2017年1月

お酒とトイレの関係

管理栄養士さんのブログが面白かったので、それを参考にこのブログを書いてみた。お酒を飲むとトイレが近くになるが、お酒の種類でトイレの回数は変わるのかを考察している。要約すると以下の通り。普段は利尿を抑える「抗利尿ホルモン」の働きによって尿の量を減らし、身体の中の水分量が一定に保たれるようになっている。アルコールには抗利尿ホルモンの働きを抑える作用があり、必要以上の水分を出してしまうからトイレが近くなる。排泄される水分には3種類ある。抗利尿ホルモンの働きの抑制により、まず血液中の水分が排泄され、浸透圧が上がるため細胞内の水分が血液中に移行し排泄され、最後にお酒に含まれていた水分が小腸で吸収され排泄される。だから、飲み過ぎると脱水症状を起こすこともある。アルコールを分解するためにも水分は必要なため、水分補給をすることは、二日酔いの対策にもなるとのこと。カリウムは新陳代謝を活発にするため、利尿作用を促進する。カリウムを多く含むビールや赤ワインは利尿作用が強い。ホップも利尿作用があるので、発泡酒よりもビールの方が強い。カフェインにも利尿作用がある。緑茶やコーラなどで割ったお酒はさらに利尿作用が強くなる。自分は、緑茶割りの焼酎とビールを飲むことが多い。今後は「ウコンの力」だけに頼らず、お酒を飲むときは水分をこまめに摂ることにした。

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ウコン研究の成果とその後

米ミネソタ大学の研究チームが、ウコン(ターメリック)の主成分であるクルクミンについて「体内に吸収されない為、薬効は生じえない」とする研究を発表した。即ちウコンが二日酔いに効くというのはプラシーボ効果だと言う。二日酔いには効かないと言うのだ。まさかと思った。自分は数年前のある飲み会で、飲み過ぎて生まれて初めてほぼ意識を失った。勿論サルでも反省するから反省している。その後の飲み会で初めて事前に「ウコンの力」を飲んだ。それまで、その種のものに頼ることは無かった。だが一度試しに飲んで「ウコンの力」の実力を知った。間違いなく、肝臓の負担を和らげる。翌朝の体調が良いことを体験した。ウコンは二日酔いに効くことを確信した。では、何故ミネソタ大学は「ウコンは二日酔いに効かない」との結論に至ったのだろうかを考察してみた。あくまで自分の推論ではあるが、ミネソタ大学はウコンに含まれるクルクミンを精製し、クルクミンだけの効果を評価したのではないのだろうか。ウコンは昔ながらの生薬で薬効は知られている。だが、ウコンの成分は極めて複雑だ。ウコンには5%のクルクミンと5%のエッセンシャルオイルが含まれている。クルクミンには2つの互変異性体があり、環境で変わる。更にエッセンシャルオイルが曲者で、数々の薬効が知られている。この研究は、ウコン=クルクミンと設定したことに誤りがあったのではないかと推定される。勿論自分もウコンの効果=クルクミンと思っていたが、そうではないようだ。ウコンに含まれるエッセンシャルオイルこそが、二日酔いにに効く素だったのではないかと推測した。ミネソタ大学は解明出来たので、これ以上の研究は無意味だから止める言っている。不遜な態度だと思う。ウコンの研究を継続すべきだ。ウコンは研究に値する植物であると思う。

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縦割り行政 vs 横串行政

全国で高齢ドライバーの自動車事故が相次いでいるという。マスコミは最近高齢者の事故が急に増えていると報道しているが、本当だろうか。警察庁交通局の報告書「平成27年における交通事故の発生状況」によると、この10年右肩下がりで事故は減っている。決して増えてはいないのが事実だ。年齢層別の交通事故死傷者でみると、20代は70代の3倍もある。免許保有者10万人当たりの交通事故件数は、20代がトップで、80代が続いている。このデータを見る限り、20代の交通安全再教育が最優先されるべきだと思うが、的は高齢者に絞られている。マスコミの加熱な報道は少し恣意的に思えてならない。国交省が高齢者をスケープゴートにして、自動運転や自動ブレーキの技術開発を推進しようとしているようにも見える。しかし、確かに年を取ると動作が鈍くなるし、認知症の恐れもある。最近は認知症テストで免許返納を呼びかけている。返納しても生活に支障の無い人はよいが、支障の出る人を如何に救済するかは考えられていない。縦割り行政の欠点の最たるものだと思う。高齢者の事故撲滅一つをとっても、総合的に対策を取る仕組みも無いし、人物もいない。国交省と厚労省と総務省を連携させる横串行政は、何故出来ないのだろう。

