2019年10月

公職選挙法の不備

昨日は国会議員の公職選挙法についての無知さと対処法に述べたが、今日は地方自治体の公職選挙法の不備の指摘について。新宿区のN国党公認の人物が、当選半年後に「区内に居住していたと認められない」という理由で議席を剥奪された。調べてみると、公職選挙法では「選挙に立候補するには、自治体に少なくても3カ月は居住していることが被選挙人の条件となる」旨が定められている。当選者は満たしていない。法に照らせば確かにアウトだ。問題はその先だ。「公選法では立候補者の届け出書類を審査しなければならないとしているが、立候補者が被選挙権を有するかどうかを審査する権限はない」と言う。言い換えれば「立候補する権利は無いが、立候補してしまった輩に対処出来るのか」という問題だ。解決策は二つある。一つは、3カ月居住という条件を撤廃すること。元々3カ月居住など何の意味も無いのだから。もう一つは、3カ月居住の証明を立候補時に義務付けること。どちらかの改正を行えば、解決するはずだ。

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公職選挙法認知テストの導入を

「メロンとカニ」の菅原厚労相が辞任したと思ったら、今度は「ウグイス嬢厚遇」の河井法相が辞任した。二人とも公職選挙法違反だ。菅原は議員になってから、安倍首相にはローヤルゼリー大、塩崎元厚労相にはローヤルゼリー小など、有力政治家に贈っていたというから、首相の任命権の軽さが分る。相次ぎ辞任する大臣が現われるのも分るような気がする。首相は「任命責任は私にある」と謝罪するが、言葉だけで終わってしまう。政治倫理を回復しようとする気配は全く無い。内心は「ローヤルゼリーが無くなった」程度にしか思っていないのかもしれない。政治家が自ら政治倫理を回復しようと努力しないのであれば、箍をはめるしかない。国会議員の選挙当選要件として、公職選挙法認知テストを課し、満点を取らなければ落選とする程度の規制が必要だ。更に違反者に対する罰をもっと重くすることも必要だ。なんとも情けない限りだ。日本の明日は暗い。

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顔認証の行方

中国ではキャッシュレス決済化が猛烈に進んでいるという。スマホをかざせば決済が出来るのは当たり前。スマホ自体が個人信用の元になっていて、住宅購入も融資もスマホ一つで可能だという。最近は更に進化し、顔認証が主流になりつつあるという。顔を登録すれば、コンビニでも地下鉄の改札でも顔パスで一瞬に決済されるらしい。中国国民はその利便性に嬉々としているという。背後では中国政府が全国民の顔認証システム登録を後押ししている。全土に張り巡らした2億台の監視カメラとAIを連動させれば一人ひとりの行動が把握出来る。超監視社会の到来だ。政権維持のための強力な武器になるのは間違いない。一方西欧では規制強化に動き、人を特定するために顔データを使うのは原則禁止だ。利便性をとるかプライバシー保護をとるかが、問われている。顔認証はデータを扱う側を如何に規制出来るかで、便利な道具にもなるし凶器にもなる。利便性だけに喜んでいると、思わず足元を掬われることになる。ご用心。

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「身の丈」と「雨男」

閣僚の失言が相次ぎ野党が気炎を上げている。萩生田文科相は大学入試に導入される英語民間試験をめぐり、家庭環境によって不利になる受験生が出てくる可能性を問われ「身の丈に合わせて頑張ってもらえれば」と答えた。河野防衛相は自身の政治資金パーティーで「私はよく雨男と言われた。防衛大臣になってからすでに台風が三つ」と発言した。両者とも野党とマスコミから批判を受けて謝罪をした。だが、質は全く異なるレベルだ。萩生田発言の問題点は2つ。一つは教育機会の公平性の無視で、もう一つは英語民間試験の欠陥の放置だ。文科相としての資質に欠ける。野党もマスコミも追求すべき問題だと思う。一方、河野発言は災害を絡めて笑いを誘ったと批難されているが、発言内容は自衛隊が災害に役立っていることを述べた流れの中での発言だ。発言の一部を切り取り、発言の趣旨を屈曲させている。ただ騒ぐことだけが狙いの野党とマスコミの卑屈さを感じる。野党とマスコミには常識が必要だ。見識があると良い。でも現状は非常識が見識を駆逐している。

