2014年4月

深い海の底で何かが

能登で水揚げされたダイオウイカがゴールデンウイークの客寄せのため水族館に展示されたとのニュース。物珍しいものに興味を持つことは良いが、滅多に見られないダイオウイカが続々と浮上していることにも疑いの目を持つことが大切だ。東日本大震災の時、その数年前からイルカやクジラが迷走し海岸に乗り上げる現象が相次いだ。今から振り返ると、あれは矢張り地震の予知現象だったのかもしれない思う。ところが、今年になってから日本の近海でユウレイイカ、リュウグウノツカイ、サケガシラ、カグラザメなどの深海生物が大量に浮上している。イルカやクジラよりも相当不気味だ。小笠原諸島では火山噴火により西之島の面積が8倍も大きくなった。間違いなく深い海の底で、何かがゆっくりと動き始めているようだ。世界最深の有人潜水調査船「しんかい6500」は、シロウリガイの群集の撮影に成功したからといって喜んでいる時ではない。今こそ本来の目的である地震の発生メカニズムの研究・予知活動に全力で集中すべき時だと思う。

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日中韓と日米の関係

日韓関係は韓国の歴史問題固執で冷え切っていたが、安倍が民団を訪問し弔意を述べたことに外務省が謝意を表明した。環境相会合ではPM2.5などの大気汚染問題について、国交相は観光について協力体制を構築することで合意した。どうやら韓国との政治的な雪解けは間近のような感じがする。中国は韓国を見習ったせいなのか、南京大虐殺記念館にデンマーク女王を招き、習が歴史問題を誇大に取り上げ始めた。中国は共産党一党独裁体制堅持のため、日本叩きだけでなくキリスト教迫害までやり出した。日中の溝は深まるばかりだが、そのうち行き詰るだろう。中国の国民はネットで情報は抱負で無知ではないから、何が問題かはすぐ気付くに違いない。永い目で見れば日中韓の関係は良い方向に進んでいくはずだ。一方問題なのが日米関係だ。オバマの来訪を快く迎えたのは良いが、去った後の言動が酷過ぎる。安倍を中心とする自民幹部が集まり有名ステーキ店で打ち上げをしたとのこと。この店を選んだのは、滞在中にオバマの大好物の神戸ステーキをわざと出さなかった当て付けだ。オバマは銀座の寿司と宮中の羊で我慢させられてしまった。挙げ句の果てに、オバマが安倍に懇願したとか、TPPが簡単に決着するはずないと気勢を上げたらしい。こんな情報は隠そうとしてもNSAには筒抜けに違いない。オバマは今頃安倍に対し、ロシア以上にキツい報復を練っているに違いない。相手を敬えば自分も敬われるが、相手を見下せばそれ以上の見返りが待っている。人間関係とはそういうものだ。

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海水浴場の規制のあり方

海水浴場が規制の波に揺れている。逗子では数年前からクラブ形式の海の家が出始め、環境が悪化し苦情件数が増えたので、今年から全国一厳しい条例に改正したとのこと。鎌倉ではタトゥー露出を禁止し、葉山町では海の家の閉店時間を早めるようだ。今までは海の家の経営者や利用者のモラルに頼っていたが、悪化の一途で条例規制になった。ところがその規制が行き過ぎだとの意見もあり、市当局は頭を悩ましているとのこと。海水浴の楽しみ方も十人十色であるし、海水浴場も地域によって事情が違うので一律に規制内容を決めることが難しいのは間違いない。だが元々市条例規制は、市が様子を見ながら決めるべきものではない。大切なのはその地域の住民の意向だ。厳しさや緩さが基準ではない。市はもっと住民の声を聞いて、総意を基に規制を選択すれば良い。厳しければ、厳しい規制が好きな人が遊びに来るし、緩ければ緩い規制が好きな人が集まることになる。本来規制など無い方が良いが、モラルではカバー出来ないのが現状だ。規制は出来るだけ地域毎にバラエティに富んでいた方が良い。各海水浴場の特徴を一覧表にしてネットに載せると良い。その方が、利用者が自分好みの海水浴場を選択する楽しみも増えるし、楽しく過ごすことも出来るはずだ。海水浴場の規制は、日本の得意な横並びは止めた方が良いと思う。

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嘘の上塗りが剥げ落ちる時

最近は権威というものが雪崩のように崩壊しつつある。先日のオバマもパクもしかり。だが政治に限らず自然科学の分野でも同様なことが起きている。その典型が小保方事件だ。理研といえば、つい最近までは国内筆頭の研究機関と言われていた。ところが今や国内最低の研究力学ゲームの溜り場に成り下がりつつあるようだ。小保方事件をきっかけに、綻びが見えてきた。小保方さんが捏造したのかしないのかは誰も分からない。そして理研の調査委員会が立ち上がり、画像の差し替えは不正と断罪した。しかしその断罪した張本人である石井委員長が、小保方さんと同じ差し替えをしていたことが判明し、辞任に追い込まれた。石井はアウト。STAP細胞を称賛していた笹井も、小保方事件で心変え。悪いのは小保方で、自分は論文の書き方を教えただけだと言い逃れをして、一転して保身に回った。この分野のエースらしいが、これでアウトは間違いなし。勿論これらの全てを指導した野依のアウトは確実に違いなし。「99%の人が知らないこの世の秘密:内海聡:イースト・プレス」という本が面白い。世の中の定説は、それ以前の定説の上に成り立っているので、屋上屋を重ねるようなもので、定説に真実はない、全てはウソだ、と言うような内容だったと思う。残念ながら、この著者の主張が限りなく真実に近づいている時代になりつつあるようだ。