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松坂復活なるか

あのソフトバンクの松坂大輔投手の体型が見違えるほど変わったようだ。昨年までは腹が出てプンプクリンの顔はまるでメキシコのゴンザレスおじさんという感じだった。ところが10kg減に絞られて精悍になったとのこと。松坂投手は2年前にSBと3年契約年俸4億円の契約をしたが、戦績はさっぱり。2年前は2軍戦1試合に終わり、昨年は1軍戦1試合のみ。しかも、1イニングを投げ、3安打4四死球で5失点という惨憺たる成績。それをニュースで見たが、まさにゴンザレスおじさん。腹につっかえて腕が振れない。投げた反動で体がクルリと1回転しそうな程、自分の体がコントロール出来ない。不摂生を絵に描いたような体型だ。投手として投げる以前の問題だ。最早松坂投手もこれまでかと思った。だが、オフに実戦を積むためにプエルトリコのウインターリーグに参戦した。これが功を奏したようだ。実戦を積み重ねながら精神力で減量に成功したのかもしれない。若しくは、間食が出来ない環境にあったのかもしれない。理由はどうあれ、嘗ての力強い投球術が戻ってきたようだ。春季キャンプがもうすぐ始まる。今年こそSBに恩を返すシーズンにしてほしいものだと思う。

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驚異の21世紀枠:不来方高校

選抜高校野球の32出場校が決定した。今大会は強打者が目立つという。早実の清宮を筆頭に、履正社の安田、日大三の金成、智弁の太田と福元、福岡大濠の古賀等々、数え上げたら切りが無い。センバツは各地方大会の優勝校が顔を揃えることになる。それにプラスされるのが21世紀枠。21世紀枠はその名の通り2001年から始まった。秋季都道府県大会でベスト8または16以上の学校の中から、恵まれない環境、他校や地域に良い影響を与えているなどの理由で認められた高校が3校選出されることになっている。今年は、岩手の不来方、岐阜の多治見、高知の中村が選ばれた。多治見はグランドが他部と共用のため普段は内野部分しか使えないハンデを克服し岐阜大会で優勝した。中村は部員が16名。名門の進学校だが、高知大会で明徳義塾を破り優勝した。更に凄いのが不来方だ。部員がたったの10名しかいないが、岩手大会で準優勝を勝ち取った。監督は打ち勝つことに的を絞った。練習時間は平日約2時間、土日は4~5時間と短いが、人数が減ったこともあり一人当たりの打ち込み数が以前の30~40球から200球以上にアップ。それが功を奏し4試合で計26得点をたたき出したとのこと。守備練習も真剣だ。後逸すれば自分が取りに行かねばならない。その分練習時間が減ってしまう。練習効率を落とさないためには、1球への集中力が必要だ。主将は「10人だけだから弱いとか勝てないと思ったことは一度もない」と言い切っている。まさに逆境を乗り切りプラスに変えた21世紀枠チームだと思う。是非とも甲子園での初戦突破を願いたいものだ。

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カツアゲはイジメではないの?

原発事故で福島から横浜市に避難した男子生徒のいじめ認定が問題になっている。この子のいじめられ歴は長い。第三者委員会のレポートによると経緯は下記の通り。小2の時に横浜市に転校し「○○菌」といじめられたのが始まり。その後鉛筆を折られ蹴られたりプロレスごっこでいじめられ不登校を繰り返した。小5の時に家から150万円を持ち出し、いじめ役10人と一緒にゲームセンターなどで遊び、費用を全て負担した。その時はいじめは無くなったが再発したため卒業するまで再び不登校になった。中1になって、親が横浜市に訴え、教育委員会の第三者委員会が調査した。第三者委員会は、支払いはいじめから逃れるためだったと推察できるとしながらも「おごりおごられ行為」として「いじめ」とは認定しなかった。それを受け教育長が「いじめと認定するのは難しい」と発言。その発言に林横浜市長は「内部検証の途中で、結論めいた発言をするのはおかしい」と教育長を叱っている。第三者委員会の答申を見て横浜市長が判断し、3月末に結論を出す予定のようだ。「いじめ」があったことは間違いない。問題は150万円のおごり代をいじめと見るか見ないかだ。平らな目で見ると150万円はカツアゲそのもの。カツアゲは恐喝による金品の巻き上げ。誰が見ても悪質ないじめに見える。第三者委員会も教育長も市長も頭が狂っているとしか思えない。いじめが無くならない理由が見えてきたような気がしてきた。

