2023年7月

スシローがペロペロ少年と和解した理由

スシローが、店の醤油差しを舐めた「ペロペロ少年」と和解したとのニュース。スシローはこの少年の愚かな行いのせいで、売り上げが大きく落ちたとして、少年の家族に対して約6700万円の損害賠償を求めた。スシローは突然和解を発表したが、和解に至った経緯には口をつぐんだままだ。恐らくスシローは裁判のメリット・デメリットを考慮して、スシローへのデメリット多しと結論し、取り下げたのだろう。スシローの売り上げは、昨年のおとり広告以降落ち続けている。売り上げ減がペロペロ少年だけによるものとは言い難い。もし裁判に勝っても、スシローが安全というイメージは回復しない。更に、今後異物混入や食中毒などを起こせば、ペロペロ少年以上の批難が巻き起こり、経営トップの交代劇にも繋がりかねない。スシローは、これらのデメリットを並び立てて和解をしたと言うわけにはいかない。だから、無言を貫いたのだろう。和解はしたが、この種の営業妨害を防ぐ効果はあったと思う。ペロペロ少年たちは、賠償金額の多さに身震いしたはずだ。次にペロペロ少年たちが営業妨害を起せば、間違いなく賠償を負わせられることになるのは間違いない。

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質の高い睡眠をとるには

毎日とても暑い。夜中まで続くのだから、眠るのも一苦労する。我が家には、幸い寝室エアコンが設置されている。普段は使わないが、この二三日は使うことにした。それ程蒸し暑かった。そこで、快適に眠る工夫のネット記事が目に留まった。カギを握る脳の温度と睡眠の質を上げる方法をプロが解説している。マジに注目した。講師は東京疲労・睡眠クリニックの梶本院長。仰向けで寝ると敷き布団と背中が密着して熱がこもってしまうので横向きで寝るのが好ましい。熱がこもることで脳と体の温度が上昇し、体温を下げるため、脳が「汗をかけ」と指令を出すので、脳が休めずに、睡眠の質が下がってしまう。お腹が冷えると寝にくくなるので、ふわふわのマクラをお腹に抱えながら横向きに寝るのがベストとのこと。安定した睡眠のカギとなるのが脳や臓器など体の深部体温だ。深部体温が下がっていくときに、眠気は上がっていく。就寝中は深部体温を下げて臓器や筋肉、脳を休ませることが、質の高い睡眠につながる。でも脳と体にとって、快適な温度は違う。脳は22℃~24℃で体は33℃。梶本院長おすすめの寝方は、寝室のエアコンの設定温度を25℃~26℃にして、冬用のかけ布団をかけ、寝る1、2時間前に靴下をはき足を温め、寝る前に脱ぐこと。でも、部屋をガンガンに冷やし、冬用のかけ布団をかけるには勇気がいる。折角の解説だが実行は難しい。

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パルスオキシメーターの返却率から見えること

もうコロナは去ったのだろうか。5類になってから、感染情報が流れることが殆ど無くなった。でも、しっかり第9波が始まっているのは間違いない。つい先日でも、ゴルフ仲間や子供の嫁さんが感染した。むしろ近間っているようにも感じられる。日本人は熱しやすく冷めやすいのが気質だ。よくよく考えると日本人にとって、コロナに関しては感染率なのが問題なのではなさそうだ。テレビ報道で騒ぐから問題と意識しているだけなのかもしれない。それを端的に感じるのが、パルスオキシメーターの未返却だ。当時はパルスオキシメーターで体内酸素を測定するのがコロナ感染の治療判断のキーだった。各自治体から無償で貸与された。しかし、そのパルスオキシメーターの30万個が未だに返還されていないという。ざっと15億円に相当するという。176万個のうち、計約30万個が未返却で、都道府県別未返却は、最多が東京の約7万個で、次いで埼玉約6万個、神奈川約5万個。未返却率は、沖縄が約44%、佐賀40%、山口38%。一方、返却割合は群馬の約1%が最低で、岩手と茨城が2%とのこと。要するに、東京、埼玉、神奈川は義理意識が低く、群馬、茨城、岩手は非常に高いというこのとのようだ。住むには、この逆が良い。

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事実は小説よりも奇なり

「事実は小説よりも奇なり」というと、NHK番組「私の秘密」の司会者高橋圭三の言葉を思い出す。でも「事実は小説よりも奇なり」は英国の詩人バイロンの「ドン・ジュアン」からパクったもの。高橋圭三のオリジナルではない。世の中には、エッ、ウッソ~と思う程、驚く話が多い。現在、岸田内閣の木原官房副長官がらみの事件が小説よりも奇なりとなっている。恐らく岸田政権が終われば、木原サスペンス劇場が公開されることになるだろう。間違いなく「事実は小説よりも奇なり」なのだから。事件の始まりは、A子による夫の殺害。離婚話がこじれA子が夫を殺してしまう。A子は夫の父に「自分が殺した」と電話する。夫の傷は自殺とは思えない。しかし警察は強引に自殺と断定する。その後A子は銀座のホステスとなり、木原と知り合い、子を身ごもって出産後木原と結婚する。ところがある日、A子の犯罪疑惑が表沙汰になる。木原は警察庁長官を動かし鎮静化を計る。更に木原は、別のホステスと浮気し子供を作ったが、困った女性への保護だと美談に作り替える。でも困ったことに、大手メディアは目をつむり、ほとんど伝えることがない。世の中そういうものなのだ。全てが事実は小説よりも奇なりとなっている。