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習志野カントリーあれこれ2

始まる前までは迷惑な話だと思っていた。習志野カントリーで行われているPGA GOLF TOUR「ZOZO CHAMPIONSHIP」のことだ。大会の準備工事は大掛かりだった。その迷惑さはこのブログ「習志野カントリーあれこれ」に書いた通りだ。でも、いざ大会が始まると景色が変わった。テレビに映るゴルフ場の実際の景色と習志野カントリーに対する心象が変わったのだ。テレビに映るコースは綺麗だった。海外の有名ゴルフ場と較べテレビ映りは遜色が無い。今まで自分はこんな綺麗なコースでプレーをしていたのだろうかと我が目を疑った。いや、普段のコースとは出来が違う。整備もやれば出来るということだろう。いざPGAの花形選手がプレーをするとコースがオーラを出し始めた。役者次第で舞台は輝くということなのだろう。見慣れたコースで世界の一流選手がプレーをしている。なんだか、自分も一緒にプレーをしているような気持ちになってくる。来週は習志野に行く。きっと、見えないウッズや松山選手が傍に居るに違いない。

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クラス会は続く

毎年の恒例になった高校のクラス会が開かれた。クラス会が毎年開かれるようになったのはY君が言い出したからだ。高校時代は早弁をするちょいワルだったが、社会に出て自営業の経営者になった。学校でも社会でも顔が広い。商工会議所の会員だったが、次年度は会頭になる順番になる時に脱会した。Y君は仲間と群れることが好きだ。だから自然と酒量も多くなる。一時はガンマGTPの高さを自慢していたが、肝硬変になった。1年前くらいからその症状が現われた。吐血し肝性脳症による意識障害が出るようになった。2ヶ月前から入院するようになった。見舞いに行くと、クラス会には顔を出すと言っていた。2週間前に友人が見舞いに行き、1時間ほど会話するほど元気だったという。自分が2日前に見舞いに行ったときは、症状が悪化し殆ど会話が出来なかった。そして今日の午前2時に亡くなった。奇しくも命日のクラス会になった。クラス会の日まではと頑張ったのかもしれない。クラス会は最初に冥福を祈り黙祷を捧げることから始まった。皆で明るく送り出すことにした。盛況なクラス会になった。Y君も満足に感じたに違いない。来年もクラス会が開かれる。Y君の意思はこの先も引き継がれていく。

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NHKの非常識

また吉本お笑い芸人がダーティな話題を振りまいている。チュートリアル徳井が7年間で約1.2億円の所得申告をしていなかったとのこと。徳井はペーパーカンパニーを作り、私費も会社経費で落としていた。毎年税理士から申告するよう言われていたが、一度も申告していなかった。本人曰く「自分は本当に世界一だらしない男なんです」などと言い訳を言う。裏でペロッと舌を出す姿が垣間見れる。ペーパーカンパニーを作り、私費も会社経費で落としていた男がだらしないはずがない。極めて確信犯的で細かい性格だ。まだ脱税罪は確定していないが、極めて悪質だ。宮迫の裏営業とは質が違う。一昔前は芸人が暴力団相手に裏営業するのが常識だった。法律が変わり禁止されたが、宮迫のDNAにはその常識が残っていたに過ぎない。悔い改めれば済むことだ。徳井の脱税は悪質なのにテレビ界の反応は何故か弱い。一部の民放は当面の出演を見合わせるという。しかしNHKは徳井出演の番組を継続するという。NHKは間違いなく狂っている。

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道半ばの一里塚

先日は、量子コンピューターの実証に対しグーグルが「コメント出来ない」としているので日経記事はフェイクニュースではないかと、このブログに書いた。だが、23日にグーグルが「量子超越」を達成したと発表した。それを受け日経編集委員は「AIをしのぐ技術革新で、AIがソフトウエアの革命とすれば今回の量子超越はハードウエアの革命にあたる」と褒めちぎった。グーグルが53量子ビットまで動かしたのは大きな成果だが、世界で初めて1量子ビットに成功したのは1999年の中村東大教授だ。IBMは「量子超越を実証したとまでは言えないので大したことはない」と言い、スパコン「京」を手掛ける富士通は乱数の発生という特別な問題に限定した結果であり、従来の研究成果の枠を大きく超えたとは言えないと言う。肝心のグーグルでも、汎用的に使える量子コンピューターの実現は10年先と見ていると言う。結局日経が騒ぐほどの革命ではなさそうだ。道半ばの一里塚と言えそうだ。でもグーグルの発表が、各社の開発競争を刺激する。良いニュースであることは間違いない。

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存在価値の無いG20

G20財務相・中央銀行総裁会議がひっそりと閉幕した。世界経済の動向について議論したものの、米中貿易戦争や英のEU離脱による世界経済の悪化にはなすすべが無いからだ。最早G20はその無能さを曝け出してしまったということだろう。宣言にはリブラは政策や規制上の深刻なリスクを生むと付け加えた。リブラとは、フェイスブックが主導するデジタル通貨のこと。だが、リブラの詳細はまだ不透明だ。仮想通貨なのかもしれない。そうではなく、一般的な資金取引や送金システムなのかもしれない。米ドルなどの複数の国の通貨とリンクするためビットコインのような価格変動を起こさないのかもしれない。発行元のカリブラはフェイスブックの子会社だが、フェイスブックとは独立しているというが実態が分からない。まだ分らないことだらけなのだ。まるで亡霊だ。確かに取りようによっては政策や規制上の深刻なリスクを生むのは間違いない。でもG20は米下院公聴会でのフェイスブックのザッカーバーグCEOとの議論を見守っているだけ。亡霊を怖がっているだけだ。最早G20の存在価値は消滅したと言えそうだ。

