24日 4月 2024
毎日新聞に「非婚ムーブメントの韓国」の記事。非婚手当や非婚式があるという。韓国と言えば、日本を上回る少子化に直面している国だ。日本では、少子化対策の財源確保のため、社会保険料に上乗せするという犯罪まがいの取り立てをするというのに、少子化を煽るような韓国の非婚手当や非婚式には、極めて違和感を覚えた。韓国の非婚には色々な意味があるようだ。1つは、文字通り結婚しないこと。1つは、経済的な理由。1つは、多様な生き方の一つ。1つは、男性中心社会への反旗。儒教文化の影響で、韓国社会には男性優位の家族制度が根強くある。それから脱出しようとする女性解放運動なのかもしれない。非婚手当を出す企業や非婚式を行う人が出てきているという。非婚手当は、結婚や出産は全員がするものとの前提で出される慶弔費の不公平を解消するために生まれたという。恐らく韓国では男性優位の家族制度が崩れていけば、少しは解消されるに違いない。いずれにしても韓国にしても日本にしても、成熟してしまった国は個人の意識が優先するので、少子化は免れそうもない。少子化を遅らせることも大事だが、時既に遅し。少子化が現実となった社会に如何に適応していくかを検討すべき時期を迎えていると思う。
23日 4月 2024
花粉症が一段落した。自分は少しアレルギー体質があるので、毎春スギ花粉に悩まされている。「VIEW39」で、39種のアレルギー源に反応し易いかを調べることが出来る。原因を知って、日常生活で気を付けなければいけない点を知りたいという思いで「VIEW39」検査を受けてみた。結果は、スギ花粉に最も反応し、ヒノキやハウスダストにも反応があり、食物には反応しないことが分かった。腸内フローラ研究の第一人者である小柳津東大名誉教授によると、花粉症、花粉症と騒ぐが、花粉症の真犯人は花粉ではなく、抗生物質とのこと。抗生物質が腸内フローラを壊滅し、体内に炎症を起こし、花粉症だけでなくあらゆるアレルギーや病気の原因になるとのこと。腸内フローラを修復し花粉症を始め様々な病気を直すにはフラクトオリゴ糖という特にゴボウに多く含まれている食物繊維をたくさん摂って酪酸菌を増やすことだと言う。そろそろ対処療法の点鼻薬とはオサラバして、ゴボウをたくさん食べる食生活に切り替えようと思う。
22日 4月 2024
大学の科学技術の質が劣化している。論文の被引用数(各分野上位10%)の国別順位が、4位から13位に落ちて、G7では最下位だ。国立大学が法人化されてから20年経ったが、国から配られる運営費交付金は大きく減り続けている。2022年度の運営費交付金総額は1兆675億円だ。人件費を抑えるために任期付教員が増え、教員の3分の1に達している。職務時間のうち研究活動が占める割合は、国立大で2002年には50%だったが、2018年には40%に減少した。金沢大学は、トイレ改修のためクラウドファンディングをする始末だ。一方政府は、熊本のTSMC半導体工場に1.2兆円も支出する。まだどこでも実現していない2nm半導体の生産を目指すラピダスへは2兆円も補助する。そもそも国策会社はエルピーダメモリしかり日本ディスプレイしかり、成功した試しが無い。半導体の2工場に3.2兆円、大学運営費に1兆円では、いくら半導体が産業の米と言っても、余りにもバランスを欠いている。科学技術予算には各国が力を注いでいる。このままでは、日本が科学技術の後進国に陥るのは間違いない。
21日 4月 2024