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日本の政党は紅組と白組に

日本維新の会の馬場代表が「日本の政治体系は第1自民党と第2自民党にして、改革合戦を進めることが政治を良くすることにつながる」と発言したことが波紋を広げている。馬場は更に「共産党は日本からなくなったらいい政党。立憲民主党がいても日本は何も良くならない」と他党を批判した。当然、共産党は「民主主義を根本から否定する暴論だ」と反発。立憲の岡田幹事長も「自民党が改革する政党だと思っているのか」と不快感を示した。更に、日本維新の会の内部から「オウンゴールだ」という声も聞こえる。でも、馬場の言い分は間違っているのだろうか。民主党政権が生まれて、民主党には政権担当能力が無いことが分かってしまった。共産党は相変らず夢を語るだけで地に足が着いていない。立憲はゴッタの集まりで、何をしたいかが分からず、浮き草のようなもの。要するに、今の野党には維新も含め政権担当能力など無いのだ。しかし、一方で自民党の一人歩きを許すのは危険過ぎる。と言うことは、野党が育つのを待つよりも、自民を真面にすることの方が現実的だ。そのためには、自民に公明、維新、国民及び立憲の脱藩者を吸収させ、超一大政党を作ったのち分裂させ、二大政党制にするのが得策だ。ただ、第1、第2自民党という呼び名は良くない。小学生並みに、紅組、白組と名付ける方がお似合いだ。

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ビッグモーターはブラック度5位

久々に酷い社長会見を見た。兼重社長にとっては、中古車販売大手ビッグモーターの保険金詐欺や器物損壊事件への釈明記者会見のはずだった。でも、兼重は「天地神明に誓って知らなかった。不正を促すことは一切やっていない。個々の工場長が指示してやったんじゃないか」と、全てを下に責任を押しつけた。それだけではない。ゴルフボールで故意に車を傷つけた社員を刑事告発するとまで言い出した。典型的なダメ社長の釈明会見だった。釈明会見には兼重の息子である副社長は出席しなかった。ビッグモーター社員によると、元凶は副社長だという。絶対出席しなければならない輩であったのだが。親はバカ息子ほど可愛いがるものだ。庇う積もりだったのだろう。結局、兼重にとって、火消しのはずが火に油を注ぐ結果になってしまった。ビッグモーター事件で発覚したのは不正だけではない。ビッグモーターは中古車販売と修理と保険代理店を兼ねている。ビッグモーターが保険会社を決めているという構図だ。保険会社はビッグモーターに頭が上がらないのだ。だから、保険金不正に目をつぶってしまう。構造的な問題だから、国が動けば解決するだろう。DIAMONDonlineに「従業員の不満投稿が多いブラック企業ランキング」という記事がある。それによるとビッグモーターは5位。上には上があるのだ。因みに、1位はニチイ学館、それ以下、大和ハウス、三菱電機、DHCへと続く。一筋縄ではいかない面々だ。

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本を売るための技術

ヒトの生物学的な寿命は55歳だったという。現代ビジネスで紹介されていた「なぜヒトだけが老いるのか:小林武彦:講談社現代新書」の抜粋からの情報だ。55歳の根拠は3つある。1つは、ゴリラやチンパンジーの寿命からの推定。ゴリラやチンパンジーの最大寿命は大体50歳前後で、ヒトとゴリラやチンパンジーのゲノムは殆ど同じだから。1つは、総心拍数。哺乳動物の総心拍数は一生でほぼ20億回という仮説がある。それから計算すると、ヒトは約50歳前後になる。もう1つは、がん。ヒトは、55歳くらいからがんで亡くなる人数が急激に増加する。これはこの年齢以上に生きることが想定されていないことを意味する。しかし、ヒトは実際には、それよりも30年程度長く生きている。ネイチャーの論文によると、ゲノムの壊れにくさが、老化を遅らせ寿命を決める一因だと結論している。まずヒトの遺伝子の変異が起こり、DNAの修復能力が上がり、その結果老化が抑えられ、がんにもなりにくくなり長生きになった、ということだ。でも、残念ながら抜粋では詳細な内容は記載されていないので、これで納得するには説明が不十分だ。納得するにはこの本を読むしかない。と言うことは、この抜粋は本を売るための機能を果たしているということだ。もし、今後読む機会があったら続きを書くことにしようと思う。

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レジスタントスターチって

自分はポテトサラダが好きだ。でも、ポテトには大量の糖質であるデンプンが含まれているので摂るのは程々にと思っていた。デンプンは、すべてが消化酵素で分解され、小腸から吸収されてエネルギー源になると言われていた。ところが、デンプンの中には消化・吸収されずに食物繊維と同じ作用を発揮し、太るどころか健康に役立つものがあるという。そのデンプンはレジスタントスターチ(難消化性デンプン)と呼ばれている。レジスタントスターチには、不溶性食物繊維のようにお通じをよくしたり、水溶性食物繊維のように腸内細菌のエサになって有用菌の増殖を促したりする機能がある。レジスタントスターチが分解・発酵すると短鎖脂肪酸が作られ、腸のぜん動運動を活発にしたり、腸内環境を良くする効果が有る。また、レジスタントスターチには食後の血糖値の上昇を穏やかにしたり、血液中の総コレステロールやLDL-コレステロールを減らす効果も有る。まさに、レジスタントスターチは食物繊維と同様に健康をサポートする成分なのだ。レジスタントスターチは、加熱調理すると構造が変化して消化されるようになるが、冷めると再び消化されにくい繊維質に変化する。ご飯もポテトも冷めた状態で食べればダイエットに通じるという訳だ。明日からは、胸を張ってポテトサラダを食べることにする。