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浅はかな大統領たち

オバマは、日本では日米同盟を強調し安倍との仲の良さを外面上では示した。だが半日経った韓国ではパクと結託して、慰安婦問題は人権問題で日本に誠意のある実践が必要だとの記者会見。一方パクは支持率稼ぎの為真の歴史を顧みず慰安婦の連呼。だが事実は慰安婦問題は朝日新聞の元記者植村が捏造したものだ。慰安婦とは当時の売春婦のことで、戦後のマッカーサー時代の米軍資料には裕福な職業だったと残っている。自国の記録も勉強しないで事実を確かめず、話相手に同調する安易さは余りにも軽すぎる。こういう人を八方美人と言う。慰安婦を世界的問題にするのならば、日本でその問題を提起すべきだった。それが裏表のない政治家と言える。日本ではTPPの大幅譲歩を強制し、韓国では日本叩きを増長する。こんな人物は米国の大統領にはそぐわないと思っているのは、日本人だけではなく米国人にも多いはずだ。そこで思う。オバマは何故このような言動になるのだろうかと。答えはただ一つ、いみじくも誰かが言ったように、米国内を黙らせる力がないからだ。勿論世界のどの国をも抑える力はない。悲しいがそれに尽きる。それだけが真実のようだ。

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実り多き一日

このブログを書き始めて早や1100日以上経った。勿論毎日文章表現の練習の為書いているので、内容は二の次ではあるが少なくとも、同じ事は書かないように努力している。細かくは覚えてはいないが、同じ題材で同じ趣旨を述べたのは2、3に過ぎないと思う。だがそれも文章が異なれば、良しとしている。ところが最近は何を書くべきか、思いつかないことが多くなってきた。今までに1000以上の「心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくってきた」が、自分は兼好法師ではないので、そろそろネタも尽き果てた、と感じていた。ところが、今日は書くべき話題が豊富だ。不正を断罪した理研調査委員長が、小保方さんと同じ不正をしていたことがバレて辞任したこと。まるでアガザ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を暗示させるし、落語の世界とも言えそうだ。参院は「合区」という概念を導入し是正を解消しようとしている。あたかも道州制に近づく一歩とも見える。韓国の沈没したフェリーの原因が明らかになりつつある。楽天の不正は構造的問題に見える。MLBでは、マー君や上原だけではなく、松坂も復活しそうだ。でも、なによりも今日一番だったのは、市川の蕎麦屋さんだ。蕎麦と言えば、細長いひも状のうどんやパスタみたいなものだと認識していた。ところが、今日の蕎麦屋さんは自分のソバに対する認識を覆した。店主は蕎麦の、実と、香りと、舌触りに、拘っているように感じた。新世界を見た、とはこういうことを言うのだろうと思う。とても楽しい一日であった。

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成果が得られそうもない日米交渉

日米交渉でオバマは尖閣は安保適用範囲内と明言したが、TPP交渉の大筋合意には至りそうもない。野田前首相が尖閣を国有化した時、米国が戦後に尖閣は日本の領土だと明言した通りだと発信していれば、尖閣問題はこれほど拗れなかったに違いない。だが当時のオバマは敢えて領土の帰属を曖昧にした。だから尖閣問題の種を蒔いたのはオバマだとも言える。今回オバマはその尖閣を日本の領土だと明言することと日本のTPP大幅譲歩とのバーター取引を持ちかけた。更にTPPの大筋合意が出来なければ、日米宣言に尖閣を表記しないと思われるプレッシャーをかけてきた。尖閣とTPPどちらが重いのだろうか。安倍はオバマが明言したことを喜んでいるが、元々尖閣は日本の領土として国際的にも認められている。オバマが蒔いた種を自ら拾っただけに過ぎない。一方TPPは未来永劫に続く経済的かつ政治的関係の土台作りだ。どちらが重要なのかは言うまでもない。尖閣とTPPを秤にかけるオバマの考えは甘過ぎる。日米合同記者会見のオバマと安倍のスピーチは冗漫さが目立った。オバマが増々小さく見えてくる。やはり銀座の寿司と宮中のディナーを食べに来ただけなのかと些か失望した。

