり取る。4間分だから大変なようでも簡単。ホースの収納が少し面倒くさいだけ。車の掃除も、新車の頃はマメにやったものだ。でも、既に7年目となると滅多にやらなくなる。今日は1年間の感謝を込めてお疲れ様とばかりに念を入れ、全体をシャンプーしてあげた。年に数回は子供たちや孫が一斉に揃って我が家に泊まりに来る。特に全員集まる冬の正月は、迎えるための布団を日に干すことから始まる。そして2階から1階に、1階から2階へと移動する。帰った後に再び日に干す。そして再び上下の移動が始まるのだが、すぐにはしない。体力と相談しながら数日かけて戻すようになった。少し年寄りの知恵がついたのかもしれない。いつもの大晦日はこれで終わるのだが、今日はカミサンが庭の花を取ってきて活けた。昔の自分であれば興味などない。でも、この数年間、義母にお茶を習った際に活け花を習ったので、花の活け方が気になって仕方ない。カミサンには何も言わず、そっと自分なりに直してみた。勿論これは我が家のトップシークレット。そして、今年1年が終わることになる。
20年ぶりくらいに日本レコード大賞のテレビ中継を見た。ミスチルが大賞を辞退した20数年前頃からレコード大賞に興味が無くなったからだ。その後ニュースで、小室哲哉や浜崎あゆみやEXILEらが連続受賞したことは知っている。この間殆ど見ていないが、もし見ていたとしても、受賞の瞬間かニュースでだ。20年以上前は、誰が選ばれるのだろうかと興味があった。多分、日本中の多くの人が自分と同じように興味を持っていたと思う。ところが、20年前頃から潮目が変わった。選考基準が所属プロダクションの力次第に変わったと感じる。だから、自分も含め多くの人が興味を失ったのだろうと思う。一見華やかそうだったが、毎年視聴率は下がり、今は見る影も無い。今年は1億円でレコード大賞を買うという噂のある作品が外された。大賞にノミネートされたのは10作品。残念ながら、1作品も聞いたことはなかった。その理由が、自分の勉強不足の所為なのか、流行らなかった作品の所為なのかは分からない。いずれにしても、最早来年も日本レコード大賞授賞式が開かれるという確約は無いほど低迷している。これは国の衰退と似ている。利得権者が国の権力を握った時に衰退が始まり、そして消滅していく。金の力ほど恐ろしいものは無い。
今日はテニスクラブの忘年会。自分にとって今年の最初で最後の忘年会になる。思い起こすと、会社勤めの頃は忘年会が多かった。自己最高記録は30回以上。その頃の忘年会は11月下旬から始まった。12月には、一日に3つの忘年会が重なったこともある。正確に言うと、会社勤めだからではなく、高度成長期の時代だったからと言うべきなのかもしれない。あの時代は、どの会社でも縦と横の繋がりを大切にしていた。所属グループの小旅行や会社全体の運動会などが定期的に行われ、団結力が問われ、そして示したものだ。良き時代だったし、今でもその繋がりは続いている。そして時代は変わった。まず忘年会に参加する意義が問われる。このグループに沢山参加したかしら。自分の影響力はあったかしら。参加しても不自然では無いかしら。自問して参加不参加を決めることになる。これ程の関門があるのだから、参加者が少なくなるのは当然だ。でもカミサンと自分は、今ではテニスクラブの最古参。大手を振って参加してもおかしくはないが、少しためらう。でも参加することにした。勿論、参加をためらう人も誘ってみた。結果はグッド。多くの人が集まり、盛り上がったひと時を楽しんだ。自分自身が酒に酔い、ひと時を楽しんだだけではなく、尻込みをしていた人自身も楽しんでいる様子を見て嬉しくなった。また来年も楽しく過ごせそうな予感がする。
「貫くべき信念があります」とのタイトルがある河野太郎衆院議員のブログ。河野太郎は、歯に衣着せぬところが良かったのに、一昨年初めて入閣した時にブログ発信を止めたのにはがっかりした。そして昨年内閣改造で解き放されてブログを再開。「いろいろイロハな皆様へ」が面白い。それによると、日本年金機構はファイルを「アイウエオ順」ではなく「イロハ順」で整理しているとのこと。厚労省年金局によると、イロハ順を使う事務所の方が多いようだ。全国の年金事務所のうち、アイウエオ順を使っている事務所が114、イロハ順を使っているところが198事務所。何と年金局は江戸時代に生きているのだ。太郎さんが年金局に「不便ではないか?」と質問すると、不慣れな職員がトチらないように、各職員の机にイロハニ順を書き出した紙を貼り、保管ボックスにもインデックスを貼り付けているという。タイムスリップした世界が存在するのだと驚いた。でも、年金局の悩みはそこには無い。あまりにも膨大なデータを「イロハ」から「アイウエオ」に変えるには、コストと時間が必要とのこと。イロハに拘る年金局。アイウエオを主張する太郎さん。年金局の悩みや太郎さんの指摘も分からなくも無い。でも、この際一層の事、アルファベットに変えたらどうだろうか。パソコンの日本語もアルファベットで入力する時代だ。太郎さんにも、もう少し先を見る目を磨いて欲しいと思うのだが。