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道の駅の浮き沈み

ドライブ旅行に出かけると、道の駅に立ち寄るのが楽しみの一つになっている。南房総には道の駅が多い。安房天津から白浜経由で木更津に行く道には、何と12もの道の駅がある。先ずは大きな鯨の骨のオブジェのある和田浦WA/O!に立ち寄った。オープン当時は品数も豊富で混み合っていたが、今日は人影も疎ら。勢いを失っていた。最近は道の駅など流行らなくなったのかと思いながら次の道の駅ローズマリー公園に着いた。嘗ては小さかった売店が大幅にリニューアルされ、大きなはなまる市場に変わっていた。中に入って驚いた。品数が豊富で、特に地物野菜の種類の多さと新鮮さが際立っていた。カミサンは思わず衝動買いに走った。周りを見ると野菜を山盛りに入れたカゴを3個も抱える人がいた。きっと近所の飲食店の買い出しに違いない。それほど新鮮でかつ安い。近所の農家も客もウインウインの関係にある。いや、はなまる市場も儲かっているだろうからウインウインウインと言えそうだ。干物は次の潮風王国で買うことにした。魚類はここが一番だ。中に入って驚いた。客が殆どいない。閑散として静まりかえっている。嘗ての面影は全くない。観光バスは1台も止まっていない。花と野菜の売店には商品が疎らに置かれている。仕方なく、鯵の干物3枚を買って早々に退散した。帰る途中にピネキに寄った。食べログに「館山に来たら、絶対食べたいピーナツソフト」とあり高評価だ。ピーナツ味のソフトクリームは案の定美味しかった。千葉の名産品が落花生であることを再認識させてくれた。南房総は暮らし易そうだ。

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南房総ドライブ

車のお守りを兼ねて、1泊旅行に行くことにした。行く先は南房総。毎年1回以上は行っているから10数回目になる。もう殆ど行き尽くした感がある。先ずは宿探しから始まった。我が家はリピートせずに新規の宿を探す傾向が強い。当たり外れに拘るよりも好奇心が旺盛なのかもしれない。かつ露天風呂付き部屋を好む。気兼ねなく、いつでも好きなときに浸かることが出来るし、開放感もありリラックス出来るからだ。しかも、天然温泉の露天風呂に拘っている。湯上がりの肌のツヤツヤ感が全く違う。今時そんな条件を満たす宿は極めて少ない。ところが、探してみるものだ。あったのだ。安房天津のとある宿。海岸の縁に建ち、部屋からは太平洋が一望出来る。露天風呂から大きな海原を眺めているだけで、来て良かったと思った。更に、夜になると空には一面の輝く星。外は今年一番の冷え込みで寒かったが、久しぶりの豪華な星空を見て嬉しくなった。宿に行く途中に濃溝の滝に立ち寄った。去年SNSで爆発的に人気観光地になったあの滝だ。数年前に通ったときには駐車場も売店も無かったが、整備されて今は観光客が団体で押しかけて来る。確かに幻想的な風景だ。ジブリの世界という定評も頷ける。帰路の木道も風情があった。蛍が生息しているというから水も綺麗なのだろう。今日は草木にツララが下がっていて趣があったが、蛍の季節は更に幻想度がアップするに違いない。どうやら、宿も観光も行き尽くすことはなさそうだ。