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獺という字が意味するもの

日経ビジネスに「大人気の日本酒「獺祭」を好きなだけ飲めるようにする方法」という記事が載っていた。獺という字を初めて見た。何と読むのだろう、どういう意味だろうかと思い、辞書で調べてみた。獺とは「だつ」と読みカワウソの異名とのこと。獺祭は「だっさい」と読むらしい。こんなことがきっかけで興味を持ち記事を読んでみた。獺祭は、超人気の純米大吟醸酒で入荷と同時に売り切れるとのこと。原料のコメは山田錦のみを使用し、8割近くも磨いた芯の部分だけを使用するので雑味がない。1本3万円もするが、フルーティーな香りとすっきりした飲み口が受け富裕層を中心にファンを増やしているという。生産能力を3倍に増強中だが、肝心の山田錦の供給量が追いつかない。増強後は山田錦が20万俵必要となるが、日本の全生産量が30万俵しかない。山田錦は他の酒造メーカーも使うので20万俵は賄えない。そのため供給農家を探しているという。獺祭を醸造している旭酒造は、薄利多売のビジネスモデルから高付加価値品でブランド化する戦略転換に成功し、この30年間で売り上げが40倍の39億円に伸び、営業利益率は約13%もあるという。社長は、山田錦の供給不足の原因は、生産調整を続けてきた農林水産省の失策で「TPPで農家が潰れる」と言う前に、付加価値が高く、高く売れて、需要も確実にある山田錦を増産してほしい、と指摘要望している。山田錦を作れば農家も潤う。オバマ来日でコメの関税が大幅に下がりそうだが、やりようによっては日本の農業の未来は決して暗くはない事例の一つに違いない。

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何をしに日本に来るのだろうか

オバマ大統領の訪日が明日に迫り、都内は厳戒態勢に入っている。オバマのアジア訪問の目的は何なのだろうか。良く分からない。2期目に入ったオバマはホワイトハウスの執務室に籠り、海外高官や共和党との対話は殆んどないらしい。オバマはサムスンの宣伝に利用されたり、夫人は中国のチベット問題に利用され脇が甘い。今行くべき所とすればクリミア問題のためEUかロシア、あるいは中東問題のエジプトやイラクのはずだが、東アジアに来る。前々から東アジア重視とは言っていたが、実際は何もやっていない。国賓待遇とは言っても、夫人同伴ではなく国会演説もせず異様に異例だ。日米共同声明では、何と言うのだろうか。日本は尖閣問題に対する明確な言葉を期待しているが「日米同盟を基本として東アジアの平和を守る」程度の通り一遍の声明で終わるに違いない。オバマはどういうお土産を持ってきて、どういうお土産を持ち帰るのだろうか。持参するお土産はない。持ち帰るお土産は、TPPの政治決着に違いない。もしTPPの決着も出来なければ、オバマは単に銀座の寿司と宮中の晩餐を食べに日本に寄っただけということになる。結果は明後日には判明する。

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季節の移ろい:春

季節の移ろいは早い。特に春先は顕著だ。枯れ木だらけだった景色が梅と桜に変わったと思ったのも束の間、あっという間に通り過ぎ藤や花水木が綺麗に咲きだした。柿の葉の透き通った黄緑色が、まさに新緑の季節が来たことを告げているように感じる。我が家に来る鳥も変わってきた。梅の頃までは餌台のミカンやリンゴを食べに来たメジロが、桜の開花と共にばったりとご無沙汰になった。最近まで毎日来ていたヒヨドリもここ数日は見かけなくなった。多分子育ての為主食を虫に変えたのだろう。スズメだけは相変わらず毎日やって来る。今までの鳥の鳴き声は、ピーピー、チッチッ、チュンチュンとか舌打ちを繰り返すようなリズム系だったが、突然メロディ系が現れた。ウグイスだ。ウグイスの声帯はどう違うのだろうかと考えてしまう程異質に感じる。ウグイスはウグイス色ではない。声はすれど姿は見えずで見つけにくい。梅にウグイスと言うが、実際は藤にウグイスだ。ウグイスほど実態と違う鳥はいないように思う。その誤解を晴らすため鳴き声で一段とアピールしているのかもしれない。

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文房具いろいろ

外国人観光客の間で大人気なショッピングの一つに挙げられるのが文房具だ。品揃えの多い店に行くと、日本人の自分でも工夫の多さに感心し、飽きることなく眺めてしまう。もうすぐゴールデンウイークだ。絵を書くことが大好きな孫たちがやってくる。何か驚かしてやろうと思い、選んだのが1本で7色に書ける色鉛筆と芯が曲がる鉛筆。きっと喜ぶに違いない。また消せるボールペンも人気文具の一つだ。書いた文字を擦ると摩擦熱で消えてしまう魔法のボールペン。しかし世の中には、長所を逆手にとって悪さをする輩もいる。消せるボールペンで行政書類を改ざんする不正使用が問題になっているとか。消せるボールペンには「証書類には使えません」との注意書きはあるが、歯止めがない。本来ボールペンは消えないから行政書類に採用されてきた。消せるボールペンが発売された時、誰しも不正に使われる恐れがあると思ったはずだ。発売時点で役所はその気になれば規制をかけることが出来たに違いない。ところが今になって、やっと役所が動き出した。問題が大きくならないと役所は動かない。役所がモグラ叩きというゲームを楽しんでいるようにも見える。