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ビタミンDは免疫の万能薬

東京慈恵会医科大学の調査で、日本人の98%はビタミンD不足であることが判明したとのこと。ビタミンD不足と言えば、反射的に「くる病」が思い浮かぶ。でも、今では背むしは殆ど見掛けない。ビタミンD不足による現在の代表的な症状は骨粗しょう症だ。ところが、最近の研究によると、ビタミンDは「骨の健康」だけではなく、免疫機能のバランスを調整し、過剰な免疫を抑える役割があるという。新型コロナや細菌などの感染症を防御する粘膜の免疫にも有効とのこと。ビタミンDの血中濃度が高い人はコロナの陽性率が低いというエビデンスもある。インフルエンザや花粉症にも効果有りとのこと。心筋梗塞、動脈硬化といった心血管疾患のリスクを下げることにも関係している。ビタミンDのサプリメントを毎日取り続けた人は、がんによる死亡率が12%も減少していたというデータも有る。ビタミンDは免疫の万能薬とも言えそうだ。ビタミンD不足を解消するには、日光を浴びることと食物摂取とサプリだ。せっせとサケやイワシなどの魚に多く含まれるビタミンD3と、干しシイタケやキクラゲなどに多く含まれるビタミンD2を摂ることだ。そして日光を充分浴びれば皮膚でビタミンDが生成される。でも、ビタミンDだけを摂れば良いという訳ではない。栄養素はそれぞれ相関関係があって、チームワークで働くものだ。ビタミンDを増やすよう常日頃心掛けることが大切だ。

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ヘボ研究者たち

心臓病の分野で日本の最高権威とされる国立循環器病研究センターの経営トップの大津理事長が20年前から研究論文を不正に改ざんしていた疑惑が判明した。疑惑の論文には、大津理事長を中心に大阪大学循環器内科の関係者が多数携わっているようだ。これまで大津理事長は、他の研究不正には厳しい態度を見せてきたという。実験を捏造した医師には退職金の返還を求め「研究者として、決して許されるものではない」と述べていた。2021年には、大津理事長は国循の「研究の不正防止計画」を改定。全職員に「過去の研究において不正行為に関与していない」とする誓約書を提出させていた。大津理事長自身も提出していたという。その理事長が20年前から改ざんしていたというのだから開いた口が塞がらない。そう言えば、二松学舎大の中山学長の著書もコピペ問題が指摘されている。その著書が法学の入門書「法学―法の世界に学ぶ―」というのだから、まるで落語の落ちだ。どうやら二人とも、権力欲に取り憑かれているヘボ研究者のようだ。

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1日の時間あれこれ

1日は24時間と決まっている。でも、高校時代の受験勉強中には25時間であったらいいのにと思ったものだ。ところが、長いスパンでみればあり得ることのようだ。地球の1日は長くなっている。月の引力が地球の海を引っ張り、長い時間をかけて自転を遅くしているため、2億年後には1日の長さが25時間になるはずだという。地球の1日はバリアブルだ。45億年前に地球が生まれた時、月は今よりずっと地球に近くに存在し、地球の1日は約10時間だった。その後14億年間は19.5時間になった。月が地球の海を引っ張り、その結果できた海の膨らみが摩擦を起こして自転を遅くする。一方太陽は大気潮汐を引き起こし同じような膨らみを作るが、自転を早める作用があるという。約6億年前に月による海の潮汐と太陽による空気の潮汐との自然共鳴が無かったら、1日は60時間になっていたと推測されている。1日が60時間もあったら身が持たない。やはり生活するには24時間が最適のようだ。

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宇宙望遠鏡「ユークリッド」が

この宇宙で最も多い元素は水素だ。ではこの宇宙で最も多い物質は何だろうか。水素ではない。この宇宙では元素はたったの5%に過ぎない。この宇宙は、68%のダークエネルギーと27%のダークマターで占められているのだ。この2つは、存在することを示す証拠はあるものの、まだ誰も実際に確かめたことはなく、その正体の解明は、物理学と天文学における大きな挑戦となっている。この謎だらけのダークマターやダークエネルギーの性質を明らかにするため、2023年7月欧州宇宙機関が開発した宇宙望遠鏡「ユークリッド」が打ち上げられた。ダークマターもダークエネルギーも、光のような電磁波を出したり吸収したりはしないため、直接観測することはできない。そのためユークリッドも、望遠鏡でダークマターやダークエネルギーを直接観測するわけではない。ユークリッドはまず、史上最大かつ最も正確な宇宙の大規模構造の3D地図を作成する。この地図で、宇宙の歴史の中でどのように膨張してきたのか、その構造がどのように形成されたのかを明らかに出来る。そして銀河や銀河団への影響度合いを推し量ることで、その性質に迫ろうというのがユークリッドの目的なのだ。観測データは欧州だけでなく、米国、カナダ、日本の300以上の研究機関から2000人以上の科学者が参加する「ユークリッド・コンソーシアム」によって分析する体制が組まれている。撮影には6年もかかるという。ダークマターとダークエネルギーが分かると、人類に何をもたらすのだろうか。私たちが何者なのかという根源的な哲学かもしれない。