佐川急便が連日マスコミを賑わさせている。配達中の駐車違反を隠すため会社ぐるみで身代わりを出頭させていたことがバレて、検察に略式起訴されたのは最近だ。そして、暮れの忙しいときに全国的に配達の遅延が発生しクレームの雨を浴びている。更に、テレビの情報番組では、配達員が荷物や台車を投げ飛ばすシーンが放映された。コメンテーターは配達員を非常識だと批判しているが、果たしてそれで済まされる問題なのだろうか。佐川急便という会社自体に問題があるのは間違いない。身代わり出頭も遅配もキレた配達員も、根っこは同じ。配達員不足が原因だ。逆に言うと、激増する荷物に対して配達能力が追いついていないという事だ。激増する要因はいくつかある。年末のお歳暮やクリスマス商戦。ネット購入の急増。配達先の留守による再配達等々。配達を主業務とする会社が、世の中の動きに対応出来ないというのは極めておかしい。経営トップがサボっていて、しわ寄せを全て既存の配達員に頼っている構図としか見えない。配達員にはノルマがあるだけ。残業規制も特別手当も無い。配達員にとっても佐川はブラック企業そのものに違いない。コメンテーターは荷物を投げ飛ばす配達員の裏に潜む問題をえぐり出し、陽の下にさらけ出すのが仕事だ。更に改善策を提案出来れば優秀なコメンテーターといえる。でも、そういう人は殆どいない。残念。
保育園に続いて、除夜の鐘や餅つきが問題になっている。母親が働き始めたから、保育園の絶対数が不足している。行政は待機児童解消のため、保育園の新設を急いでいる。ところが、住民の反対に遭い頓挫する建設も多い。理由は、園児の声と自動車。自動車は駐車場の確保とかルール作りなどで対処できるかもしれないが、問題は園児の声。何と年寄りが園児の声がうるさいと猛反対している。少子化が進み日本全体の問題になっているのに、年寄りの我が儘が横行している。園児の声は天使の声だ。こういう年寄りは一度山奥で暮らすべきだ。他人の有り難さが分かってから戻ってくれば良い。除夜の鐘も同じ状況だ。住民はうるさくてはた迷惑だとクレームをつける。1年に1回位煩悩を流すために、除夜の鐘を聞くのは身のためにもなるはずなのに。住民と寺が疎遠になっているのが最大の要因かもしれない。コミュニティが形成されていない。だから騒音にしか聞こえないのだろう。餅つきは食中毒が心配だからと自粛や中止を迫られているという。確かに今年はノロウイルスの当たり年。心配する気持ちも分からなくは無い。でも伝統文化である年末の風物詩をノロウイルス如きのために中止に追い込まれるとは情けない。対処法はある。衛生管理を徹底すること。今年に限って必ず火を通した餅を食べること。保育園も除夜の鐘も餅つきも、クレームが優先し過ぎている。クレームが少しでもあると止めてしまうのでは、そのうち何から何まで消滅してしまう。個々の問題を解決しながらやり続けるのが、大人の知恵と言うものだろうに。
最近パソコンの調子が悪くなってきた。時々フリーズするし、レスポンスも遅い。忠告も多いし遅くなったので、速くなるというソフトを入れたのが最悪だった。確かに速くなったかもしれないが、サイトが根元から根こそぎそがれ、一々更新ボタンを押さないとたどり着けない。最早これまでかと思い、新しくパソコンを購入することにした。今使用しているのは富士通のパソコン。数十年前から富士通にしている。理由はただ一つ。パソコンの引っ越しは面倒だから。同じ会社であれば乗り換える時に、至れり尽くせりだと信じていたからだ。windows95に始まりwindows7まで、順調に乗り換えてきた。ところが、windows10は全く違う。バージョンアップするのに、これほどギャップのあるものはない。windows10はスマホとの連携を売り物にしているようだ。ところが、我々70代はガラケー派。そんなものにメリットは無い。ガラケー派にとって、一番困るのは、今までのパソコンメールがwindows10に連動していないということだ。windows live mailでアドレス帳を作ってきたのに、そのデータを引っ越し出来ないという。プロバイダーのメールをoutolookに移動しても、プロバイダーのメールが消せないのも不便だ。その消す方法を調べてもさっぱり分からない。更に問題なのは、セキュリティ。自分は以前から月500円も出して富士通の提供するセキュリティを使っている。でも、新品のパソコンにはマカフィーというソフトが付いている。ところが、富士通のセキュリティは、マカフィーを削除しろという。富士通自身がパソコンユーザーを惑わしている。確か富士通は中国企業に身を売ったはずだ。windows10を契機に、別れをしたいと思う。
同期入社の仲間の一人が、会社を卒業してから他社での仕事を始めたが、70歳にしてリタイアし田舎に帰ることになった。早速送別会を兼ねて同期会を開くことにした。集まったのは本人を含め9名。年の瀬であり、クリスマスイブではあるが予想外に多い人数だった。一次会は「すしざんまい」。マグロの初荷の高額な競りで有名なあの寿司屋だ。会が盛り上がったのは言うまでもないが、値段も良心的で魚も美味かった。日の出の勢いである理由を実感した。45年前に初めて顔を合わせた同期だが、今でも昔のように仲が良い。快い会話と美味しい魚と酒を味わった。極めてグッド。二次会は、近所のパブ。地下に降りていくと、大勢の若者たちがテーブルを囲み立ち飲みしている。今日はクリスマスイブ。人を掻き分けながら奥に進み、テーブルをゲットした。20~30歳の若者の中に、70歳のグループが出現した。周りは異常と感じているかもしれないが、我々は溶け込んだ積もりでいる。前金制なのも快い。飲みたいだけ飲む。オーダーも支払いも自分なので、オーダーするときに自分の能力と相談をする。まだ、飲みたいか。まだ、飲めるかと。強か飲んで話をして、気づいた時には、若者たちは去っていた。そうだ、今日はクリスマスイブだということを思い出した。70歳グループだけが残ったが、楽しい送別会だった。