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失敗学の失敗

失敗学のオーソリティ畑村東大名誉教授が、元政府事故調査委員長として福島原発事故の検証について振り返っている。失敗だったと言う。要因は、メンバーに原子力に関する専門家がいなかったことと、メンバーに失敗学のやり方を周知出来なかったことだと言う。今更何を言うかと思う。政府事故調査委員会が発足した時に、既にこのブログ「失敗学提唱者の大失敗 」で失敗すると断言していた。理由は、メンバーに原子力に関する専門家がいないから真の追求が出来るはずがないからだ。半年後の調査結果の酷さには「お粗末な事故調査報告 」にも書いた通り、技術的問題は既に大前氏が解決していたが、肝心の「地震津波対策や想定が何故欠落してしまっていたのか」には無回答。テストでいえば零点だった。結局、失敗学は何も解決していない。では、失敗学のオーソリティが失敗した原因は何だったのだろうか。第一に、委員長の解決する熱意が足りなかったことと、未完成の学問を教える側の未熟さにあったと思う。いや待てよ、失敗など、誰でもするし反省もする。そもそも、失敗学などあるのだろうか?熟々考えると畑村教授の存在自体が無意味に思えてきた。

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知らなかったJAFサービス

AUTOCAR/JAPANの記事「なぜ増え続けるJAF会員数」が見に留まった。昔はフロントグリルにJAFのマークを付けている車が多かった。でも、今はそんな車は皆無だ。自動車保険が充実してきたので、淘汰されたものだと思っていた。しかし一方で、我が家は30年以上も万一が心配でJAF会員を続けている。少し時代に逆行しているのかと感じていたので、この記事が気になった。記事によると、JAF会員数は約2千万人で、免許保有者の約4分の1に当たるという。自動車保険のロードサービスが無料の時代にJAF年会費は4千円と高い。JAFが調査した結果によると、ロードサービス以外の活動が評価されているとのこと。自動車保険は契約している車両にかかるが、JAFは会員にかかるのが特長だ。会員であれば、知人の車、レンタカー、社用車、バイクでもOK。自分が運転していなくても同乗していればOKだ。台風、豪雨、大雪などによるクルマの被害が増えている。でも、自動車保険のロードサービスでは自然災害は対象外。だが、JAFは自然災害でも救援してくれる。これがJAF会員が増え続ける最大の理由かもしれない。会員優待サービスも理由の一つのようだ。国内で約5万施設で優待を実施している。海外ではAAAマークでホテルやレストランでの割引、駐車場無料などのサービスが受けられるという。知らなかった。でも、使い切れそうもない。

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フェイクニュースか?

昨日の日経朝刊一面トップに「超計算:人類の手中に:量子コンピューター グーグル実証か」の記事。スーパーコンピューターで1万年かかる計算問題をたったの3分で解いたという。ニュースの出所は英ファイナンシャル・タイムズ。量子コンピューターが実用化されると世の中が激変すると言われているから、事実であればトップニュースであることは間違いない。だが、調べてみると様子がおかしい。NASAがうっかりウェブサイトにGoogle研究者による論文を掲載したことをきっかけに多くのメディアが「Googleが量子超越性を実証した」とのニュースを報じた。でも、この論文は既に削除されている。更にGoogleはコメント出来ないとしている。日経の記事には記者の署名があるが、英ファイナンシャル・タイムズの転載に過ぎない。日経朝刊一面トップの割には、裏取りが全く無い。隠すほど重要な論文かもしれないし、フェイク論文かもしれない。最近の日経は、英ファイナンシャル・タイムズと通信社からの転載記事が殆どだ。自ら取材もせずに転載しているだけ。これではネットのニュースと変わらない。日経は新聞の使命を一度再確認する必要がありそうだ。