「長嶋茂雄一般財団法人」が昨年5月に設立された。長嶋本人は、2022年に自宅で転倒した際に脳出血を起こし、救急車で搬送され、それ以来入院生活をしている。とは言っても、時々イベントに顔を出しているから、病状が深刻というわけではなさそうだ。リハビリもあるから、自宅よりも病院の方が暮らし易いのだろう。「長嶋茂雄一般財団法人」の登記簿には、所在地は大田区田園調布の自宅、設立の目的は「野球を主体に広くスポーツ全般への競技の普及、振興」とあり、そのために、競技力向上や、健康増進を図ることなどを目的とした事業を行うと記されている。でも、ミスターの名を冠した野球イベントなどを開催する事業を行なった形跡は無い。長嶋は、金銭はもちろんトロフィーなど価値あるものをたくさん保有している。それを財団に拠出することで、自身の財産を有効に管理、活用し、将来にわたって散逸を防ぐことが目的なのだろう。また、相続税対策にもなる。そう言えば、かつて一茂が父の記念品を勝手に売却しまくったとのニュースがあった。恐らく、財団の設立は、一茂からのプロテクトと、一茂を除く3人の子どものための相続税対策なのだろう。若い頃は野球のことしか頭に無かった長嶋も、野球以外のことを考えなければならなくなってしまったのだろう。
20日 4月 2024
仏の新幹線TGVの慢性的な混雑が深刻になっているという。乗客が増えているのは、地球温暖化対策への意識が高まり、温室効果ガスの排出量が少ない鉄道を選ぶからだ。EUは温暖化対策として鉄道を重視しており、今後10年間で域内の高速路線を2倍に拡大する目標を立てている。ところが、TGVを利用したい人の2割が座席予約を取れず利用を諦めていると推定されている。TGVの車両が足りないのだ。原因は2つある。1つは、仏アルストム社が製造するTGV―Mと呼ばれる新型車両の工期の遅れだ。新型車両は革新的な蓄電装置を備え、へき地で電力供給が停止した時などに、数十キロ離れた駅まで照明や空調を維持したまま、低速走行できる性能が加えられた。だが、製造に手間取っている。技術が地に着いていないのだ。もう1つは、仏国鉄の判断ミス。2010年代に耐用年数に満たないTGV100編成を廃棄処分にしてしまったのだ。格安航空会社やバスが主流になると見間違ったからだ。仏国鉄は仕方なくTGVの耐用年数を従来の30年から40年以上に延長する方針で、需要増に応えられる車両の確保に躍起になっているとのこと。一方日本では原発の運転期間を40年から60年以上に変更してしまった。どちらも事故を起さないと良いのだが。
19日 4月 2024
ヤクルトが大谷の移籍に伴いドジャースタジアムにも看板を設置した。金額はエンゼルスと較べるとケタ外れらしい。そして何とあの「CIAOちゅ~る」のいなば食品もドジャースタジアムにスポンサーとして進出した。「CIAOちゅ~る」が空前の大ヒットとなり、売り上げが倍増する勢いとのこと。ところが、いなば食品の醜聞が絶えない。今春の一般職採用の新入社員19人のうち少なくとも17人が入社を辞退する異常事態になっていると週刊文春が伝えている。入社直前になって、募集要項に明記してあった額よりも3万円も少ない額を提示されたという。真新しい社員寮のはずがボロ家で共同生活を強いられたという。いなば食品は募集要項に記載してあるのは総合職で一般職ではないといい加減な弁解をしている。また、保健所からの正式な許可がない状態で2カ月操業していたことがバレてしまった。明らかに食品衛生法違反だ。諸悪の根源は、女帝が支配する未上場の同族会社だからだ。女帝の胸先三寸で、パワハラも珍ルールもルール変更も思いのまま。はて、何処かで聞いたことがあるぞ。そー、まさにビッグモーターの副社長とソックリだ。同族会社が大きくなり過ぎると、ろくすっぽな会社になる典型例と言えそうだ。
18日 4月 2024
藤原定家が自筆した古今和歌集の注釈書「顕注密勘」の原本が見つかったとのこと。定家の子孫である冷泉家で保管する木箱を約130年ぶりに開けたところ、収められていたという。原本が収められていたことで、和歌の奥義を伝承する「古今伝授箱」であることが判明した。歴代当主が一生に一度だけ開け、秘伝を継承してきたとされているものだ。顕注密勘は、古今和歌集について和歌の先人による注釈に、定家が自説を書き加えている。記述の訂正や紙を足して書き加えるなど、写本では分からなかった定家の推敲の跡も確認されたのは大収穫だ。定家の思考が直接的にうかがえる貴重な史料と位置付けられる。因みに、日本の国歌「君が代」の歌詞の源流は、古今和歌集に収められた読み人知らずの賀歌「我が君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」だ。何とも重さを感じる。定家は、新古今和歌集を編纂した。新古今和歌集は、それまでに編纂された万葉集と古今和歌集と六代集に載っていない和歌を拾ったもの。それ以前の和歌に精通した上で、新古今和歌集を編纂したことがヒシヒシと伝わってくる。