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悪質な文科省の隠蔽工作

文科省の天下り斡旋の隠蔽工作がバレて問題になっている。問題は悪質だ。文科省職員が再就職斡旋を行い、元高等教育局長を早稲田大学教授に天下らせた。現役職員が再就職を斡旋することは、国家公務員法で禁じられている。文科省はその法律を重々承知の上で、OB職員がやったように隠蔽をはかった。早大総長も文科省に口裏を合わせたのだから、開いた口が塞がらない。法律を知らなかったでは済まされない。国家公務員の再就職を支援する政府の官民人材交流センターなるものがある。ところが、発足以来文科省の利用者はゼロ。この天下り事件を契機に、再就職等監視委員会が調査した結果、文科省の天下りには人事課中心の現職ルートと人事課OBによるOBルートの2系統があることが判明したとのこと。2系統もあることも驚きだが、今まで再就職等監視委員会が何も監視していなかったのも驚きだ。きっと官民人材交流センターも再就職等監視委員会も天下りの巣窟なのだろう。これを契機に、全省庁の天下りの実態把握と違法性を追求する必要がある。でもそれは対症療法に過ぎない。天下りの元凶は、事務次官を頂点とするピラミッド型の官僚組織にある。ピラミッド型ゆえ、多くの官僚は定年を待たずに省から排出されてしまう。まずは天下り先の特殊法人などを順次縮小し、その歳費を充てて排出されない人事・処遇の仕組みを作るべきだと思う。

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横綱昇進の要件

大相撲の人気が若貴フィーバー以来再び盛り上がり、連日満員御礼が続いているようだ。一時は八百長や横綱審議会の問題で、人気がすっかり落ち込んでしまった。その頃から、自分は殆ど大相撲のテレビ中継を見なくなってしまった。だから、最近の四股名を見ても力士の顔が浮かばないし、それ以前に読めない四股名が多い。ウィンブルドン現象で多くの外国人力士が活躍している。それはそれで良いのだが、大相撲は国技なのだから、一人くらいは日本人の横綱がいてもいいのにと思っていた。大関稀勢の里が優勝し、横綱昇進が確実になり、19年ぶりに日本人横綱が誕生することになった。でも場所前に横綱昇進の話などは無かった。横綱審議委員会が横綱に推薦する内規は「大関で2場所連続優勝か、それに準ずる成績を挙げた力士」。稀勢の里はその内規を満たしていない。ところが、この1年間の勝率は82%と極めて高い。若貴以降の歴代横綱で、貴乃花の88%に次ぐ成績を残している。若乃花、武蔵丸、朝青龍、白鵬、日馬富士は2場所連続優勝で昇進したが、勝率は稀勢の里に劣る。偶々連続優勝出来たので横綱になれたとも言える。審判部は14日目で横綱昇進に異論が出ず、理事長は千秋楽の白鵬戦の内容を見て判断するとの姿勢をとっていた。いずれにしても安定した実力を評価し、内規に拘らず横綱昇進を認めたことは、大相撲界にとって、大きな前進だと思う。その柔軟さが大相撲に再び活気をもたらすのかもしれない。

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大統領:その前その後

トランプが米大統領に就任し、今日はその話題で持ちきりだ。就任演説で、度々アメリカ・ファーストと言う。ファーストって聞いたことがある。小池のパクリか、小池がパクッたのか。トランプが指摘するように米国の格差は広がっている。為政者の責任であることは間違いない。でも、トランプは政治家ではなかったが富裕層だ。格差を是正するとは言っているが、所詮上から目線だと思う。もし、トランプが貧民であれば米国民の大方はトランプを支持したに違いない。今回の大統領選で最も腑に落ちない点は、富裕層であるトランプ自身が、格差是正を訴えたことだと思う。さて、一方去る者はどうなるのだろうか。オバマはただの人に戻り定年退職者として過ごすことになる。年金は大統領職の半額の約2千万円超。勿論その他に護衛が付き、旅費、事務所経費、通信代や医療保険料などの手当も支給されるから、実質5千万円程度だろう。でも大半の歴代大統領は講演や著述物で相当額の収入を得ていて、年金などは当てにしていないのが現状のようだ。元々米国大統領はオバマ以外は富裕層が就任するのが習わしなのだから。現役大統領の年間報酬額は40万ドル。トランプ新大統領は大統領選でこの報酬は受け取らないと言っていた。大富豪から見れば端金だ。でもこっそりと受け取ると思う。受け取ってこそトランプだと思う。そういう裏表を世界中の誰しもが注目しているはずだ。