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五輪マラソンが札幌に

五輪のハイライト種目である男女のマラソンを東京から札幌に移すと、バッハIOC会長が唐突に明らかにした。ドーハ世界陸上で、暑さにより多数の選手が棄権したことがIOCの方針転換の引き金になったという。このクソ暑い最中に過酷な競技を何故強行するのかと思っていたから、納得のいく判断だと思う。でも、問題は判断に至った経緯と小池都知事の反応だ。IOCがJOCに相談し、JOCの森会長と武藤事務局長が承諾し、その結果を橋本五輪相と北海道関係者に伝え、最後に小池都知事に伝えたようだ。収まらないのは小池都知事だ。「なんで私が最後なの」と。怒りは爆発し「どうせなら北方領土でやればいい」と放言。すかさずロシアからクレームを受けた。何故小池は開催地変更の議論から外されてしまったのだろうか。小池は暑さ対策として、頭に被る日傘とか、街路樹を刈り込まないとか、カチ割り氷を首に巻くとかを提案していた。この小手先のアイデアが徒となり、相談相手に能わずと、見くびられたに違いない。能ある鷹は爪を隠すというが、知の無い知事は浅知恵を現すということだろう。元々真夏の五輪には無理があり過ぎる。これを契機に、五輪は本来の趣旨に戻り、素人だけの健全なスポーツ競技に回帰すべきだと思う。少なくとも、五輪の商業化が止まり、秋の晴天下での開催が可能になるはずだ。もし小池が回帰を主張していれば、IOCよりも主導権が取れたと思うのだが。

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ドラフト会議は廃止すべし

プロ野球のドラフト会議が始まった。大船渡の佐々木投手はロッテが、星陵の奥川はヤクルトが交渉権を得た。両者ともプロ野球入りには前向きだが、行く先が決まった瞬間に笑顔は無かった。恐らく意中の球団ではなかったのだろう。もうそろそろドラフト制度の在り方を見直すべき時代に来ているのではないかと思う。ドラフトが導入されたのは、巨人のような金持ち球団が金に糸目を付けず金の力で優秀選手を根こそぎこそぎ取ったのを是正するためだった。その後確かに金の力は是正されたと思う。でも一般社会では時代が進み、誰でも好きな会社に自分の意思で入社試験を受けることが出来るようになった。これが常識だ。プロ野球も一般常識の範疇に入るべきだと思う。ドラフト制度を検証してみた。確かに、ドラフトで有力選手は分散される。しかし、巨人が他球団の活躍選手を悉く手中にするように、金の力は衰えていない。ドラフト制度は意味が無いことが分かる。だから、止めるべきだ。今こそ、選手が球団を選ぶ時代に戻すべきだ。選手には思い描いた球団で活躍する夢があるはず。その夢を叶えることこそ、プロ野球の発展に繋がると思う。

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教諭のイジメによる影響

神戸市立東須磨小で教諭による教諭へのイジメがあったとか。30~40代の男女教諭4人が、20代の男性新人教諭に暴力や激辛カレーを食わせたり陰惨なイジメを繰り返していたという。イジメの映像がSNSで拡散して発覚した。イジメの始まりは当時の女教頭でその後校長に出世している。実行犯の首謀者は教諭の女帝。この女帝は一応反省文を書いたが、反省の色は全く無い。この学校では、この2、3年で児童のイジメが急激に増加しているという。学校はイジメ対策として給食のカレーを止めるという。一体何を考えているのだろうかと思う。問題は色々ある。イジメを助長した教頭が校長に出世出来るシステムには致命的な欠陥がある。是正が必要だ。イジメの対策としてカレーを止めると結論を出した校長や教諭の常識の欠如は明らかだ。全教職員の徹底的な再教育と退職勧告が必要だ。飼い犬は飼い主から怒られることで、怒られない範囲を知るようになる。児童も同じだ。イジメを事ある毎に注意すれば、暴走することは無い。教諭がイジメを繰り返せば、児童はイジメが許されるものだと思ってしまう。見て見ぬふりすることも正しいと思ってしまう。教諭によるイジメは当事者以上に児童に影響を及ぼすので極めて罪が深い。

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柳井社長をお目付役に

日経ビジネス「柳井正氏の怒り:このままでは日本は滅びる」を読んで柳井ユニクロ社長に対する人物観が変わった。今までは富を独占するだけの冷酷な人物だと思っていた。だが、その裏付けには卓越した日本観があることを知ったからだ。以下はその要旨。日本はこの30年間何一つ成長していない。世界の最先端の国から中位に落ちこぼれている。企業家の経営者がいず、サラリーマン経営者は最先端を取り込む努力が希薄だから会社は成長しない。日本人のDNAは必要だが、強みが弱みになっている。グローバル化が遅れている。誰も国内を見るだけで世界を見ない。だからゆでガエル状態になっている。誰も日本が滅びるとは思っていないのが大問題。それを解消するには、2年間で国の歳出を半分にして、公務員などの人員数も半分にする。国会も市町村議会も機能していないのに議員が多すぎる。選挙制度の改革が必要だ。安倍首相に文句を言える人がいないから政治自体が真面じゃない。アベノミクスの効果は株価が上がっただけ。GDPが増加していないことが証明している。今は憲法改正よりも日米地位協定を改正して、米国の属国から脱することが大切。企業が世界中で人材獲得の競争をしている中で、単純労働の人ばかり採用しようとしているが、外国の有能な人材を採ることが重要だ。未だに鎖国政策をとっている。グローバル化とは、訪日観光客の増加ではなく、外国人と一緒に仕事をするということだ。読後、柳井社長が首相のお目付役になれば、日本も少しは希望の持てる国になるかもしれないと感じた次第。