今日は70歳の戸籍上の誕生日。本当は12月18日なのだが、役所の転記ミスで中学生の時に23日に変わってしまった。誕生日が2つあると良いこともある。18日は射手座で23日は山羊座なので、星占いは都合の良い方を取ることが出来る。思えば、70年間も良く生きてきたものだと思う。子供の頃は35歳で死ぬと思っていた。幼い時はシナプスが全て繋がっていて前世の記憶が残っているのかもしれない。大人になってから、前世が誰だったのかが思い当たり、35歳に納得した。35歳は前世の寿命だから、現世の自分はまだ生き続けている。自分の寿命を感じたことは、もう1つあった。自分には2人の兄がいた。長男は52歳で、次男は53歳で他界したので、三男である自分は54歳で死ぬかもしれないと本気で思っていた。これも無事に通り抜け未だに生きている。55歳以降は、オマケの人生だと思っている。そして第二の人生が始まった。54歳の関門を通り抜けた頃は、まさか70歳の誕生日を迎えるなどとは全く想像すら出来なかった。これから先には節目がない。天寿を全うするまでは、自分のことは自分が判断出来る人間でありたいものだ。
飯塚市の市長と副市長が、平日の昼間に麻雀をしていたことが明るみに出て問題になっている。平日の昼間で万円単位の賭け麻雀。尋常ではない。緊急に記者会見が開かれたが、内容がユニークだ。両人が壇上に揃い、得々としゃべる。「ストレスのある役職だから気分転換に。役所の先輩が雀荘の主人でつい誘われて。麻雀は賭けるもの。賭けない人がいるのなら記者さんたちに教えてほしい」と言い出す始末。しかも会見中に余裕の笑顔だ。これが行政の責任を預かる長なのかと疑うよりも、呆気にとられた。まずは単純に賭博の刑に服してほしい。そして、もし飯塚市民が真面であれば即リコール運動を起こしてほしい。市議会議員は知っていたはずだ。知っていた議員は即辞職してほしい。思うに、市長と副市長は、市政よりも麻雀の勝ち負けにストレスがあったのだろう。さぼり麻雀がバレて、他人の所為ににするのも最低だ。一般庶民が気晴らしのために、僅かなチョコレートを賭けるのは、違法というよりは微笑ましいものだと思う。だが行政の長がサボって万円単位の賭け麻雀は違法そのもの。会見で、マー1万円程度と言っているから、実態は10万円以上に違いない。この際、刑法を厳格に適用すべきだと思う。張本人以上に、飯塚市民の良識が問われている。笑い話が現実になったことに驚いた。待てよ、我が町でも同じ事が起きているかもしれないぞ。
政府が高速増殖炉原型炉「もんじゅ」の廃炉を正式に決定した。1兆円を超える国費を投入したが、トラブル続きで22年間で250日の運転実績しかない。世界の各国は既に技術開発を断念し、仏だけが実験室レベルで細々と続けているのが現状だ。「もんじゅ」の廃炉を決定したことは、余りにも遅きに失したが、一歩前進だ。「もんじゅ」は核燃料サイクルの要。廃炉でサイクルの輪は切れる。だから核燃料サイクル政策そのものを見直すものと思っていた。ところが、そうでもないようだ。政府は「もんじゅ」を廃炉とする一方で、一段上の高速実証炉の開発を進める決定を下した。政府は強引に「高速炉ありき」「核燃料サイクルありき」で原子力政策を進めようとしている。もし、政府が核燃料サイクルを断念したらどうなるだろうか。「資源」だった使用済み核燃料が「ごみ」となり、貯蔵してきた青森県が発生元に持ち帰りを要求することになるだろう。そうすると全ての原発は使用済み核燃料で溢れ、原発を動かせなくなる恐れがある。今回の政府の決定は、原発を動かすために問題を先送りしているに過ぎない。時が経てば経つほど始末の悪い「ごみ」が溢れ返るだけだ。国民には雪ダルマ式に膨れ上がった使用済み核燃料の莫大な処理費用が覆いかぶさって来る。死なば諸共という破れかぶれ政策と言えそうだ。
一昨日はTrumpのスペルミスunpresidentialを、昨日は民進党のゆるキャラを嘲り笑った。今日は自民党の出番だ。先日プーチン大統領が来日した。日本側は北方四島の返還を重視したが、ロシアは経済協力を主張。一見折り合いは無いものの、新しい枠組みでと言う安倍首相の主張は一歩前進だと思っている。でも問題は、閣議後の麻生財務相の発言だ。日ロ首脳が合意した北方四島での共同経済活動について「基本的に北方四島はロシアの主権下にある。その主権下にある四島に特別な制度を作ることに合意した」と発言した。でも、日本は今まで、第2次世界大戦で、我が国の領土である北方四島をソ連に取られたと主張してきた。戦争が終わり平和条約も結ぶのだから、北方四島を返してくれということだ。主権下にあるのではなく、実効支配されているということだ。「主権下」と「支配下」では、意味が180度違う。「主権下」はロシアの見解で「支配下」は日本の言い分。だが、麻生財務相は「主権下」と言った。この問題は、嘗て麻生が「未曾有」を「「みぞゆう」と言ったレベルの問題では済まされない。頭の弱い大臣が言い間違えることは良くあることだ。マスコミのように一々取り上げることはない。でも、今回の発言間違いの問題は、単なる言い間違えの問題ではなく、認識とか思想の問題といえる。一国の財務相が基本的問題すらを理解していないということが、最大の問題だと思う。