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いよいよダークマターの性質が解明されるかも

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の画像を分析していた宇宙物理学者チームが、宇宙で最初の星々であるダークマター星の可能性がある明るい天体を3つ発見したと、米科学アカデミー紀要PNASに発表した。ダークマター星はこれまで理論上の存在だった。明るさは最大で太陽の100億倍ともされ、現在私たちが見ている星々が形成される前の宇宙誕生直後に存在したと考えられている。宇宙の夜明けの始まりに存在したとされるダークマター星は、ダークマター粒子を燃料供給源としていたと考えられているため、特別な重要性を持っている。物理学で最大級の謎の一つであるダークマターは、宇宙の物質の約85%を占め、重力とのみ相互作用すると考えられている。ダークマターは、目に見えない新しいタイプの素粒子から成ると考えられている。光やエネルギーを吸収・反射したり、発したりすることもない。そのため直接検出することが不可能で、今のところ仮説上の物質だ。でも、その存在は他の物質に与える影響から推論出来るのだ。いよいよダークマターの性質が解明されるかもしれない。

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卵あれこれ

かつて卵は「1日1個しか食べてはいけない」と言われていたが、日本養鶏協会によると、現在は健康であるならば何個食べてもOKとのこと。健康な人なら血液中のコレステロール濃度が一定に保たれるからだという。そもそも「卵は1日に1個」には科学的根拠が無かったのだ。厚労省の食事摂取基準も改められ、コレステロール摂取量に関する項目は無くなった。今から65年前ころのことだ。中学校の先生が自宅で鶏を飼っていて、毎朝卵を1個食べていると自慢していたのを思い出す。相当高価だったのだろう。その後、卵は物価の優等生になった。高度成長下でも何年経っても価格が変わらなかった。むしろ相対的に価格が下がり続けたのだ。それが、昨今の鳥インフルと飼料価格高騰で倍以上に跳ね上がった。卵は物価の優等生を卒業したとも言える。卵は完全栄養食だ。大谷翔平選手は、1日にゆで卵16個も食べるという。高タンパクなので、筋肉維持に最適な食材なのだ。自分はコレステロール値が高いが、薬で下げている。カミサンの頭は厚労省の古い食事摂取基準に縛られているようで、我が家の食卓に卵は1日1個以下しか出てこない。自分は1日2個以上を希望している。だが、実現するのはいつの日やら。

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スマホ用電子証明書搭載サービスって

マイナンバーカードのトラブルが止まらない。マイナカードの交付数は約8800万枚と総務省が公表したが、約500万枚も過大に計上されていることが報じられた。交付数すら把握出来ていないのだ。健康保険証との一体化で、来年秋に紙の保険証を廃止する予定だったが、国民の猛反対に遭っている。そこで厚労省は、マイナカードを持たない人に紙の「資格確認書」を交付する方向で検討に入ったという。これでは何のために紙の健康保険証を廃止するのは分からない。一方でマイナカードを持ち歩くのは、無くしはしないかと不安がある。そこでデジタル庁は目玉政策として「スマホ用電子証明書搭載サービス」を打ち出した。今では超高齢者を除けば誰でもスマホを持っている。セキュリティもしっかりしている。スマホにマイナカードを内臓出来れば、クレカと同じように簡単かつ安全に使うことが出来る。確かにこれは目玉政策だと思う。早速スマホに入れようと思った。ところが、調べてみると内臓出来るのはAndroidだけで、iPhoneは出来ないのだ。日本人はiPhoneが好きで、スマホの6割はiPhoneなのにだ。自分のスマホはiPhoneだから、この便利な機能は使えないのだ。デジタル庁の仕事はいつも中途半端だ。河野デジタル相には失望した。

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PGAツアーとリブゴルフが統合する裏事情

PGAツアーとリブゴルフの統合合意に疑義を抱いた米上院の財政委員会が公聴会を開いた。だが、PIFのルマイヤン会長とリブゴルフのグレッグ・ノーマンCEOは、スケジュールの都合を理由に公聴会を欠席し、PGAツアーのモナハン会長も体調不良とのことで欠席した。出席したのは、モナハン会長の代理を務めるPGAツアーのロン・プライスCOOと、統合合意の交渉を水面下で進めた立役者と言われるジミー・ダン理事の2名だけだった。でも、統合に向けた交渉内容が明らかになってきた。ルマイヤン会長が密かにダン理事に打診したのが始まりだ。ルマイヤン会長の要望は「タイガー・ウッズとロリー・マキロイにリブゴルフのチーム・オーナーになってもらい、最低でも年間10試合に出てもらうこと」と「ルマイヤン会長にオーガスタ・ナショナルとセント・アンドリュースのメンバーシップを授けること」だったという。タイガーもマキロイもリブゴルフに行くはずがない。オーガスタもセント・アンドリュースもPGAツアーとは別の独立した団体だ。叶う訳が無い。一方、モナハン会長の要望は「合意交渉にグレッグ・ノーマンを外すことと解任すること」だった。要するに、統合合意の根底にあるものは、ルマイヤン会長の権力欲とモナハン会長のノーマン憎しという感情だったのだ。このブログ「PGAツアーとリブゴルフが統合するって」にも書いたが、統合がスンナリ成功するとは全く思えない。ひょっとすると、統合合意の更なる根底にあるものはモナハン会長への賄賂かもしれない。何れ明らかになるだろう。