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JINS MEMEに負けるな

驚異的なウェアラブル眼鏡が出現した。その名はJINS MEME。若者向けに安くてお洒落な眼鏡を販売しているあのJINSが開発したとのこと。ウェアラブル眼鏡と言うと、近未来を思わせる仮想空間が見えたり、パソコンのように情報を得ることの出来るグーグルの眼鏡が有名だが、それとは全く違う。仮想空間などは見えないが、他に見えるものがある。普通の眼鏡の鼻パッドに視線の移動やまばたきを検知するセンサーを配置し、更に6軸センサーで本人の姿勢を検知することにより、何と本人の集中力が測定出来るという。測定データはスマホのアプリに送られ、サボっているか、マジ集中しているかが、立ち所に分かってしまうようだ。人は真面目にやっているのか、いないのか、傍目からの判断が難しい。だから、少し息抜き出来る時はホッとするが、出来ない時は益々苦しくなるものだ。でも、こんなものができて常時集中度を監視されていたら、人はどう反応するのだろうか。息が詰まってしまうに違いない。厄介なのものが出来てしまったものだ。と思うのが当たり前だと思う。でも自分は過去に学んだ。自分の隠れた行動や考え方は、いくら隠そうとしても世間には筒抜けだということを。だからいつでも誰でも、自分の裏表は知っていることを前提にして毎日を過ごすようになった。そこに至って肩の力が抜けた。50歳の頃だ。それから20年が経った。今は極めて快適な生活をしている。淡々とJINS MEMEを使い熟す時代が来れば良いと思う。

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ダボスの終焉

トランプ大統領の就任が間近に迫っている中で、ダボス会議が開かれている。ダボス会議と言えば、世界を代表する政治家や実業家が一堂に会して世界経済や環境問題などについて幅広く討議する場だ。政財界のトップが主張や存在感をアピールする場としても活用するようになり、ダボスでの議論は世界に強い影響力を持つまでになっている。今年のテーマは第4次産業革命。人工知能やロボット技術をどう進めるかが議論になっている。だが、現在の世界最大のテーマは、トランプ対策のはず。経営者は戦々恐々として不安と期待が入り交じっているに違いない。ところが、経営者からトランプに対する批判は一切出ない。どうやらトランプ批判を封印してしまったようだ。何のために世界トップの経営者や政治家が集まったのだろうかと思う。習主席が初めてダボス会議に出席し基調講演を行い、トランプの反グローバル化、保護主義を批判した。更に自由貿易を貫くため為替操作などをする考えは毛頭無く、ましてや通貨戦争をする気など無いと、心とは裏腹なことをコメントしたようだ。トランプ批判の封印とか中国の絵空事な講演内容を聞くと、ダボスの役割は既に終わってしまったのだと感じた。

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なーんちゃってコメンテーター

「保護なめんな」ジャンパーが、テレビの情報番組のコメンテーター達から総攻撃を受けている。生活保護受給者を支援する小田原市生活支援課の職員が着ていた防寒ジャンパーが問題視された。胸にはローマ字で「保護なめんな、悪×」のエンブレム。背中には英語で「不正を発見した場合は、追及し正しく指導する」「不正受給するような人はクズ」の文章。10年前に職員が生活保護を打ち切られた男に切りつけられる事件が発生し、職員のモラールが下がったため、士気を高めようと自費で作成したジャンパーとのこと。「なめんな」は、士気の下がった生活支援課が再び頑張るぞという他課へのアピール。「悪×」は、勿論不正受給のこと。コメンテーター達は一様に「悪×」と「クズ」が非常識だと指摘する。それを見て生活保護受給者がどんな気持ちになるかと責め捲る。だが、「悪×」の事情を知らなければ、少し驚くかもしれないが、一言説明すれば誰も驚くはずがない。背中の英語を見て不愉快に思う人などいる訳が無い。もしいれば、その人は不正受給者だ。コメンテーターは「表現が少しキツいですね」くらいの指摘に止め、寧ろ職員の士気高揚を褒めるべきだ。更に賢いコメンテーターであれば、不正受給に問題の焦点を当てるべきだったと思う。テレビには、なーんちゃってコメンテーターが多すぎる。