民進党が、公募して最終選考に残った党の新しいゆるキャラ4作品を発表した。選考のポイントは、着ぐるみにしやすいデザインであること、強面の蓮舫代表とは対照的なカワイイ系であること、未だに浸透していない民進のロゴマークを生かしたデザインであること、とのこと。民主党が民進党になった時、ゆるキャラの民主くんをそのまま使うか、色を変えるかで揉めたことがあった。でも自分は、民主くんがどのようなゆるキャラだったのか全く記憶が無いし、民進党のロゴマークすら全く知らない。民進党のイメージは、寄せ集めの支離滅裂。思想的にも行動面でも一貫性が無い。右も左もいるのだから、やることはバラバラ。良く言えば、玉虫色。本当の色が何色なのかが分からない。最終選考に残った4作品を見ると、頭が青と赤の筆記体のiiで、身体も青と赤。なんだか韓国の色に見える。色だけの問題として捉えれば、自分はレインボーカラーが良いと思う。一つの虹には7つの色がある。民進も7つ以上の色があるからだ。でも、ゆるキャラ選考の問題として見るならば、民進は能天気な政党だと思う。政党としての立ち位置が未だに曖昧だ。安倍一強に立ち向かう術が無い。政策立案能力も無い。昔の、何でも反対の社会党そのもと言える。ゆるキャラで遊んでいる場合かと思うが、当人たちは極めて楽しそうだ。残念。
米海軍が南シナ海で海洋調査に使っていた無人潜水機を、中国海軍が持ち去る事件が発生した。フィリピン沖で全長2mの無人潜水機2体を回収しようとしていた時に、目の前に中国の潜水艦救難艦が接近し、小型ボートを出して、このうち1体を持ち去ったという。まさに略奪行為だ。トランプは得意のツイッターで「中国が盗んだのは前代未聞の行為だ」と呟いた。ところがスペルを間違えてunprecedentedと書くべきところをunpresidentialと綴ってしまった。unprecedentedは「前代未聞の」という意味だが、unpresidentialという単語は実在しない。でもunpresidentialは「大統領としてふさわしくない」という意味にもとれる。トランプが「大統領としてふさわしくない」という単語を生み出したのは、まるで落語の世界を見ているようだ。中国は「中国が盗んだ」という言葉にカチンときたらしい。返還するという。「道路で何かを見つけたら、検査してみるのは当たり前のことだ」と屁理屈を付けて反論している。話はその先もある。トランプは更にツイッターで「We should tell China that we don't want the drone they stole back.-let them keep it!米国は盗まれた無人潜水機など欲しくない。あれは中国に持たせておけ」と呟いた。一連の出来事は、まるで喜劇映画を観ているようだ。今までツイッターでHillaryをフォローしていたが、Trumpに乗り換えることにした。
断捨離を始めた。対象は本。読みたいと思える本に出会えるのは一期一会だと思っている。だから、これぞと思った本はまず購入し手元に置くことにしている。でも購入して今すぐ読もうという訳ではない。身体が動かなくなってから、じっくり味わおうと思っていた。ところが、最近本を読むのが辛くなってきた。活字は小さいし、焦点も合い難い。首を振りながら焦点を合わせ活字を拾うので、少し疲れる。だから今まで我が家宝と思っていた多くの本を処分することにした。依頼したのはネットオフという会社。段ボール箱を無償で供給してくれる。少し前は、ブックオフが同様なサービスをしていたが、今では段ボール箱1個につき200円も取る。我が身は年金生活だから、当然ネットオフにした次第。これまでに引っ越しの度に、カミサンが本を処分しろと言うので、かなり処分してきた。もう少ない筈と思っていたが、案に相違して多い。自分は段ボール箱6箱と踏んだ。だが、収まりきれない。その倍は必要だということが分かった。本と別れることは寂しい。出来れば傍に置いておきたい。選んだ本は自分そのものであり、記憶の一部でもあるような気がする。最近の若者たちは、余り本を読まないという。本を読むという事は、読み続けるという努力が必要だという事だ。その努力が自分自身を成長させることになる。だから、本を断捨離した老人は、若者に本を読めということになる。読め。