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嗚呼、ビッグモーター

「♪クルマを売るなら~・6年連続買取台数日本一」を謳い文句にしているビッグモーターの不正行為が止まらない。ビッグモーターの従業員が、損害保険会社に保険金を水増し請求するため、客から修理を依頼された車を故意に傷つけていたという。保険金不正請求は5年以上前から全国的に行なわれていた可能性が高く、その数は保険申請件数の4割に達するというから開いた口が塞がらない。ゴルフボールを靴下に入れて車体を叩いたり、ドライバーで傷つけたり、タイやに穴を開けたり、オイル交換はしたテイでいいと、悪事の限りをし放題だ。調査報告書によると、2018年ごろから板金や塗装部門の元本部長が、修理の工賃や部品から得る粗利の合計金額を上げるよう、各工場長に要求。工場長や複数の従業員がそれに従い、故意に車を傷つけて、修理代を水増し請求する不正行為に加担していたという。元本部長は行為を認めており、理由は「営業ノルマ」だったという。これは、行き過ぎた営業ではなく、器物損壊や詐欺罪と言える。会社のブレーキも壊れてしまっている。止まらないのは悪事ばかりではない。テレビCMも止まらないのだ。佐藤隆太の心境は如何なものだろうか。

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JAXAの失敗は成功の元なのか

JAXAの小型ロケット「イプシロンS」の燃焼試験の途中で爆発が起き、失敗に終わった。幸い人的被害は無かった。NHKニュースが爆発の様子を放映し、見物客にコメントを求めていた。すると、小学1年生くらいの子供が「失敗は成功の元です」とコメントした。自分はかなり違和感を覚えた。その違和感は、子供が「失敗は成功の元です」とコメントしたこと自体ではない。子供なりの前向きな姿勢には好感が持てた。その違和感とは、NHKがJAXAの失敗に対し「失敗は成功の元」とのコメントを採用したことなのだ。マスコミは、自社の見解を表すために、第三者のコメントを利用する。あたかも世間全般の意見でもあるかのように見せかける。自分は、NHKがJAXAの失敗に対し寛容な態度を示したことに腹が立ったのだ。最近のJAXAは失敗の連続だ。昨年10月には、イプシロン6号機の打ち上げに失敗。昨年11月には、日本初の月面着陸を目指した無人探査機OMOTENASHIの通信が途絶え着陸を断念。今年3月には、主力ロケット「H3」の初号機の打ち上げ失敗。これだけ失敗が続くのは、JAXA自体に大きな問題があるに違いない。それなのに、NHKが「失敗は成功の元」と能天気に報道するのは、NHK自身に問題意識が無いからだと思う。

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重さの定義

自分が中・高校生時代の1キログラムの基準は「水温4度のときの1立方デシメートル(1辺が10センチの立方体の容積)の水の重さ」と定義されていた。この定義に従って作られたのがキログラム原器だ。白金90%とイリジウム10%で構成されている。しかしその後、100年間で平均50マイクログラムの重量が増加したことが確認された。たったの0.00005gだ。でも、この誤差は現代科学では許容できない劣化と考えられ、新しい基準の作成が必要になった。2011年に白金製のキログラム原器が廃止になった。キログラムの新しい定義は、現代物理学の基本である相対性理論と量子力学に基づいている。ワット天秤の登場だ。試料の重さを、電流および電圧を用いて非常に精密に測定するための電気力学的重量測定装置だ。原理式はUI=mgvで表される。但し、Uは電位差、Iは電流、gは重力加速度、vはコイルを動かす速さ。従って、U, I, g,vを正確に測定することにより、m の正確な値を測定することが出来ることになる。因みに、電流および電位差の精密測定は、ジョセフソン効果と量子ホール効果に基づいて行われる。相対性理論と量子力学に基づいていると言われる所以だ。とうとう重さの定義までもが古典物理学の世界を卒業してしまった。目で見える世界が消えつつある。

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Anthropocene人新世

Anthropoceneの地質上の代表地点について、地質学者らで作る国際学会の作業部会はカナダのクロフォード湖を選んだ。地質の保存状態の差が明暗を分け、大分県の別府湾は落選した。Anthropoceneとは、「人」を意味する anthropo- と、新生代における「世」に用いられる接尾辞 -cene の造語だ。日本語では「人新世(じんしんせい)」と訳している。最近「人新世」という言葉をよく聞く。書店で「人新世の資本論:斉藤幸平」を手に取ったが、細かい字がびっしりとしており、読むことを断念したことがある。その程度のことしか知らなかった。人新世って何だろう。調べてみた。地球の歴史は46億年前の先カンブリア時代から始まる。古生代、中生代を経て新生代に入る。新生代の始めは恐竜が絶滅した古第三紀で、新第三紀が続き第四紀を迎える。第四紀の始めが258万年前の更新紀で、氷期が終わる完新世が続き、その次にやっと人新世が出て来る。人新世は1950年代からとされており、人類活動が地球に大きな影響を及ぼすようになった時代と定義されている。要するに、現代社会の痕跡を残す場所探しなのだ。その痕跡とは、先住民の痕跡なども含むが、原爆の跡とかマイクロプラスチックなども含まれている。自分の生まれは1946年。まさに人新世の走りなのだ。地球の歴史と自分の関わりを見つめ直す時代なのかもしれない。