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見栄、無責任、強欲が生んだ大惨事

韓国の大型旅客船が沈没し多くの犠牲者が出た。通常、大惨事が起きる要因は一つだけではなく、幾つかの要因が偶々重なった時に起きるものだ。今回の大惨事の直接要因は、全速時に急旋回したためバランスを失ったことのようだ。他の要因も多い。経験1年未満の航海士に舵取りを任せ、船長が現場を離れていたこと。船舶寿命は20年と言われているが、この船は日本で18年間使われていた寿命僅かな中古船を無理やり延命するため改造したもの。しかも乗船定員を増やすために5階部分を増築したので頭でっかちの不安定さを増長させていたこと。この船の車両積載限度は150台だが、それを超す180台の車が積まれていたこと。乗客にはその場に留まるよう指示しておきながら、船長と船員はいち早く下船してしまったこと。韓国政府はなまじ面子を重んじて近隣諸国の援助を断ったこと。その割には救助作業が後手後手に回ってしまったこと。これらの要因は全て人の為せる業だ。大統領は直接現場に出向くことが仕事ではない。近隣諸国を含め出来る限りの救助体制を作ることだ。船長が最後まで現場で指揮を取ることは言うまでもない。船会社の経営者は安全を無視した利益稼ぎに走るべきではない。見栄、無責任、強欲が生んだ大惨事と言えそうだ。

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地球のいとこ惑星は従姉

NASAがケプラー宇宙望遠鏡で地球のいとこ惑星を発見し「ケプラー186f」と名付けたとのこと。「ケプラー186f」は、地球から500光年ほど離れていて、大きさは地球とほぼ同じで岩石で出来ていると推測されている。太陽の半分程度の大きさの恒星の周りを130日の周期で公転し、昼も夜もあるようだ。水が液体の状態で地表に存在する可能性があるホビタブルゾーンにある。「いとこ」とは、親の兄弟姉妹の子供同士の関係で、漢字で従兄、従弟、従姉、従妹と書く。「ケプラー186f」は男なのか女なのか、年は上なのか下なのか分からない。そのため「いとこ」とひらがなを使っていたのだなと気が付いた。そこで、そもそも地球は男なのか、女なのかの疑問が生じてきた。日本語では「母なる地球」というから女に違いない。地球のフランス語はTerreで女性冠詞。ガイヤはギリシャ神話に出てくる女神。間違いなく地球は女性に違いない。「ケプラー186f」も岩石で出来ているので大地はある。従って女性と見るべきだろう。誕生日は分からないが、1年が130日なので、地球より3倍の速さで年を取っている。後に生まれたとしても直ぐに追い越される。今は年上に違いない。以上のような推論を重ね「ケプラー186f」は、地球の「従姉」惑星との結論に至った。宇宙は限りなく夢を広げることを実感した次第。

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官と民の協力が生み出すもの

武雄市の官民一体型の改革が脚光を浴びている。TUTAYAと組んだ図書館は1年経ったが来館者数も貸出冊数も倍増し上手くいっているようだ。今度は官民一体型小学校の創設に取り組みだした。正しく早く解く力よりも、問題を設定して人を説得出来る力を育てることが目的とのこと。通常の民間学習塾は受験勉強が中心だが、武雄市が組んだ民間学習塾「花まる学習会」は、それとは違う。花まる学習会の狙いは、理数的な思考力の育成や言語活動の充実を図り、自立した魅力ある大人に育てること。子どもたちがワクワクドキドキして楽しく学べる新しい公教育作りを目指すようだ。テレビで一部が放映されたが、子供たちが生き生きと学んでいる様子を見ると、目的は間違いなく達成されるに違いないと直感した。今までに補充授業として民間塾を活用した公立校はあるが、民間塾のノウハウを公立校の授業に取り込むのは初めてで、文科省も注目しているようだ。元々、官だから民とは組まないとか、組めないとか言って官を聖域化することに間違いがある。官には官の長所があるし欠点もある。民にしても同様だ。官民両者の長所を上手く結びつけることが出来れば改革は進む。頑張れ、武雄市長。

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最後の警告と最初の警告

国交省の専門部会が日本の道路について「最後の警告」なるものを提言した。要は、これまで日本は道路を延ばす事だけに努力してきたが、道路造りとメンテナンスは本来の姿であるセットにすべき。老朽化は限界にきているが、今なら改修が可能。点検・診断の専門家を育てるべき。永続的なメンテナンスの重要性を国民や政治家が知るべきだ、というもの。老朽化した橋や道路が沢山有るからメンテナンスの重要性は充分理解出来る。行政も理解はしているが先立つものがないというのが現実だろう。しかし余りにもメンテナンスの重要性を強調し過ぎると200兆円の国土強靭化計画を後押ししてしまう恐れがある。いや寧ろ専門部会は国土強靭化計画の黒子の推進者かもしれない。地方に行くと、車も通らない辺鄙な所に立派な道路を見かけることが多い。スーパー林道とか農道だ。車も通らない立派な道路に金をかけるのに、交通量の多い老朽化した橋を何故補修しないのだろうかといつも疑問に思っていた。諸悪の根源は縦割り行政にあるようだ。日本の道路の老朽化問題を取り上げるには、まず日本の道路全体を俯瞰して、道路としての全体の整合性を検討すべきだと思う。その上で道路行政のあるべき姿を提案することこそ、最後の警告ではなく、最初の警告となるに違いない。