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政治家の傲慢さ

戦後策定された憲法の第1章第1条には「天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」として規定されている。第2条では「皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する」とある。今上天皇は、憲法に忠実に従い日本の象徴として公務を果たされてきたと思う。その今上天皇が恒久的な退位制度を望んでいる。国民の7割もが恒久的な制度での退位を願っている。これが事実だ。本来であれば、国民の7割の総意で、皇室典範を書き換えるのが筋だと思う。だが、安倍政権は有識者会議という目眩ましを噛まし、恒久的ではなく、一時的な特別法で1代限りの退位に終わらせようとしている。その方が天皇という地位を利用し戦前の悪用体制を築き易いからだと思う。しかも最も問題なのは、天皇の国民への思いやりの仕草を茶化したことだ。だから右翼である安倍は決して天皇を崇拝している訳では無いことが分かる。ただ利用しているだけなのだろう。憲法も天皇の存在も無視した行為と言える。更にダメ押しとして、2019年1月1日に皇位継承として新元号に変えるとのあやふやな情報をリークした。すかさず、宮内庁は、1月1日は重要行事が続くため無理だと、既成事実の取り崩しをはかった。政府が、永々と続く皇室行事を無視するのも程がある。これも天皇制度無視そのものだ。だが不思議なことに右翼が反応しない。右翼とは天皇を高くかつ遠きに置いてその権力を悪用する輩とも言える。そう考えると納得できる。更に、民進党の野田はどさくさに紛れ女性宮家の再議論をと言い出した。男系相続は継体天皇から現在の天皇まで1500年も続いている。歴史というものには重みがある。今上天皇が、自分の代で途切れることを望むはずが無い。これも天皇無視だ。振り返って、自分はノンポリだ。右翼でもないし、左翼でもない。ましてや天皇制に関する意見も無い。だが、今の政治家には天皇に対する傲慢さが目立つ。今上天皇は、唯々政治家に翻弄されているのが現実だと思う。助けられるのは、国民の声しか無いと思う。

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様変わりした日本史A

大学入試センター試験が大雪の中で行われた。受験生も大変だったろうと思う。長年化学に携わってきたので、化学の問題をチラッと見てみた。若い頃なら解けそうな問題だが、今の自分には少し難問だった。頭が錆び付いてしまったようだ。さればと日本史Aを見て驚いた。自分が高校で習った日本史は、殆ど出来事と年号が主で、しかも明治から現代までは授業で教えてもらえなかった。大学入試の出題も同様で殆ど幕末までだった。ところが、今のセンター試験は全く違う。昔の歴史など何処にも出てこない。殆どが明治以降で、しかも戦後の出来事に関する問題が多い。まるで現代史だ。昔は社会というカテゴリーに属していた範疇だ。第1問は、妖怪についての問題。妖怪博士と呼ばれた井上円了や「昭和の妖怪」と言われた岸信介が出てくる。更に、何と驚いたことに、水木じげるの「新ぬりかべ」や妖怪ウォッチの「ロボニャン」までもが登場するのだ。一昨年は孫の小学1年生が妖怪ウォッチにはまっていた。あの妖怪ウォッチだ。出題を近代史に絞ったことは良いことだと思う。現在に繋がる生きた歴史を学ぶことになる。それにしても妖怪ウォッチとは。歴史とは今日以前を指すものであることは間違いないのだが。

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民進党の凋落ぶり

日本共産党大会に、民進、自由、社民3党の幹部が初めて出席して挨拶をするニュースを見た。野党共闘を押し進める共産党だから、当たり前と言えば当たり前だが、何か違和感がある。頭数の少ない自由、社民が数が多い共産に縋る気持ちは分からなくも無い。安倍政権打倒だけが目的と言っても、共産と民進が共闘するには無理がある。自衛隊については民進が合憲で共産は違憲。そもそも憲法について民進は意見がバラバラで統一される見込みは無い。消費増税について民進は賛成で共産は反対。慰安婦問題について民進は政府を容認だが共産は未だに韓国への謝罪を求めている。更に、共産は共闘で目出度く安倍政権を倒したら野党連合政権の実現を図ろうとしている。一方、民進は理念基本政策が違うので野党連合政権はあり得ないと否定している。大会には安住民進党代表代行が出席し「一日も早く共闘態勢を整えたい。共通政策はある一定の幅の中に寄せ合うことは可能だ」との認識を示したとか。一体何を持ってどのように共通政策を作ろうとするのか。基本政策抜きに衆院選を戦おうとでも思っているのだろうか。元々、選挙協力として若干の調整は可能かもしれないが、共闘はあり得ない。ましてや相互推薦などあろうはずがない。どうやら民進党は落ちるところまで落ちてしまったようだ。