安倍首相がプーチン大統領を招き長門市で会談した。プーチン大統領の訪日は11年ぶり。久し振りの来日だ。来日前に、既に日ロの共同経済活動は合意していた。マスコミは、サプライズを期待したが共同経済活動の声明に終わった。マスコミは成果無しと囃し立てている。プーチンだけが美味しい果実を得て、安倍は何の得ることも無かったと言っている。確かに、ロシア大統領が訪日した割には、成果が乏しい様な気がする。でも、本当にそうだろうか。考えてみよう。プーチン大統領が来日しただけで北方4島の問題が片付くだろうか。そんなに簡単な問題ではない。日本にとって、今回のプーチン来日の成果は、両国が話し合える場を作ったということに尽きると思う。ロシアとは未だに戦後の平和条約を締結していない。という事は、未だに戦争状態にあるということだ。戦争の相手が、我が国に訪れるという事自体、平和に向かっていると認識すべきことだと思う。国と国の関係ではなく、個人同士の関係と考えると分かり易い。昔から仲の悪い隣の業突く張りの親爺と、仲直りをするにはどうしたら良いだろうか。過去を振り返って、責めてみても互いに仲は深まるばかりだ。大切なことは、まず話をすること。直ぐには見返りを求めない。時々話を交わすうちに、互いに心が融けてくるものだ。そういう意味で、プーチンの来日は成功だったと思う。
小池都知事の五輪会場変更案は、ボート・カヌー、競泳、バレーボールで0勝3敗になった。少しはコストダウン出来たので、0.5勝と言っても良いだろう。負けは負けだが、経費節約は出来たので良しとしよう。だが、豊洲移転問題には更なる問題がありそうだ。盛り土問題、水銀問題で、アセスメントをやり直すと言う。今や既に、盛り土をしなかった経緯の問題は残されているが、盛り土の無いことは問題になってはいない。地下で蒸発する水銀も、換気すれば問題は解消すると言われている。一時は騒いだものの、豊洲に致命的な問題は無いことは明らかになっている。でも、小池は環境アセスメントをやり直し、豊洲の開場は少なくとも1年半先だと言う。果たしてこの判断は正しいのだろうか。その1年半の間に、何の費用も発生しなければ小池の判断は正しいと思う。しかし、現実は莫大な補償費用が発生する。その費用を都が支払う事になる。単に1年半に先延ばしすることは、都財政の無駄使いと言える。石橋を叩いて渡るというか、アセスメントに丸投げするというか、要するに、小池は自らの責任をかけた判断をしていない。小池は「見える化」が上手い。豊洲も見える化を駆使している。でも、見える化が、無駄遣いをしている。他人の褌で相撲を取るという諺があるが、小池は女性だから、まさか褌で戦う訳ではあるまい。
三重県、栃木県のオオタカ、名古屋の東山動植物園のコクチョウとマガモ、青森県のカモと言うと、何を意味するだろう。実は鳥インフルエンザH5N6型に罹った鳥たちだ。鳥インフルエンザの感染が各地で出ている影響で、動物園や鳥類展示施設などで休園やイベントの中止が相次いでいるという。来年の干支は酉だが、酉年のイベントもピンチを迎えている。更に深刻なのは鶏。日本の各地で大量の鶏の処分が行われている。でも日本の対応は早かった。先月下旬に鳥取県の野鳥のふんからH5N6型のウイルスが検出されたことを受け、日にちを置かずにすぐ最高のレベル3に引き上げた。一方韓国でも鳥インフルエンザが猛威をふるっているが状況は全く違う。先月中旬にウイルスが検出されたが、警報が出たのは1週間後と出遅れた。手遅れで既に1千万羽が殺処分されたが、被害は広がるばかり。史上最悪の被害が予想されている。更に酷いのは、感染が確認された養鶏場が、感染疑い申告をする直前に出荷した。鶏肉だけでなく約200万個の卵も出荷され、全国の大型スーパーなどに流通しているという。困った国だと思う。だが待てよ。日本でも20年位前は、京都でインフルをひた隠して問題になった養鶏場があったのを思い出した。現在、日本は失敗の経験を生かし、韓国はまだ経験中ということかもしれない。経験の問題であり、国民性の問題ではないことを願いたいものだ。
IR法案に対する民進党のちぐはぐさが目立つ。IR法とはカジノを含む統合型リゾートIntegrated Resort施設整備推進法のこと。この法案が成立すると、国際会議場・ホテル・ショッピングモール・劇場・映画館・スポーツ施設・温泉施設などが一体になった複合観光集客施設に、カジノを併設出来ることになる。IR法とは、不法なカジノを合法化する道筋を作る法案と言える。パチンコもパチスロも基本的には違法だが、警察の屁理屈で合法ということになっている。しかも、ギャンブル依存症が問題になっている。国がギャンブルを推奨するのは間違っている。寧ろ、パチンコや競馬を如何に廃止に追い込むかを検討すべきだ。ところが、政治家はギャンブル業界が大好き。応援すれば多額な政治献金が見返りとして待っているからだ。餌欲しさに国民を犠牲にしているという構図だ。民進は、衆院内閣委ではギャンブル依存症と審議時間不足を理由に退席し、賛否表明を避けた。蓮舫代表が廃案に追い込むと主張していたが、参院では、修正案を受け入れすんなりと通してしまった。民進の多くの議員は賛成派だから、蓮舫の反対がパフォーマンスと言うよりはヤラセそのものに見える。一方公明は自主投票にした。党の綱領からすれば反対すべきものだが、党の意思を表すことが出来なかった。執行部の責任放棄とも言えそうだ。甘い蜜には政治家が群がる。骨のある真面な政治家がいない。困ったものだと思う。