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即中止すべき大阪・関西万博

2025年4月開幕の大阪・関西万博の雲行きが怪しくなってきた。パビリオンの建設準備が進んでいない。建設予定の25施設のうち、着工前に不可欠な手続きの申請を終えたのは8施設のみ。海外の国・地域の遅れが目立ち、海外館の申請が1件も無い。工事の停滞ばかりでなく、運営費の上振れ懸念やそれに伴う入場券価格の大幅な見直し、認知度不足など課題が次々に浮上している。建設準備が進まないのは建設費の高騰と鳶職不足だ。国際イベント運営の豊富なノウハウを持つ広告代理店の不在も一因だ。東京五輪の入札談合事件で、電通や博報堂が発注事業の入札への参加資格を停止されている。更に万博協会の調整力不足もある。参加国・地域とゼネコンとの交渉支援など、より積極的な関与が不可欠だ。万博協会の会長は経団連の十倉雅和会長だが、経済界では大阪・関西万博が禁句となっている。どの企業も逃げ腰なのだ。政府も手の打ちようがなく、岡田万博相も弱り果てているという。結局、もう万博のような「お祭り」をやる時代ではない、ということだ。今止めることが最善の手段になるのだが。

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環境保護から作物保護へ

最近のゴルフ場は地元に調和しているように感じる。昔のように農薬散布で環境を破壊しているという噂など聞いたことが無い。1990年に、厚生省から水道水の暫定目標値が、環境庁からゴルフ場農薬の暫定指導指針が通知され、更に、この水質の基準を達成するため、ゴルフ場農薬使用の適正化についての通達が農林水産省から出された結果、ゴルフ場の水質汚染の問題は無くなった。コースの芝生は綺麗に刈り込まれ、枝打ちと間伐で日光が当たり、風通しが良くなり、木々が健康に育っている。まさに里山効果で環境破壊ではなく、環境保護に役立っている。ところが、環境が良くなり過ぎたことで、イノシシや鹿、猿などが増え、ゴルフコースが荒らされるだけではなく、近隣の農産物にも被害が出てしまっているという。今度はゴルフ場が地元を助ける番だ。地元と協力してイノシシや鹿、猿などの被害を無くす方策が求められている。

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背景重力波って

アメリカなどの国際的な研究チームが「背景重力波」を示す証拠を捉えたと発表した。重力波とは、ブラックホールが合体するなど、巨大な質量を持った物体が動いた際、時間と空間のゆがみが遠くまで波のように伝わる現象だ。研究チームは、パルサーと呼ばれる、極めて正確な周期で電波を出す天体を60個以上観測し、電波が到達する間隔を変動させる要因を詳しく分析した結果、背景重力波が存在する証拠を捉えたとしている。これだけでは何のことかサッパリ分からない。例えるとこうだ。大きな湖にカヤックに乗った人たちがリズミカルにバドルを漕いでいる。そこにモーターボート2隻が、互いを追いかけ合って円を描くように走り、その結果として水面に波紋が生じる。この波紋によってカヤックがぐらつき、リズミカルなバドリングをわずかに狂わせる。研究チームはその微かなリズムの変化を検知することで、湖面に広がる波紋のような乱れを発見した。勿論、モーターボートが巨大なブラックホールであり、カヤックのパドルがパルサーだ。研究チームが次に目指すのは、この波をたどり、その発信源となっている超大質量ブラックホール連星を突き止めることだ。この研究で、巨大なブラックホールがどんどん合体しているというシナリオをかなり確度を持って検証できていることになるという。宇宙誕生の謎にまた一歩近づいたようだ。

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日本酒による健康増進効果

「酒は百薬の長」とは、紀元80年頃に書かれた中国の歴史書「漢書」にある王莽の言葉だ。酒は程々に飲めば百薬の長となるが、度を越せば百毒の長となる。自分は酒飲みだから、酒のことが肯定的に書いてあると嬉しくなる。「日本酒の科学 水・米・麹の伝統の技:和田美代子:講談社ブルーバックス」によると、日本酒には3つの健康増進効果があるという。1つは、がん細胞の増殖を抑制する効果があること。飲酒者の全がん、肝臓がん・肝内胆管がん、胃がん、肺がんの各死亡率が非飲酒者や禁酒者より明らかに低いことが判明している。1つは、善玉コレステロールを増やすこと。また、血液を固まりにくくする働きを持つウロキナーゼを増やし、逆に固まりやすくするトロボキサンチンA2を減らす効果が認められている。もう1つは、ストレス解消作用があること。膵臓は自律神経に敏感な臓器で、精神状態がいいときのほうが十二指腸に送り出す膵液は流れやすくなる。この流れを制御しているのが膵液や胆汁の出口にあたるODDIという筋肉だが、日本酒はこの筋肉を弛緩させる働きがある。酒類の中でも日本酒は、より自律神経の安定につながるという。がんと心筋梗塞のリスクを下げ、更に自律神経を安定させるというのだから、日本酒を飲まない訳にはいかない。現在の焼酎100%の生活を、焼酎50%・日本酒50%に変えていかなければならない。