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総務省の愚策

規制緩和を進めるべき時代なのに、規制を強化し国民に犠牲を払わせている分野がある。総務省のスマホ端末価格規制だ。以前このブログ「高い通話料金はカルテル?」にも書いた。安倍首相が、家計支出に占める通話料金の割合が拡大していることを問題視し、総務省に携帯電話の料金引き下げ検討を指示した。総務省は、スマホ実質ゼロ円販売を月々の通信料上乗せで回収する商法に着目し、ゼロ円販売を禁止した。だが、その規制によって、かえってスマホ料金は上がってしまったことを指摘した。あれから3ヶ月が過ぎた。総務省は少し反省したかしらと思ったが、そうではない。家計調査によると、その経費が初めて1万円を超えた。それにもかかわらず、一段とスマホ端末の値上げを求めているという。総務省幹部は「総理が言い出したことだから徹底してやる」と言っているとか。総理は「通信料金を安くしろ」と言ったはずなのに、その真逆に進んでいる。如何にも官僚仕事だと思う。官僚は、死んでも自分たちが決めた方針を変えることは無い。たとえ100人中99人が間違いだと指摘しても。このまま行くと、スマホ端末が数十万円になるまで規制を強化するかもしれない。高市総務相は一体何を見て仕事をしているのだろうか。誠に不可思議な省庁だ。

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No,I didn't

オバマ大統領が最後の演説に臨んだ。8年前Changeの標語とYes,We canの合い言葉を携え颯爽と登場し、任期を終えた今Yes,We didと自身を評価した。果たしてYes,We didだったのだろうか。米ギャラップの調査によると、「進歩した」分野を勝ち、「後退した」分野を負けと表すと、4勝15敗とのこと。4勝の内訳は、同性婚の支持やエネルギー、気候変動、経済。大幅に負け越した。米国は最早世界の警察官ではないと発言した途端に、中国、ロシア、イスラム国の増長を許してしまった。アフガンとイラク戦争の終結宣言をしたが、両国とも実態は益々酷くなっている。イランとの核合意、キューバとの国交回復、TPP合意はトランプによって覆されそうになっている。経済はリーマンショックから回復したが、オバマは自動車会社を救っただけで、手柄はFRBのものだ。経済は回復したものの、所得格差が広がった。殆どの米国民は経済の恩恵を受けていない。寧ろ貧しくなった。その経済格差に対する不満がトランプの地滑り的勝利に繋がってしまった。3年前に民主党が大敗し、共和党が上下両院で過半数を確保してから、レームダックに陥った。政治的スキルが欠けていて、議会と良い関係が築けなかったからだ。オバマケアの理念は素晴らしかったが、実態は骨抜きにされ、中流層は医療費に苦しみ下流へと落ちていった。オバマの功績といえば、任期始めにプラハで「核兵器なき世界」を演説しただけでノーベル平和賞をもらい、任期終わりに広島訪問をして帳尻を合わせた程度かもしれない。結局、崇高な理念は語れても、変革と融和の指導力は無い人物だったと言えそうだ。正しい自己評価はYes,We didではなくNo,I didn'tだと思うのだが。

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何故唐突に新元号なのか

政府が唐突に「2019年1月1日に皇太子が天皇に即位し、同日から新元号とする検討に入った」と発表した。有識者会議の最終報告もまだなのに、何か変だ。天皇陛下は昨年8月に生前退位のご意向をテレビを通して発表された。学習院のご学友に語ったご意向は、摂政のような一時的なものはダメ、自分だけでなく、以降も生前退位出来るようにしてほしいと、恒久化を望んでいる。各紙の世論調査でも、国民の7割以上が恒久化を望んでいる。ところが、有識者会議では、初めのうちは議論百出だったが、どういう訳か、一代限りの特別法が最終結論になるようだ。天皇も国民も恒久化を望んでいるのに、有識者会議の結論は真逆に進んでいる。例によって、有識者会議は「結論ありき」のやらせ会議のようだ。安倍首相は、皇室典範の改正には反対だ。女性・女系天皇誕生につながる典範改正の議論を避けたいからだ。更に、改憲スケジュールにも影響を与えるからだ。だから、有無を言わさず、一代限りの特別法で退位させる方法に拘ったに違いない。たかが一首相が、天皇陛下と国民の意思を無理矢理ねじ曲げている。特別法というのはくせ者だ。時の政権の都合次第で、特別法で強制的に退位させることも出来るということだ。それが正に2年後に起きようとしている。では、本当に恒久化は難しいのだろうか。天皇陛下に意思があり、皇太子が成人していて、皇室会議で了承を得れば生前退位出来ると皇室典範に書き加えれば済むことだ。新元号のニュースは、マスコミや国民に対する目眩ましであることは間違いなさそうだ。