17日 4月 2024
著名人の画像や名前を使った「なりすまし広告」による詐欺被害が深刻だ。今年配信した投資広告のうち、半数以上がなりすましとみられているという。警察庁によるとSNS型投資詐欺の被害は、2023年に認知されただけで2271件、総額約277億9000万円にのぼった。1件当たりの被害額が1000万円超と高額なことも特徴だ。実業家の前沢友作がメタ(旧Facebook)に抗議した。しかし、メタの回答は「これまでもしっかり取り組んできたが、詐欺広告の根絶は難しい。今後も取り組んでいく」というもので、埒があかない。SNS型投資詐欺は世界的に問題になっている。EUは偽情報などの違法コンテンツの削除を巨大IT企業に義務付けたデジタルサービス法を導入している。しかし、日本では明確な法規制がなく、取り組みは事業者側の自主性に委ねられているのが実情だ。要するに、詐欺をする者もメタも日本をナメているのだ。結局「何もしない」ことが詐欺や悪質商法を行う者たちにとって、追い風となっているのだ。遅ればせながら政府は今国会に、他者の権利を侵害した発信者の情報を開示するよう定めたプロバイダー責任制限法の改正案を提出する。もっと世界と歩調を合わせてSNS型投資詐欺の撲滅を図るべきだと思うのだが。
16日 4月 2024
皮肉なことに川勝が静岡県知事を辞めてから、リニア反対の援軍が現れた。認知科学者の苫米地英人は「リニアは新幹線の4倍もの電力を使う。つまり原発再稼働が前提なんですよ。コロナ禍によってリモート作業が定着してリアルで会わないとビジネスできないと思ってる人はどんどん減っている」と否定的だ。生物学者の池田清彦は「リニアを構想した時と10年後では産業構造が全く変わってしまうので、リニアは無用の長物になると思う。リニアは開業できるかどうか?2034年以降に開業できたとしても赤字必至だと思う。トンネルばかりで景色がほとんど見られない列車には観光客は一度乗ったらもう乗らないよ。建設費を回収することはほぼ不可能だと思う」と同じく否定的。20世紀はより速く移動することが大きな利益をもたらす時代だった。新幹線網もそうした時代の流れの中で整備されてきた。だが、これからの時代は、スピード第一ではなくなっていく。完成した頃は誰が見ても、無用の長物だ。だが、政府は6月に閣議決定する予定の経済財政運営の指針「骨太の方針」に、品川―大阪間の全線開業時期を最速令和19(2037)年と改めて明示する方向で調整に入ったとのこと。税金をドブに捨てながら安倍・葛西の遺物完成を後押ししている。
15日 4月 2024
久し振りに東京に出かけた。目的地は上野広小路。50年以上前に東京の研究所地区に初任配属された仲間の同期会に参加するためだ。青砥始発の上野行きに乗った。空席があるほど空いていたが、途中駅から混み出した。見ると殆どが、中国人や西洋人だ。日暮里でゴソッと降りた。帰国するのだろうか、それともこれから観光するのだろうかとの思いが馳せた。上野の改札口も外人が溢れていた。これは間違いなく帰国する人に違いない。少し時間があるのでアメ横を散策してみた。ここも外人で溢れていた。出店が立ち並び、まるで縁日そのもの。外人たちはアメ横文化を大いに満喫していた。アメ横といえば、師走の大賑わいで知られているが、4月の平日でも大賑わいするとは驚いた。ニュースでは、単月の訪日客が初の300万人超えと報道している。期せずして、初の300万人超えを実感した次第。勿論、同期会で楽しい時間を過ごしたことは言うまでもない。

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