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ミトコンドリアを利用した新しい医療技術

アセトアミノフェンによる肝障害の治療薬物として、コエンザイムQ10をミトコンドリアに直接送り届けるカプセルの開発に北大の研究グループが成功したとのニュース。カプセルをマウスに投与したところ、肝機能が回復したという。アセトアミノフェンは、コロナウイルスの流行によって一時品薄になるなど解熱・鎮痛薬として市販薬でも広く流通している。服用すると肝臓で毒性代謝物に変換されるが、通常はグルタチオンという抗酸化物質によって解毒される。だが、長期服用によりグルタチオンの処理能力を超えると毒性代謝物がミトコンドリアに作用し、活性酸素を作って肝臓に障害を引き起こす。研究グループは、従来のグルタチオンを補う方式ではなく、ミトコンドリアの活性酸素を作る働きを阻害するコエンザイムQ10をミトコンドリア内部に直に送り込む方式を編み出した。ミトコンドリアは強固な膜で出来ていて、脂溶性で水に溶けにくく、負に帯電している。製剤にするにはミトコンドリアに吸収されやすい形態や大きさの工夫が必要となる。北大が開発したY字型のマイクロ流体デバイスを使用してコエンザイムQ10を含む50ナノメートルのカプセルを作製。これで強固な膜を通り抜け、水溶性で、正に帯電したカプセルが出来た。今後は、ミトコンドリアに直接薬剤を届けないといけない神経疾患や、ミトコンドリア病といった難病に対して有効な成分のカプセルを目指すという。ミトコンドリアを的にした新しい医療技術が拓きそうな気配がする。

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風評被害を無くすには

福島原発事故放射能汚染処理水の放出が迫っている。目下の最大の課題は風評被害を出来る限り減らすことだ。風評被害と言えば、狂牛病での武部農相の焼肉パフォーマンスを思い出す。でも、武部が牛肉業界の圧力に屈し行なった行為に過ぎない。事実、国民はその行為をせせら笑ったものだ。では、処理水の風評は如何に防ぐべきか。まずは、海水浴延期で風評被害を起した山口公明代表が身をもって示すべきだろう。放出後、山口親子で福島沖の海水浴を楽しむ姿を見せるべきだ。更に、岸田とバカ息子が福島の獲れたて魚類を堪能すべきだ。放出は、決して他人事ではないことを、身をもって証明することになる。そうすれば、国民は決してせせら笑いなどしない。山口も岸田も株が上がることは間違いない。岸田は更に海外の風評撲滅にも力を注ぐべきだ。世界中の原発のトリチウム排出濃度を一覧表にして公表すべきだ。現に、韓中は処理水以上のトリチウム濃度を排出している。全世界に向けて公表すれば、韓中も黙らざるを得なくなるはず。現在トリチウムの除去技術は存在しないのだから、放出しか道は残されていない。

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黒たまごは何故黒いのかを中学生が解明

箱根・大涌谷の名物「黒たまご」は「何故黒いのか」を中学生が解明したとのニュース。黒たまごは大涌谷でしか売られていない。一袋5個入りで500円と割高だが、1個食べると寿命が7年延びると言われている。大涌谷の標高約1400mにある約80度の温泉池「たまご池」で、生卵を約1時間ゆで、湧き上がる約100度の蒸気で15分蒸すと、殻が真っ黒な黒たまごが出来上がる。ゆでると黒くなるのは、たまご池だけだという。定説によると、温泉池でゆでると、気孔の多い殻に温泉池の成分である鉄分が付着し、これに硫化水素が反応して硫化鉄(黒色)となり、黒い殻のゆで玉子が出来るとされてきた。ところが、中学生は気付いた。硫化鉄は安定な物質なのに、アルコール洗浄した手に黒い色素が移るのは変だと。神奈川県温泉地学研究所に相談すると、殻と黒い成分を分離できたら、何か分かるかもと言われた。中学生はクエン酸液とアルコール、せっけん水で殻と黒い部分を分離することに成功。どうやら有機物らしい。そこで探査機はやぶさで小惑星リュウグウから持ち帰った試料の有機物分析を行なった海洋研究開発機構の火山学者に相談。分析した結果、黒さの正体は生物由来のメラノイジンで、温泉中の硫黄と反応してゴムのように丈夫な構造をつくり、卵の殻の表面に付着することなどが分かったという。成果は、中学生を筆頭著者にした論文になり、7月5日付の日本分析化学会誌「分析化学」に掲載された。この中学生も凄いが、それに応えた学者も凄い。日本の未来は明るそうだ。