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災害対策の欠如

台風19号で120両もの車両が水に浸かってしまった北陸新幹線車両基地が災害対策の欠如を物語っている。一つはハザードマップの軽視、もう一つは対策の軽視だ。これらの軽視によりJRの車両被害は300億円を超えたという。今回浸水した箇所とハザードマップは完全に一致するという。JRがハザードマップを重要視していれば、何らかの対策を打てていたはず。車両基地選定に当たっては、広くて安い土地は魅力的に映ったに違いない。でも美しいものにはトゲがある。安物買いの銭失いということだろう。たとえハザードマップに該当する土地に車両基地を作っても、被害を抑える方法はあるものだ。以前の豪雨時は、低い基地から高い線路へと全車両を避難させ被害を免れたことがあったとのこと。JRは計画運休で車両を動かさないだけでなく、全車両を高い線路に移動しておけば簡単に被害を防げたはず。対策を手抜きした身から出たサビということだろう。最近の宅地業者は遊水池の跡地を知らん顔して販売することが多いと聞く。これもハザードマップを確認しておきさえすれば悲劇を避けることは可能だ。行政はもっとハザードマップの重要性をアピールすべきだと思う。

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本物のノーベル経済学賞

2019年ノーベル経済学賞が、MITのバナジー教授、デュフロ教授とハーバード大のクレマー教授に授与されると発表された。授賞理由は「世界的な貧困の緩和への貢献」。3氏は、学校教育や子どもの公衆衛生の改善のため、実験により効果を確かめた貧困の具体的な解決手段を提唱。貧困を解消するための最適な政策を導入する基礎を築いたのが授賞理由だ。今までのノーベル経済学賞の授賞対象と較べてユニークだ。元々正式な「ノーベル経済学賞」というものは存在しない。正式には「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞」と呼ぶ。「ノーベル経済学賞」は通称だ。経済学はその時代に即した理論といえる。時代や体制が変われば、通用しない理論ともいえる。現に現代はケインズ経済理論が成立しない時代とも言われている。だが、今年の授賞対象はどの時代でも通用する普遍的な貧困の解消だ。まさに今年は「ノーベル経済学賞」に値する授賞内容だと思う。

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嗚呼、八ッ場ダム

あの八ッ場ダムが下流の群馬住民を救ったとのこと。台風19号豪雨により各地でダムの緊急放流が行われ、河川の決壊が多数頻発し、多くの住民が洪水被害に見舞われている。八ッ場ダムは来春から運用開始の予定だった。10月1日から貯水試験を始めたばかりだ。ところが、この豪雨を受け止め水位が一気に54m上昇し、満水時の水位まで10mに迫ったとのこと。勿論台風によるダムの被害は確認されなかった。建設が間に合って良かったと思う。八ッ場ダム建設の歴史は長い。昭和22年に多くの死傷者を出したキャサリン台風が事の発端だ。台風被害から首都圏を守るため昭和27年に計画された。その後紆余曲折あり計画が延び延びになったが、最大の山場は民主政権の前原元国交相だろう。地元住民も建設を了承し工事が始まったのに、前原が関係者の意見を全く聞かずに、公約だからという理由で一方的に建設の中止を明言した。その後一切の予断を持たずに再検証を実施することになり、最終的には民主政権の前田元国交相が建設継続を決定した。いい加減な公約だと思う。もし前原がもっとゴネて長引いていたら、建設中の八ッ場ダムは崩壊し、大惨事になっていたかもしれない。でも前原が戦犯であることは間違いない。

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ダムの緊急放流と死水域

台風19号による記録的豪雨が降り続いている。テレビでは、各地のダムで緊急放流が検討されているという。昨年の西日本豪雨では、愛媛県のダムが緊急放流したため下流域が氾濫し犠牲者が出たことがあった。大雨で川が増水して堤防が決壊寸前のところに、何故追い打ちをかけて緊急放流すのだろうかと不思議に思っていた。テレビでは、これ以上水を溜め込むとダムが崩壊する危険があるので、ダムに流入する分だけ放流するのだという。自分はダムの下流域に住んだことがないので、緊急放流の仕組みを知らない。だから緊急放流は非情だと思っていた。ところが、調べてみると、テレビの説明が不親切であることが分かった。大雨の予報が出ると、ダムは予め水位を下げて貯水量を大きくする準備をするのだ。そして下流の増水を調節する。それでも、容量以上の流入があると予測されれば、下流域の住民が避難出来るよう時間を与え、崩壊寸前まで持ち堪える。臨界に達すると流入する分だけ放流し、ダムの調整機能は終了することになる。ダムの緊急放流の仕組みは分かった。でも新たな疑問が湧いてきた。ダムの下部には土砂が溜まってしまう死水域がある。定期的に土砂を取り除かないとダムがダムの役目を果たさない。今回の緊急放流に関して、死水域の管理に問題は無かったのだろうか。