今年の漢字が「金」に決まった。理由は色々。リオ五輪の金メダルラッシュ、イチロー選手の3000本安打の金字塔、マイナス金利、ピコ太郎の金ピカ衣装等々数え上げたら切りが無い。4年前のオリンピックイヤーも「金」だった。投票の結果とは言え、今年の「金」は余りにも安易過ぎると思う。2位になった「選」も、余りパッとしない。今年は従来路線の延長線上にない出来事が多かった。泡沫候補のトランプが当選し、イギリスはEUを離脱することになり、今週にはプーチンが来日し、年末には安倍首相が初めて公式に日本の首相として真珠湾を訪れ慰霊する。1995年から始まった「今年の漢字」だが「金」が3回顔を出しているので、漢字の種類としては20種類になる。漢字の種類はごまんとある。重複するのはもったいないし、イメージが貧困だ。今年は歴史の曲がり角とも言える。劇的に激動したし、驚嘆した。せめて、今まで選ばれてはいない漢字にしたい。例を上げれば「曲」「劇」「激」「驚」などがある。自分ならば「劇」を推したいと思うのだが。
我が家の近くには、ユニクロ、しまむら、サカゼン、大塚家具、ニトリがある。客入りの状況で好不調が良く分かる。ユニクロの営業利益は前年同期比13%減に対し、しまむらは40%増。営業利益の増減に比例して客も増減している。ユニクロは高品質、低価格が売りだったのに中価格にシフトしたから魅力が無くなった。更にヒット商品が出ないのが追い打ちをかけている。しまむらは裏地あったかパンツのヒットやファッション性の高いコラボ商品が業績を牽引しているようだ。一方石ちゃんのサカゼンは開店当初から客の入りが悪い。今では殆んど客を見かけない。撤退は時間の問題だろう。同じアパレルでありながら、持ち味とターゲットの絞り方次第で、こうも変わるのかと恐ろしくなる。このことは家具にも言える。ニトリは好調だ。価格は安いし品質もそこそこ。一方大塚家具は閑古鳥が鳴いている。平日はいつ見ても広い店内には客が1~2人しかいない。父と娘で経営権を争ってから1年半が経った。今期の最終赤字は確定的。無借金経営ではあるが、80円と約束した配当を履行出来るか出来ないかの瀬戸際を彷徨っている。業績の不振は、安売りセールを続けたため、従来の高級品リピーターが逃げてしまった所為と言われている。高級は高級に、低価格は低価格に拘っていれば、大塚家具もユニクロも泣かずに済んだものにと思う。持ち味の認識とターゲットの絞り込みが、明暗を制す典型と言えそうだ。
引退ラッシュだ。ボクサーの長谷川穂積、俳優の成宮寛貴にお笑いタレントのほっしゃんが続いた。理由はそれぞれ、悲喜こもごも。長谷川穂積は現役の世界チャンピオンで、世界3階級制覇の実力者。いつまで世界タイトルを保持し続けるのかが注目されていた。ところが突然の引退声明。治らぬ故障かと思ったが、そうではない。強さを保ったまま引退するという。察するに、今以上の強さを得るのは限界とでも感じたのだろう。立派な引き際だと思う。今までの絶え間ない努力と、自分を在りのままに見ることの出来る冷静さが、今後の人生でも活きるに違いない。成宮寛貴は友人にチクられ週刊誌沙汰になり、電撃引退をした。薬物使用疑惑を否定したものの本人は雲隠れ。連絡も取れない状況のようだ。真実は本人にしか分からない。開き直って表に出て来た方が良いと思うのだが。このままだと、莫大な契約違約金が発生し、更なる重荷を背負いそうだ。芸歴27年のほっしゃんがインスタグラムで引退を相談中と公表。自身の病気と離婚で、出演回数が激減中とか。思い悩んだ結果なのかもしれない。もっとも以前から引退を口にすることが多かったとの噂もある。理由は兎も角本人が引退を撤回した。誰だって会社を辞めたいと思う事はある。一般人なら話題にも上らないが、芸能人は違う。そこを少し読み違えたのかもしれない。
朴大統領の職務執行権限停止が決まった。その瞬間に強大な大統領の権限が霧のように消えてしまった。弾劾訴追の理由は、崔被告の国政介入及び贈収賄とセウォル号事件時の不適切な措置。賛成票234、反対票56だから、韓国国民が国会議員を圧倒したと言えるし、議員たちは何の術もなく国民の声に押し倒されたとも言える。一言で言えば、国会議員たちは全く無力だったということだ。勿論自分は、朴の大統領としての実績を評価はしていない。就任早々慰安婦問題に明け暮れた。更に、中国と米国を二股にかけ、中国軍の検閲式に出席し、米国にはミサイル配備を了承した。その結果、日本からの観光客が激減し、中国からの観光客も激減したばかりか、中国は国内の韓国関係の行事を全て禁止してしまった。勿論米国は韓国を中国側と見做すくらい激怒している。経済も軍事も潰滅状態。間違いなく朴は韓国を壊してしまった。最早朴大統領は四面楚歌、と言うよりは八面楚歌と言える。今弾劾を唱えていた国民は、歓喜している。でも、その様子を見ていて、その歓喜の次はどうなるのだろうかと心配になる。「何しろこれはダメ」と言う前に「ダメだから次はこうあるべき」とは考えないのだろうか。・・・偉そうに言っても、日本も同じ。嘗ては自民党が酷かった。余りに酷過ぎる自民だから、どうなるか分からない民主に託した。結果は見ての通りだ。たとえ拙速でも、反体制に替えれば良いというものでもない。それが今の日本国民のコンセンサスだ。蓮舫は何処を見ているのだろうか。時代の流れも己の未熟さも認識していない。朴と蓮舫は同じ。答えはアホと言うしかないのは極めて寂しい限りなのだが。
