NHKのあるべき姿

NHKの会長が交替した。元三井物産の籾井という新会長は、歴代の会長とは肌が異なり何か期待出来そうな予感がする。開口一番「NHKのボルト、ナットを締め直す」と宣言し、組織の引き締めと外国向け放送に於ける日本の主張を最優先課題として取り上げた。受信契約をする時代ではなくなってきたと言い、また海外向け放送では初めて会長が英語でスピーチをした。何かしそうな滑り出しだ。自分が思うに、今のNHKには公共放送という自覚がない。受信料をふんだくって、民放の向こうを張って、金に糸目を付けずお笑い芸人を総出演。これが公共放送だろうかと情けなくなる。本来公共放送は民放とは一線を画すべきものだ。最低限のコストで、最大限の国として必要なニュースを流すのが責務のはずだ。ニュースに重点を置き、娯楽番組は全てカットし、英BBCが抉って作るようなドキュメンタリーを増やす一方、日本を真に知ってもらうため海外向け番組を強化すべきだと思う。そのような改革が出来れば、今の受信料は決して高くはない。残念ながら今は余りにも高過ぎる。新会長には(コスト)パフォーマンスを期待したいものだ。