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ピュリツァー賞の存在意義

米紙ワシントン・ポストとガーディアンUSがピュリツァー賞を受賞した。受賞理由は、エドワード・スノーデン元CIA職員からの情報提供を受けて、米国家安全保障局NSAによる通信傍受などの情報収集活動の実態を明らかにした功績。ピュリツァー賞は米国の新聞が対象で「社会的不正義と当局の汚職の摘発」が審査基準になっている。米国政府は汚い諜報活動がバレバレになり立場が無くなってしまったが、NSAの活動に制約をかけることが出来たのだから受賞は当然の結果だろう。ピュリツァー賞が存在するということが、米国のジャーナリズムが正常に機能しているという証と言える。翻って日本のジャーナリズムはどうだろうか。閉鎖的な記者クラブで、政府から発表されたものを垂れ流しているだけで、謂わば政府の広報係りに過ぎない。ジャーナリズムのジャの字もないのが実態だ。もしピュリツァー賞が日本に適用されたとしても受賞出来る新聞社は存在しない。勿論日本版ピュリツァー賞を創設しようという機運など皆無だ。朝日も読売も毎日も受賞記事を載せてはいるが、単に通信社の記事を転載しているに過ぎない。もし社説として取り上げることが出来れば、日本のジャーナリズムも正常に機能し出したと見做すことが出来るのだが。道は遠い。

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天気の下駄占いと選挙の靴占い

ヒラリー・クリントン前米国務長官が講演中に女から靴を投げられたとのニュースがあった。もし日本の大物政治家が靴を投げられたら、どう反応するだろうかと推測してみた。気の強い政治家であれば、真っ赤になって怒り出すだろう。気の弱い政治家であれば、真っ青な顔をして演壇の下に隠れるだろう。少なくとも軽く受け流して講演を続ける政治家は皆無に違いない。ところが、クリントン女史は、靴が自分に命中しなかったことを逆手にとって「彼女が私のようにソフトボールをやっていなくて良かった」と冗談で切り返し、講演を続けたとのこと。機転の速さといい、度胸の良さといい、ウイットのセンスといい、素晴らしい。人間は思いがけないことが起きると動揺する。その動揺に如何に反応するかで、その人物の器量の大きさも人格の程度も暴露されてしまうことになる。クリントン女史は次期大統領選への出馬を検討中とのこと。この事件での対応で、当選は間違いないように思えてきた。天気は投げた下駄の裏表で占うが、大統領選は投げた靴で占えそうだ。

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永く生きるための源泉

正月、ゴールデンウイークそしてお盆休みが、我が家にとって一家集合の日になっている。義母と我等夫婦と子供たち一家の、総勢14名が一堂に会することになる。ところが先日次男の嫁さんからメールがあり、遊びに行っても良いかと言う。勿論everyday anytime OKだ。今日嫁さんと孫二人が遊びに来た。到着する頃に我が家の2階から眺めていると、孫たちが一目散に走って来る。去年は「じーじ、ばーば」と叫びながら走ってきたのだが、それだけで成長しているなと思った。ひとしきりユーチューブの動画やバドミントンで遊んだ後、近所の散策にも行った。帰り際に下の男の子が帰るのを愚図んだ。上の女の子は素直に帰ると言う。去年までは上の女の子が帰るのを愚図んで泣いていたのを思い出した。ここでも、孫たちが時々刻々と成長していることを肌で感じた。子供の嫁さんが遊びに来ること、孫たちが帰るのはイヤと愚図ること、何か分からない幸せを感じる。我が家は3人の男の子に恵まれたが、その3人の嫁さんにも恵まれたようだ。勿論5人の孫たちにも恵まれた。義母も我等夫婦も子供と嫁さんと孫たちに、永く生きていろよと言い聞かされているのかもしれないと思う一日であった。