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風評加害者、山口公明代表

政府の計画では福島原発事故処理水を夏頃から福島沖に放出することになっている。漁業関係者とは多額の金で折り合いが付いた。国際原子力機関IAEAのグロッシ事務局長のお墨付きも得た。でも漁業への風評被害が払拭された訳ではない。そこに、山口公明党代表が「放出は直近に迫った海水浴シーズンを避けたほうがよい」と言い出した。これに与野党から「これこそ風評被害だ」と批判の声が挙がった。まさに風評被害そのものだと思う。ところが、一夜明けると山口は「昨日の発言は、安全性を周知するための時間が必要だ」という趣旨だったと釈明した。苦しい弁解だ。あと2ヶ月もすれば周知出来るとでも考えているのだろうか。それとも、処理水は人間には害となるが、魚には無いとでも思っているのだろうか。恐らく山口は中韓の反発を意識して、オベンチャラの積もりで発言したのだろう。それにしても処理水放出を進める保守のリーダーが風評をまき散らすとは思わなかった。もっと驚いたのは「海水浴シーズンを避けろ」が「安全性を周知するための時間」に変わったことだ。政治家は黒くても白いと言い張ることが多い。黒を認識しているから白と言いたい訳だ。でも、山口は「黒いものは白いもの」と言った。もはや黒も白も認識が出来ないということになる。

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嗚呼、マイナンバーカード

河野デジタル相が「マイナンバーカードの基幹システム自体に問題はない。トラブルが続出しているのは、利用者や、自治体など外部のミスによるものだ」という趣旨の発言をしたが、果たしてそうだろうか。どんなシステムでも初期トラブルは付きもの。現在のトラブル発生率は0.001%だから、そう騒ぎ立てる問題では無い。問題は、基幹システム設計自体に致命的な欠陥があることだ。個人を本人と特定する仕組みが無い。それなのに無理やり本人とマイナカードを結びつけてしまった。マイナカードは漢字のみで登録されるが、銀行口座はカタアカナのみ。戸籍には読み仮名が無い。年金や保険などの制度もバラバラだから、厳密に結びつけるのは困難だ。マイナカード導入前に地均しが必要だった。マイナカードには10年間で、ICチップの電子証明書の有効期限は5年間という有効期限がある。手続きしなければ無効になる。マイナカードはそもそも、自主的な判断で作成申請・利用するというのが大前提になっている。勿論自主返納も可能だ。本来自主的なものを健康保険証と結びつける強引さが間違っている。基幹システム設計自体の最大の問題は、システムが古く、維持管理に莫大な費用が発生することだ。現システムに拘らずに、最新のシステムを構築する方がベターであることは間違いない。

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蚊に刺されないために

蚊の季節がやって来た。庭に出ると、自分はすぐ刺されるが、カミサンは刺されない。小学生の研究で、足の臭いが蚊を誘うので、足を洗うと刺され難くなるというものがあった。いちいち洗うのは面倒なので実行したことは無い。超音波が効くというのでアマゾンで買って試してみた。蚊に刺されないよう願ったが、刺された。専門家によると、人の血を吸うメスの蚊は聴覚が発達していないので、効果は無いと一刀両断。今は仕方なく市販の虫除け剤を使っている。主成分はディートという成分で、50年来虫除け剤の王様として君臨している。塗るとき少しツンと来るし、いちいち塗るのも面倒くさい。でも、刺されるのは嫌だから、仕方なく使っている。この度、花王が殺虫成分を使わずに、蚊の飛行行動を妨げるという新たな技術を開発したとのこと。水と界面活性剤を同時に吹きかけると、蚊が一瞬で下に落ちるという。飛んでいる蚊に水を吹きかけても飛行を続けるが、表面張力の低い液体を吹きかけると、蚊は羽を正しく動かすことができなくなり、数秒でノックダウン状態になることが分かったという。早いとこ商品化されるのを願っている。

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使えないコロナ飲み薬

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行して、もうすぐ2カ月になる。同じ5類のインフルエンザと較べ新型コロナは後遺症が出るのが特徴だ。沖縄で感染者が増え、第9波の始まりかと言われている。コロナ治療薬は進展したのだろうか。現在、国内で使えるコロナの飲み薬は3種類ある。投与対象が重症化リスクのある人に限られるのが米メルク社製の「ラゲブリオ」と、米ファイザー社製の「パキロビッド」。もう一つは、初の国産飲み薬として実用化された塩野義製薬の「ゾコーバ」。パキロビッドは臨床試験で重症化や死亡の抑制効果が非常に高いが、飲み合わせが悪くて使いづらい。パキロビッドが使えない場合は、効果が落ちるラゲブリオが使われる。一方ゾコーバは重症化リスクの高くない多くの患者に使えることが特徴だ。せきや発熱、喉の痛みなどの症状が、薬を投与しない場合よりも1日早く改善する効果があるとされている。パキロビッドとゾコーバは、高齢者がよく使う高血圧症や高脂血症といった生活習慣病の薬との飲み合わせが良くない。コロナの飲み薬を必要とするのは高齢者だが、殆どの高齢者は高血圧症や高脂血症の持ち主だ。でも塩野義がゾコーバは後遺症のリスクを45%低減させるデータを得たと発表した。微かな光だ。10月以降、5類移行で公費負担が終了する。コロナ治療薬は高額だ。ゾコーバ約5万2000円、ラゲブリオ約9万4000円、パキロビッド約9万9000円。インフルのタミフル1150円に較べ高額だ。コロナ飲み薬は、使えない薬というのが実態のようだ。

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