「金」ではなく「劇」

今年の漢字が「金」に決まった。理由は色々。リオ五輪の金メダルラッシュ、イチロー選手の3000本安打の金字塔、マイナス金利、ピコ太郎の金ピカ衣装等々数え上げたら切りが無い。4年前のオリンピックイヤーも「金」だった。投票の結果とは言え、今年の「金」は余りにも安易過ぎると思う。2位になった「選」も、余りパッとしない。今年は従来路線の延長線上にない出来事が多かった。泡沫候補のトランプが当選し、イギリスはEUを離脱することになり、今週にはプーチンが来日し、年末には安倍首相が初めて公式に日本の首相として真珠湾を訪れ慰霊する。1995年から始まった「今年の漢字」だが「金」が3回顔を出しているので、漢字の種類としては20種類になる。漢字の種類はごまんとある。重複するのはもったいないし、イメージが貧困だ。今年は歴史の曲がり角とも言える。劇的に激動したし、驚嘆した。せめて、今まで選ばれてはいない漢字にしたい。例を上げれば「曲」「劇」「激」「驚」などがある。自分ならば「劇」を推したいと思うのだが。