ぐるなび総研が選ぶ「今年の一皿」は「パクチー料理」になった。伊勢うどんやローストビーフ丼など15のノミネートの中から選ばれた。パクチー料理はもとより15品とも全て、残念ながら食べたことは無い。パクチーは、中国語ではシャンツァイ、英語ではコリアンダーと呼ばれている。シャンツァイというと、何処かの中華料理店で食べた記憶を思い出させるほど、一種独特な味と香りがしている。料理の上とか脇にチョコッと薬味として載っていた。あれがパクチー料理かと思ったら、そうではない。今やパクチーは主役に躍り出て、山盛りパクチーの鍋とかサラダとか、スイーツなどにも幅を利かせているようだ。パクチーは癖になる。パクチー愛好家をパクチストと呼ぶ造語も誕生したとか。今年の一皿に選ばれたのも、分かるような気がする。もっとも、自分であれば技術に広がりのある米麹を選ぶのだが。因みに一昨年の第1回今年の皿は「ジビエ料理」だった。鹿が繁殖し過ぎて田畑を食い荒らすため、農水相や厚労省が食糧利用促進を打ち出したことが発端だった。そして昨年は「おにぎらず」。日本人の米離れが進む中で、新たな発想で米の価値を見直させた功績がある。今年の「パクチー料理」は、世界の文化や味を取り入れ日本文化に融合させる日本人の特徴を再認識させた。もうあと何年かすると、パクチーも和食食材の仲間入りをするのかもしれない。
混乱の果ての籾井おろしで、次期NHK会長は上田経営委員に決まった。籾井は何ともお騒がせな人物であった。3年前の就任時には、このブログ「NHKのあるべき姿」でも書いたように期待していた。就任会見で開口一番「NHKのボルト、ナットを締め直す」と宣言し「もはや受信契約の時代ではない」とも言った。NHKは何もしなくても自動的に入ってくる受信料の上にただ乗りしている体質だ。職員の処遇は民間会社に較べ雲泥の差があるし、番組製作には、湯水の如く資金を注ぎ込む。しかも番組の質は劣る。こういう体質を変えてくれるものと期待したのが間違いだった。受信契約の時代ではないと言いながら、受信料支払いを法制化しようとしたり、職員たちの天下り先を更に増やそうと画策した。「郷に入っては郷に従う」というか「朱に交われば赤くなる」とでもいうか、改革リーダーとしての資質は皆無だった。定例会見で自己採点を問われた籾井は「80点以上で合格でしょう」と言ったというから、周りが見えないだけでなく、自分も見えていないようだ。公平な目で見て30点というところだろう。赤点で落第。だから籾井おろしということが分からないのだろうか。
経済協力開発機構OECDが、72カ国・地域の15歳男女約54万人を対象として2015年に実施した国際学習到達度調査PISAの結果を公表した。日本は科学的応用力が最高の2位、数学的応用力も7位から5位に上昇し「脱ゆとり教育」の効果が着実に表れた内容だ。嘗て、ゆとり教育により読解力が15位まで急落したPISAショックが、脱ゆとり教育の引き金になったのだからPISA様々と言える。しかし今回の調査では、読解力が4位から8位に落ちた。文科省は科学的応用力と数学的応用力の向上は「指導要領に加え、実験や観察に力を注いだ授業の効果が大きい」と分析し、読解力の低下は「筆記型からコンピューター使用型調査に変わり、解答に手間取った可能性がある」としている。確かに、脱ゆとりにより科学的応用力と数学的応用力が向上したことは間違いない。実験や観察に力を注いだ効果もあるだろう。だが、読解力の低下の要因説明はおかしい。コンピューター使用に戸惑ったのであれば、科学的応用力などへの回答も戸惑うはず。専門家が指摘している。日本の読解力は、文学作品の鑑賞に偏り過ぎている。読解力の定義を、書かれたテキストを理解、利用するというPISAが求める国際標準の定義に変えていくべきだと提言している。文科省は脱ゆとり教育に舵を切り替え、実験や観察に力を注いだのだから、きっとPISAの求める読解力の国際標準にも変えて行くことが出来るに違いない。それにしても、文科省の考え一つで、こうも変わるとは。文科省の恐ろしさを知った。全国民は文科省の動向には最大の注視が必要だ、ということが実証されたと言えそうだ。
安倍首相が今月ハワイの真珠湾を訪問すると発表した。日本の現職首相が真珠湾を訪れるのは初めて。戦後75年にして、やっとここまで辿り着いたかと感慨深い。巷では、オバマ大統領が退任する前に、首相が頭越しにトランプ次期大統領と会談してオバマの面子を潰したので、仁義を切るためと言う人もいるが、そうではないだろう。オバマ在任中に真珠湾を訪問することは既定路線だったと思う。その辺の経緯と見通しは、このブログ「夫はマリオに、夫人はハワイに」に書いた通りだ。その頃の政府筋は、首相の真珠湾訪問はないと否定していた。だが、計画は着々と進んでいた。だから自分でも、首相が今年中に訪問することは間違いないと確信出来た。8月にオバマがヒロシマを訪問した時に、日本は「謝罪」を求めなかったし、オバマ自身も謝罪をしなかった。そして名スピーチと折鶴を残していった。現在ハワイでも日本に対して謝罪を要求する声は無いという。寧ろ真珠湾攻撃を生き延びた元米兵も、首相の訪問を心から待ち望んでいるようだ。憎しみは続かない。続けてはならない。時間と信頼が解決することになる。まさに戦後75年にして、その時が来たと言えそうだ。今年こそが真の終戦記念の年になるのかもしれない。