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ヘッドギアあれこれ

ヘッドギアの用途に新顔が登場した。ヘッドギアと言えば頭部を怪我から守るラグビーが元祖だ。オカルト教団の洗脳器具として名を馳せたこともある。山梨大学ではヘッドギアで脳波を測る研究が盛んだ。こう見ると、ヘッドギアは年々進化を続けているようだ。それが今回更に進化した。米国では、アルツハイマー病などの神経変性疾患に対する新たな治療法として、ヘッドギアに電極を装着し脳に刺激を与える経頭蓋電磁気療法の研究開発に取り組んでいる。軽度から中等度の63歳以上のアルツハイマー病患者8名を対象に、2ヶ月にわたり、1日2回、各1時間の電磁気療法をした結果、認知機能が向上し、たった2ヶ月で1年前の症状に戻ったという。研究者らは、電磁波によりアルツハイマー病につながるアミロイドベータタンパク質やタウタンパク質が脳細胞内で凝集するのを防ぐためと考えている。そのうち、老人施設では全員がヘッドギアを着け生き生きと暮らし始める時代が来るのかもしれない。

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警戒レベルの見直しを

狩野川台風に匹敵する台風19号が間近に迫り、携帯電話に大雨や洪水や土砂崩れや竜巻についての注意情報が飛び込んでくるようになった。そこで内閣府の防災情報に記載されている警戒レベルの内容を今一度確認することにした。住民がとるべき行動を5段階に分け、情報と行動の対応について明記されている。警戒レベル1は心構えを高める、レベル2は避難行動の確認、レベル3は高齢者は避難、レベル4は避難、レベル5は命を守る最善の行動、とある。だが、レベル5が発令されたどの災害を見ても避難するのは極一部の人だけなのが実態だ。この警戒レベル1~5は実態に即していない。レベル1と2は不要。レベル4の避難勧告と避難指示は内容が曖昧だ。避難勧告とは「避難を促す」で、避難指示とは「避難しなさい」という意味にとってしまう。でも実際は前者は「避難しなさい」で、後者は「今すぐ避難しなさい」という意味だという。紛らわし過ぎる。レベル5はレベル4と文言は違うが、行動は同じだ。警戒レベルは伝わり易いように簡素化した方が良い。レベル1は高齢者の避難、レベル2は避難の推奨、レベル3は全員に避難命令。この方が、危険度合いがダイレクトに伝わると思うのだが。

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台風への事前対策

台風19号が秋の3連休を直撃する見通しだ。台風15号の酷さに懲りて、各方面で事前対策が進んでいる。JRは台風15号の大混乱を少しは反省したようだ。金曜の昼までに土曜の計画運休を決めるという。秋は行事が花盛りだ。ラグビーW杯は12日の試合を中止し引き分け扱いにした。体育の日にちなんで運動会も多い。鴻巣市では市民体育祭を中止した。東工大は大学祭の模擬店を中止しライブも止める見通しだ。富士宮市の朝霧JAMも中止を決めた。長良川鵜飼も増水の恐れがありキャンセルが相次いでいる。秋は結婚式シーズンでもある。しかも13日は吉日大安。1年以上も前からこの日を予約していたカップルも多いことだろう。だが、招待したお客は出席出来るだろうか。残念ながら結婚式は延期出来そうもない。両家は心中穏やかではないはずだ。そう言えば、十数年前、次男の結婚式も台風に見舞われた。途中で早期帰宅のため退席される方もいた。新郎新婦はずぶ濡れになりながら2次会会場に向かったと聞く。自分たちも閉鎖寸前の高速を通ってタクシーで命からがら帰宅した。13日に結婚される方々は、人生でもうこれ以上の困難は無いと信じるほかはない。