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チョロイの連鎖

グーグルが本来公開してはならない空港などの平面図を流出していたことが判明した。これに対し、太田国交相は「保安に関わる情報は重要だが、保安区域に通じる扉は厳重に管理されており、直ちに保安対策に欠陥が生じるとはない」と言ったとか。呑気というか能天気というか、バカにつける薬はないようだ。ことの発端は、グーグルの無料メール共有サービスでグーグルの社員が誤って非公開情報を公開状態にしてしまったこと。ところが、それだけではない。公開されてしまった情報は130以上もあるが、問題は中部国際空港だ。国際空港は海外との出入り口で、どんな外人が来日するかは分からない。その保安検査場や職員用通路など保安区域までも全て公開してしまったのだ。時系列を辿ると、国交省は空港側に保安上問題のある地区は非公開するよう指示していた。だが、中部国際空港は修正することなく詳細図をグーグルに提供した。更にその未修正のデータをアホなグーグル社員が公開してしまった、ということらしい。ミスの連鎖反応だ。中部国際空港もチョロイし、グーグル社員もチョロイ。しかし最もチョロイのが太田国交相だと思う。太田国交相は断固としてグーグルを断罪すべきだったと思う。世界のテロ集団はチョロイ結果に終わったこの件をどのように感じたのだろうか。自分がテロリストならば、間違いなく日本の保安体制は世界一チョロイと思う。だから世界のテロ集団は、警備の厳しい紛争当事者国で騒ぐよりも日本で一悶着事件を起こした方が世界にアピールするに違いない、と思ったはずだ。脇が甘いことを証明してしまった日本。太田国交相の一言が、日本へのテロの呼び水になるような気がしてならない。残念ながら、いつの世も平和ボケに付ける薬はないのかもしれない。

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世間の常識を覆す虫垂

STAP細胞は科学の常識を覆す発見と言われているが、盲腸の虫垂は世間の常識を覆しそうだ。昔から虫垂は何の役にも立たない無用の長物と言われていた。虫垂炎になるのが嫌だから取ってしまうという人もいたほどだ。昔の千葉県は今ほどベッドタウン化しておらず人を引き付ける観光地もなかったので、日本の盲腸と呼ばれたこともあった。ところが、その虫垂が腸に免疫細胞を供給し腸内細菌のバランスを保つ働きがあることを大阪大が発見したとのこと。虫垂は体内に侵入した病原体などを攻撃する免疫細胞を作る働きがある。日陰者のように扱われていたが、実は身体を病気から守る大切な役割を担っていたのだ。一躍脚光を浴びると虫垂が元気になり腸内細菌バランスを更に改善する方向に進みそうな気もするし、元気になり過ぎて炎症を発症しそうな気もする。これからは虫垂炎になった時に、取るべきか取らざるべきか悩むことになりそうだ。

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統一球の根底にある問題

昨年決着したはずの統一球の反発係数がまた問題を起こしている。規格は、反発係数0.4034~0.4234だが、抜き取り検査の結果平均で0.426の数値が計測され6球場のうち5球場で上限を超えていたとのこと。今年の統一球は飛び易いのだ。統一球を製造販売しているのはミズノで、購入しているのは日本野球機構。通常の商売であれば、購入側がスペックを提示し、供給側がスペック内の製品を作り納入する。もし製造でスペック外が出来てしまえば、製造側の責任で不良品を出荷停止にするため、購入側に不良品が渡ることはない。これが常識だ。ところが野球の世界では違うらしい。製造側も購入側も製品をノーチェックで行っているようだ。日本野球機構が抜き取り検査をして、初めて規格外であることが分かり公表された。ミズノは製品管理をしていたのだろうかと疑ってしまう。ミズノ側に問題が2つある。1つは、不良品を出荷したこと。品質管理体制が問われることは間違いない。もう一つは、守れもしないスペックを取り交わしていること。硬式球の芯はコルクなので反発係数はそれに左右される。コルクのバラツキを管理出来なければ、反発係数を管理出来るはずがない。守ることも出来ないスペックならば、規格変更を要求するか製造を辞退すべきだ。従来数社で供給していた硬式球の製造をミズノ1社に統一したことが統一球問題の根底にありそうだ。

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ICHI-METERの次に来たもの

日米通算3017試合に出場し野村克也の日本プロ野球記録に並んだ。勿論イチローだ。その時のコメントが「あっ、そう」だ。更に「出るだけでカウントされるものに価値を見いだせない」と言う。とてもイチローらしい。イチローは1994年にスタメンになって以来去年までそれを維持してきた。大リーグでは10年間も続けて200本安打を放ってきたが2011年に途絶えた。この年を境に全盛期は終わったようだ。今から考えると、2009年の開幕絶不調と胃潰瘍は、高みを究めるための現役選手の拘りだったのだろう。身も心もICHI-METERに拘ったに違いない。それほどの極限まで拘ったからこそ得られた成績なのだろう。ところが今年は初戦からスタメン落ちで出番なし。意気消沈しているかと思うがそうではない。ベンチの中でも明るいし、出番があると溌剌とプレーをしている。何か吹っ切れたと言うか、次元が変わったような感じがする。多分、イチローは仙人の境地に辿り着きつつあるのだろうと思う。既に欲もない、拘りもない、雑念もない。ただ、野球が好きだ。特にヤンキースのfor the teamにゾッコン。その環境下で野球を楽しんでいる。そうに違いないと「あっ、そう」で確信した。