ソニー生命保険が都道府県別生活意識調査の結果を公表した。各都道府県20歳~59歳の男女100名、計4700名から各県の自慢出来ることを聞き出した回答を集計した結果だ。項目は多岐に亘っている。暮らし易さ、食べ物の美味しさ、お酒の美味しさ、自然の豊かさ、治安の良さ等の自慢を調査している。暮らし易さ自慢は、2年連続で福岡県がトップ。相当自信を持っているようだ。食べ物やお酒の美味しさ自慢は、高知県、新潟県、山形県がトップ5にランクイン。優しい人の多さ自慢の1位が沖縄県。面白いのが妻の強さ。妻が財布のひもを握っていて、妻がけんかで勝つことが多い県は九州が多かった。九州男児と言えば、亭主関白というイメージが強いので意外に感じる。でも昔、鹿児島男児は威張っているように見えるが嫁さんには弱いと聞いた事がある。やはり正しかったのかと妙に納得した。ソニー生命はシニアについても調査をしている。去年の調査では、どんな時に自分をシニアと感じたを訊いている。女性は白髪やシワなどの外観で、男性は運動の際の衰えで感じるとのこと。この他に、認知症への不安、仕事をしたいか、婚活、孫のお相手、優先的に時間やお金を使いたい対象、自分や配偶者の介護、SNSの活用など実態を上手く掴んでいるので面白い。最後に、将来の不安や悩みを相談したい芸能人はとの問いに、男性は「所ジョージ」、女性は「マツコデラックス」が1位になったとか。面白くもあるが、考えさせられる内容でもある。
弁護士、大学教授、労働団体幹部などからなる「ブラック企業大賞実行委員会」が今年のノミネート企業を発表した。これまでに東電、ワタミ、ヤマダ電機などの名立たる会社が受賞してきたが、今年は、エイジス、電通、ドン・キホーテ、プリントパック、関西電力、佐川急便、サトレストラン、仁和寺、ディスグランデ介護、日本郵便の10社。ノミネートされた理由は、エイジスは違法な長時間労働。電通は会社ぐるみの過酷な残業。ドンキは違法な長時間労働。プリントパックは違法労働。関西電力は管理職の長時間労働による過労が原因の自殺。佐川急便はパワハラ自殺。サトは長時間労働と給与未払い。仁和寺は料理長は管理職であるという理由から長時間労働に対して未払い。ディスグランデ介護は正規業務についての給与未払い。日本郵便はパワハラによる自殺。ノミネートされた業界は大企業からお寺までと幅広い。殆んどが平社員の只働きか、残業手当の付かない管理職の長時間労働だ。社員を人間としてではなく単なる将棋の駒とでも見做しているのだろう。目先の利益のみが優先されている。経営者は利益目標を設定したら、達成は部下に丸投げし、現場には無関心ということなのだろう。ブラック企業にこそ、経営者に対する厳しい評価システムの導入が必要だ。だが、その導入を阻止することこそブラックがブラックと言われる所以なのかもしれない。
今年のユーキャン流行語大賞は「神ってる」に決まった。広島カープが優勝した時の緒方監督が思わず吐いた言葉で、1週間程度は流行っていたが年間の大賞と言われると、ウーンと言わざるを得ない。少なくとも年間の流行語というからには数か月は流行ってしかるべきものだと思う。一口に流行語と言っても、対象を何に絞るかで変わってくる。世界の潮流の変化を捉えれば、間違いなく「トランプ現象」だろう。でも日本の流行語ではなさそうだ。世間をお騒がせという観点からは「ゲス不倫」とか「盛り土」になる。世相を表すのは「保育園落ちた日本死ね」や「マイナス金利」だ。だが、流行語には程遠いと思う。そう考えると流行語大賞も面白い。深みがある。今年の流行語大賞を決めるということは、単に今年は何が流行ったということではなく、世相を切ること、言葉に発する程国民に浸透したしたことを明らかにするということだと思う。その観点から今年の流行語大賞を推察すると「PPAP」だと思う。日本の国民が、見たことはあるか、目をくぎ付けにされたことはなかったか、面白いと思った事はあるか、それを見て笑った事があるか、もう一度見たいと思った事はあるか、と問えば、YESと答えるはずだ。確かに一発芸かもしれない。またはひょっとすると大芸人になるかもしれない。それは誰も分からないし、本人も分からない。だからこそ、PPAPは今年の流行語大賞受賞者であるべきだと思うのだが。
理化学研究所が命名権を取得し申請していた113番元素の名称が「ニホニウムnihonium、記号Nh」に正式決定した。今後は周期表に113番目の元素として永久に載ることになる。周期表は化学の基礎中の基礎となるデータだ。しかも日本発でアジア初の元素名なのだから、その功績が如何に大きいかが分かる。森田教授は、30数年にわたってニホニウムだけを研究してきたという。こういうものは、そういう地道な努力の上にあるものなのだろう。いや、殆どのケースは努力をしても報われないものだろうから、超ラッキーな研究だったとも言えそうだ。基礎科学は、日常の生活や産業に直接的に恩恵を与えることは極めて稀だが、ゆくゆくは人類に多大な恩恵をもたらすことになるはずだ。ニホニウムについては、このブログ「ロシウムではなくジャポニウム 」でも書いた事がある。1年前はニホニウムではなくジャポニウムと命名されるのかと思っていた。現在元素は118番のununoctiumまで発見されている。さて119番目の元素は誰がいつ見つけるのだろうか。未知の領域に夢は膨らんでいく。