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羮に懲りて膾を吹け

台風19号が発達している。台風15号以上に猛烈だという。しかも、四国から関東が通過予定とされている。もし、台風15号並みに房総半島を襲ったらどうなるのだろうか。台風15号被害では、森田千葉県知事の対応の遅れが非難されている。被害後も高速道路や五輪の会議に出席し、被害への対応はゼロ。遅れに遅れを喫し存在感も無い。しかも県の対応への批判に対し「誰が悪い、これが悪いではない」と宣い反省する様子もない。言い換えれば、こんな奴がいなければ、少しは真面な事後対応が出来たというように非難されているのだ。タレント知事は実務に疎い。部下から上がる情報と助言を待って、形だけの指示を出す。助言が無ければ知事室でジッとしているだけ。だから、これ幸いとノコノコとお気楽な会議に出かけたのだろう。千葉県の山林は、杉が病気になり強風に弱いし、所有者不明の土地が多い。普段から県内の問題点を認識していれば、行動に移せたはずだ。森田はそのまんま東宮崎県前知事の形だけを追っていただけだと思うと妙に納得する。台風19号が近づいている。森田に限り「羮に懲りて膾を吹く」を座右の銘とすべきと思う。

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香港事情

香港の雨傘運動が過激化している。何と非番の警官が拳銃で高校生を撃ち重傷を負わせた。何故雨傘運動は過激化しているのだろうか。要因は2つ。1つは、中国政府が一国二制度継続の約束をねじ曲げ香港を中国体制に変えようとしていること。もう1つは、ITによる中国政府の人民掌握ということだと思う。香港行政長官選挙は2017年から1人1票の普通選挙に移行するはずだったが、中国政府が立候補者に条件を付けたため、学生が平和的に抗議に立ち上がった。その後犯人引渡条例に反対した市民が立ち上がった。更に香港政府は緊急状況規則条例を発令して覆面禁止法を発動した。諸悪の根源は、中国政府の一国二制度潰しにある。一方中国のIT進化は目覚ましい。中国人民13億人がITにより監視されているという。香港では公共乗り物に乗る時は香港版suicaを使うのが常識だ。だが、デモに参加する時に香港版suicaを使うと、身元が特定されてしまう。だからデモ参加者は現金払いで行くのが常識になっている。そんな時、覆面禁止法が発動された。覆面を取れば身ぐるみを剥がされてしまうと考えるのは当たり前だ。だから、香港の青年たちは猛烈に反対している。でも、日本のマスコミは裏事情を明かすことはない。ただ、ただ、香港の過激さを報道するだけ。余りにも偏向し過ぎていると思う。

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子供は動物好き

タイの国立公園の滝にゾウが次々と転落し6頭が死んだとのニュース。ゾウの鳴き声が園内に響き渡り、公園職員が捜索したところ、滝で3歳くらいの子供のゾウを含む6頭が死んでいるのが見つかったとのこと。当局は、先に滝に落ちた子供を助けるため、親や仲間のゾウが近づいて転落したり、溺れたりしたと推測している。近くの岩場では衰弱したゾウ2頭も見つかり、ロープを使って安全な場所に移したという。ゾウはタイで神聖な動物とされている。神聖とされる理由が分かるような気がする。獅子は我が子を千尋の谷に落とすという諺がある。生まれたばかりの子を深い谷に落とし、這い上がってきた生命力の強い子供のみを育てるという言い伝えだ。転じて、本当に深い愛情をもつ相手にわざと試練を与えて成長させること、という意味になっている。人間社会では、躾けと称し子供を虐待死させた両親の裁判が行われている。この父親は、子供を思ってのことと主張しているが、己の満足のために行ったのは明らかだ。動物は子供のためなら我が身を投げ出すのに、人間は自己満足のために子供を殺めることもある。子供が動物好きなのは生まれ持った防衛本能なのかもしれない。

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お主も悪よのう

関西電力の役員20人が高浜町元助役から3.2億円を受け取っていたばかりか、発注先からも金品を受け取っていたことが判明し、マスコミは大騒ぎだ。50万円の背広仕立券とか金の延べ棒とか小判とか、まるで越後屋の「お主も悪よのう」を彷彿とさせる。まさに原発マネーの一大劇だ。原発マネーは関西電力だけではない。九州電力では、玄海原発がある佐賀県玄海町の前町長が弟の建設会社に17億円の原発工事を受注させて原発マネーを町長に環流させていたし、福島第1原発がある福島県双葉町でも元町長が自分の建設会社に受注させていた。そこで、経産省は電力会社12社にコンプライアンスの徹底を通達した。だが、1週間も経たないうちに菅原経産相は「8社からこのような事案はないとの回答があった」と言ってのけた。こんな短期間に調査出来る訳がない。明らかにアリバイ作りだ。経産省が早期幕引きを図っているのは間違いない。関西電力については橋下元大阪市長が全容解明のリーダーになるという噂もある。是非とも、これを機会に全電力会社の原発マネーを解明してほしいものだと思う。