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スポーツ選手にとって大学とは

日経朝刊の社会面見開きに対照的な記事が載っていた。片や筑波大大学院で体育学を研究することにした元プロ野球選手の工藤、吉井、仁志の入学式。もう一方は、単位不足の選手は対外試合出場や練習参加を禁止するプログラムを導入する早大体育部。導入の理由は4年間できちんと卒業出来るようにするためという。情けない限りだ。大学生は既に大人だ。大学生が人並みに生活を送るために最低でもしなければならないことは単位の取得だ。それを手取り足取りして単位を取らせれば、増々何も出来ない木偶の坊になってしまう。早大は学生の幼児化と質の低下を進めているように見える。それに較べ社会人は大学を上手く活用するようになった。元巨人の桑田は野球理論検証のため東大大学院に入学し、水泳の鈴木大地は博士課程を経て准教授になり、ハンマー投げの室伏はハンマー投げ理論で博士号を取得した。社会人が一度社会を経験した後に、大学で学び直し研究することのメリットは大きい。経験が理論化されて増々経験が生かされてくるし、本人も人間的に成長出来る。同じ大学に関する記事でありながら、片方は社会人を大人化させ、もう片方は現役学生を幼児化させる。その対照的な内容が今の世相を物語っているようだ。

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世界チャンピオンあれこれ

昨日のWBC世界ライトフライ級タイトルマッチの井上選手は凄かった。開始早々から相手のチャンピオンを圧倒し、6ラウンドでTKO勝ち。弱冠20歳で国内最速の6戦目で世界王者となる快挙だ。並外れた強さの秘密は父子の関係にありそうだ。トレーナー役の父はインターバル練習でもママチャリで追いかける徹底ぶり。子は父を信じ切って手を抜かない。まるで現代版父子鷹だ。試合の内容もさることながら、素晴らしい父子関係を知り増々応援したくなった。世界チャンピオンの場外話はまだある。死刑判決が確定した後に再審が認められ、釈放された元プロボクサーの袴田さんに名誉チャンピオンベルトが贈られた。48年もの闘いをたたえたものでWBCの粋な計らいだ。一方IBF世界ミニマム級チャンピオンの高山選手は中学卒業後にプロボクサーになったが、30歳になった今、もう一度勉強したいと高校に入学したとのこと。世界チャンピオンはリング外でも光を放っている。世界チャンピオンと言えば華やかなことばかりが目に付くが、地道な努力なくしては得られない。それがボクシングの素晴らしさだと思う。

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環境税の使い道

ガソリン価格がまたまた高くなった。4月から消費税が上がっただけでなく、環境税なるものも倍に上がったからだ。ところが日経朝刊によると、環境税は本来温暖化対策に使われるはずだったが、使い方が適切ではない地域振興や森林整備に使われているとのこと。しかも余剰金が2000億円近くも残っているという。税金を集めてみたものの使い道がなく、各省の分捕り合戦の主戦場になっていて、それでも4月から徴収額が倍になった。そもそも環境税なるものを作ったのも間違いで、その使い方も決められないのも間違いで、4月に増税したのも間違いだ。間違いの上塗りを重ねている。こんな環境税を作ったのは当時の民主党で、野党に落ちても国民生活に悪影響を及ぼし続けている。民主に心あるならば、環境税の廃案を提案すべきだが、その心もないようだ。虎は死んでも皮を残すと言うが、民主は死んでも悪税を残してしまった。悪税が残るのならばしっかりした使い道を考えるべきだ。例えば、昨日ブログに書いた宇宙発電の技術開発に充てたらどうだろうか。環境税の主旨である温暖化対策にもなるし、技術が完成すれば日本のみならず全世界の人々に貢献出来る。完成した暁には、納税者は胸を張って納税したことに誇りを持つに違いない。納税者が喜ぶ税金の使い方は出来ないものなのだろうか。

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実現可能な宇宙発電

宇宙太陽光発電の基本技術が出来ているらしい。宇宙に巨大な太陽光パネルを広げ、作った電気をマイクロ波に変換して送信し、地上のアンテナで受けて再び電気に変えるという。まるでSFの世界のようだが、2030年代半ばに実用化する目標とのこと。電気の無線送信技術が完成すると、宇宙で作った電気を東北や関西などの発電不足のところに任意に送電出来る。震災や大雪で孤立した地区への送電も可能だし、家電製品も電気コードが不要となり生活スタイルが一変するなど、夢は大きい。この分野の研究は、米国がリードしていたが1990年頃に中断してしまい、現在は日本がリードしていて有利な立場にあるとのこと。この技術が実現すれば、世界中のどんなに辺鄙なところでも電気が使えるようになるし、放射能や温暖化ガスの心配もいらなくなるはずだ。是非ともSFの世界を実現してもらいたいものだ。

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健康な人とは

自分は特に持病もないのだが、健診の度に何項目かがひっかかる。高血圧と総コレステロールと中性脂肪。その度に、カミサンの一言が我が身に襲来する。煩わしいが、極普通の健康体だと思っているので、基準値自体がおかしいと感じていた。今日、日本人間ドッグ学会と健康保険組合連合会が新たな「健康な人」の基準値を発表した。癌の既往歴がなく、高血圧や糖尿病の薬を服用せず、喫煙習慣などのない超健康人を基に検査項目の基準値を決めたとのこと。それによると、血圧は129~84が147~94に、中性脂肪は30~149が39~198に、ガンマGTPが0~50が12~84に変更されることになる。従って自分は一日にして何もせずに健康人の仲間入りが出来ることになる。目出度し、目出度し。そこで、今までの基準値は何だったのだろうかという疑問が湧きあがってくる。一つの検査項目につき、分布の上下数%を外すという基準を決める従来の方法は、健康であるということとは無縁で、単に統計的な結果に過ぎない。要は統計的に異常ですと言っているだけだ。この方法の最大の欠点は、本来健康な人を、病人に仕立て上げてしまうことに尽きる。従来基準の健診は健康な人をも病持ちにしてしまうが、この新しい基準は健康な人を健康な状態と判断する。優れている。と言うか、健康とは何かを問う一石を投げかけ、当たり前だが画期的な基準になるに違いないと確信させる。国は国民を健康にしたいのだろうか、はたまた不健康にしたいのだろうか、と考えさせられる新健康基準値である。

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微かに光るものは何

小保方論文の真贋究明が新たな段階を迎えているようだ。ハーバードのバカンティ教授は微細なガラス管を通すとSTAP細胞が生成すると発表し、香港の李教授はバカンティ教授の研究をトレースし微かに光る細胞を確認したとのこと。しかし光具合から推定するとSTAP細胞ではなく、その一部かもしれないと言っている。当の小保方リーダーは、分かり易く説明するために別の画像を使ったと言っている。ということは小保方実験でも光るには光ったが李教授と同程度だったように推定される。これらを総合して考えると「微かに光った細胞が生成出来た」ということが真実なのだろう。STAP細胞の存在を発見したというよりも、その糸口を見つけたのかもしれない。それでも研究としては大発見に違いない。しかし現実は理研が総掛りで潰しにかかっている。理研の使命、存在意義は何なのだろうかと疑いたくなる。本来研究の芽を見つけ育てる事にあるはずだ。しかし大切な研究の芽を自ら摘んでいる。本末転倒だ。理研は今1000億円の研究費が付くか付かないかの瀬戸際にあるそうだ。それが欲しいが故に小保方潰しに走っているようだ。今の理研には研究の真価を見定める管理能力がない。従って今のままのヘッドで理研を大幅に縮小するか、幹部全員を入れ替えるかが妥当だろう。ノーベル賞受賞者だからと言って優れた管理能力があるとは限らない。研究者は蛸壷の中で生きているから、寧ろ管理能力はないと見るのが常識だ。今後もしSTAP細胞の存在が証明されると、理研の研究評価能力の欠如が証明されることになる。

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春の息吹の多様さ

昨日は車のお守りを兼ねて花見に行ってきた。野田にある清水公園の桜は8分咲きで、花びらが雪洞のようにしっかり付いていて、落ちた花びらは皆無だった。以前行ったことのある王子の飛鳥山は、満開の時期が過ぎていて、落ちた花びらが絨毯のように一面に敷き詰められていた。それはそれで感動したものだ。今までいつも花見は花びらが舞っていて、その中を歩くのが当たり前のように感じていた。上野も隅田川も近所の公園もそうだった。だから桜の花には、艶やかさの裏に儚さを感じるのかもしれないと思っていた。ところが昨日の花見は、舞い散る花びらは全くない。桜の花に絢爛さと若さと力強さを感じた。何か桜の違う一面を垣間見たような気がして嬉しくなったし、力を貰ったような気にもなった。清水公園に行く途中で、柏市のカタクリ群生地にも立ち寄ってみた。生まれて初めて見たカタクリは、一輪の見かけは派手だが全体にひっそりと咲いていて、落ち着いた趣があった。春の息吹の多様さに驚かされた一日であった。

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能無しを露呈した理研幹部たち

STAP細胞で一躍時の人になった小保方さんが、一転して理研の仲間から悪者呼ばわりされている。今では捏造、改ざん、盗用など不正の総合商社や。小保方論文は確かに間違いが多く、実験ノートも貧弱なので検証も儘ならない様子だ。研究者として実験データの整理も論文の書き方も極めて杜撰であることは間違いない。野依理事長をはじめ理研の幹部は、論文の内容ではなく書き方について研究者失格の判定を下した。だがこの騒ぎで一番重要な事は、STAP細胞なるものが存在するのかという事であり、論文の書き方はマイナーな問題だ。大事な問題点がすり替わってしまっている。小保方さんがコピペに罪悪感を感じないのは、学士論文、修士論文、博士論文を指導した教授、更には理研の幹部の教育不足にあるはずだ。不正だと責める野依たちは自らのいい加減さこそを責めるべきだろう。STAP細胞の存在の有無が確定するまでは小保方さんを責めるべきではない。優秀な研究者が立派な成果を上げても、それに見合う立派な論文が書けるとは限らない。優秀な人ほど変人という実例は多い。いずれ時が問題を解決するが、その時小保方さんの運命も決まる。自分は小保方さんを信じようと思う。

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