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プロ中のプロ

藤田菜七子騎手がG2東京盃で悲願の重賞初制覇を果たしたとのニュース。JRA所属の女性騎手が重賞を勝利するのは初めてとのこと。実は、自分は競馬にはあまり興味がない。何故菜七子騎手は騎手として成功したのかに興味がある。菜七子は先月、自身が昨年に樹立した女性騎手のJRA年間最多勝記録を更新した。今年の新潟競馬場での騎手成績でも並み居る男を抑えて15勝しトップに立っている。JRA唯一の女性騎手として注目を浴び続けながらも、結果を残し続け、今では女性の枠を超えて1人のジョッキーとして評価されるようにもなっている。騎手生活に突入したのが4年前。当時同期の女性騎士が何人か入り、ニュースになった。でも菜七子だけが生き残り、かつ活躍している。プロフィールを見ると、1メートル57、46キロ。血液型A。空手初段、剣道2段。趣味は読書と音楽鑑賞。何処にでも居る普通の女の子だ。その女の子が騎士になりたいからといって、なれるものではない。努力をしたからといって、結果が報われるものでもない。でも、なった。きっと、どの世界にも、その道の眼識を持った人物が、素材の善し悪しを見極めているのだろう。プロ中のプロとは、そういう人物なのだろう。

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建国70年の果て

中国建国70周年を迎え、北京の天安門広場で軍事パレードが行われた。兵員数、戦車、ミサイルなど過去最大規模のパレードだった。習主席は「中国は世界の東方にそびえ立ち、いかなる勢力も中華民族の前進を阻むことはできない。我々は平和発展の道を堅持し、ウィン・ウィンの開放戦略を実施する」と訓示した。習主席の野望は、中華民族の偉大なる復興、社会主義現代化国家の樹立、世界一流の軍隊の建設と言われている。言い方を変えれば、漢民族による少数民族への弾圧、共産党富裕層による国家権力の独占、他国に有無を言わせぬ軍事支配といえる。最大規模の軍事パレードは、兵力の増強こそが正義だと言わんばかりだ。訓示との乖離が余りにも大きすぎる。中国の報道官のコメントを聴くといつもそう思う。外国がウイグルやチベットの迫害を問題視すると、必ず報道官は「内政干渉するな」と言う。だが、少数民族の迫害は、中国内部の問題ではなく、人類に共通した人権問題だ。人権問題を内政干渉で覆い隠そうとする体質と、軍事力増強で他国を支配することが平和とする体質が現代版中華思想の根幹なのかもしれない。

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実用化される革新的ガン検出法

このブログに4年前に書いた「夢のガン識別技術 」が来年実用化されるとのニュース。この技術は、線虫がガン患者の尿に集まる性質を利用したもの。健康診断と同じで僅かな尿で検査が出来る。線虫の飼育コストが安いため検査料金は1万円と極めて安価。検出感度は85%と高い。一度の検査で全身の15種のガンリスクを調べることが出来る。ステージ0、1の早期ガンも検知可能。わずか1滴の尿で検査ができるため、 身体的負担が無い。と、良いことずくめだ。日本のガン検診率は30%と低いが、この技術で欧米並の80%を目指すという。研究の資金援助などを行ってきた久留米市の市長は「あまりにも革新的すぎて、医療制度になじみづらいところもある」と絶賛している。是非とも早期に健康診断に取り入れ、人類の健康保持に役立ててほしいものだと思う。

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習志野カントリーあれこれ

台風15号の被害を被った千葉県の印西市にある習志野カントリーに行ってきた。だが、台風進路の左に位置したせいか幸いに、近隣に倒木やブルーシートを被せた家は無く、ゴルフ場内も台風による異変は殆ど無かった。でも、異変は間違いなく存在していた。習志野カントリーでは10月下旬にPGA GOLF TOUR「ZOZO CHAMPIONSHIP」が日本で初めて開催されることになっている。その準備が急ピッチに進められている。キングコース10番ホールの横にある18番ホールのサブグリーン上には観覧席の土台となると思われる大掛かりな鉄骨が組まれている。現役のゴルフ場でこれ程大掛かりな工事は見たことが無い。それが数ホールあった。練習グリーンは規制され、アプローチ・グリーンも禁止されていた。準備工事はPGAが担当しているらしい。作業員は外人ばかりだ。その従業員が右往左往動くので、ゴルファーはその合間をくいくぐる。工事を尊重しながらのプレイになる。コースはPGA仕様になっているから、フェアウェイは狭く、ラフは殊の外深い。ラフに入るとロストになるのは必然。反面ラフで他人のロストボールを見つける事も多かった。これ程酷いのにビジター料金は、普段の1.5倍。ゴルフ場は一体何を売り物にしているのだろうかと思った。でも、18番ホールのPGA仕様のフカフカのバンカーの中からウッソというほどのショットを放った。松山英樹もタイガーもマキロイもミケルソンも打つのが出来るのだろうかというショットだ。ゴルファーの生きがいはここにあると思った次第。

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