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思い入れのある赤坂離宮(2)

(昨日の続き)本館に続いて和風別館「遊心亭」も見学した。迎賓館本館裏手の東側にある。15名ほどに纏められ係員が案内してくれた。47畳の主和室の前には紅白の梅と紅葉を配した築山があり、池には大きな鯉が泳いでいる。水面に反射する光が主和室や廊下の天井に「ゆらぎ」として映し出されることを自慢していた。贅を尽くした造りの割には、稼働率が低過ぎるのが気になった。夕食までは時間があるので、赤坂周辺を散策した。Kタワー経由で弁慶橋に出た。街並みは様変わりしていたが、弁慶橋の袂にあるボート小屋だけは昔のままだった。ディナーの予約時間には、まだ間がある。ホテルのロビーのソファーで待つことにした。すると加藤一二三九段が通り過ぎた。カミサンに教えてあげようと思っていると、続いて石原慎太郎も通り過ぎた。豊洲問題のため自宅前でインタビューを受ける野暮ったく老け込んだ本人をニュースで見たことがあるが、実物はテレビと全く同じで、嘗ての凜とした面影はなかった。トイレでは橋幸夫に会った。並んで小用を足した。赤坂という所は、多くの著名人が跋扈しているようだ。40階のレストランから眺める夜景は綺麗だった。夜景が売りなので、予め窓側の席を頼んでおいたのが正解だった。昨日までは休みでビルの明かりは少なかったとか。今年一番の華やかな夜景に巡り会えたようだ。勿論食事もワインも美味かった。非日常の一日を過ごし、ルンルン気分で帰路に就いた。

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思い入れのある赤坂離宮

迎賓館・赤坂離宮が、昨年4月から通年で一般公開されることになった。自分は40年以上前に四谷にある大学に入学した。それまで受験勉強ばかりの生活だったので、体育会系のクラブに入ろうと思っていた。でも、体育系はかなりハードだ。そこで、余りキツくなさそうな洋弓部に入部することにした。ところが、世の中そんなに甘くない。決してソフトではなかった。平日に週2回以上は赤坂離宮のある東宮御所3kmを1周し、土曜日は皇居5kmを1周するのがノルマだった。当時の離宮は毎日外側から眺めていたが、未だに中に入ったことはない。だから、赤坂離宮には殊の外思い入れがある。一般公開は、長年の夢見た塀の内側だ。ネットで赤坂離宮と和風別館のセットを申し込んだのが12月上旬。そして今日が念願の参観日。予定より1時間ほど早く四谷に着いた。久しぶりに母校内を散策した。当時の学生数は6千人程度だったが、今は倍以上いるらしい。建物も、当時と較べ5倍程度の収容力がありそうに見えた。すくすくと育っているようで、少し嬉しかった。赤坂離宮には西門から入場した。一言で言うと、ベルサイユ宮殿のミニチュア版。フランス人から見れば、チャチイなと感じるだろうが、我が国としては最上級品だ。他に類を見ないことは間違いない。装飾の金のケバケバしさが、背伸びする日本を感じさせた。だが、目を見張る一級品も存在していた。花鳥の間の七宝焼きだ。日本画家の渡辺省亭が描き、涛川惣助が焼いたものと説明していた。七宝焼きは技術的には難しい。絵付けの配色と焼き上がりは全く異なる。だが、花鳥の間の鳥たちは、まさに赤坂離宮の中で我が世の春とばかりに飛びかわっていた。これを見るだけでも、赤坂離宮に来た甲斐はあったと思う。(続く)

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トップアスリートたち

世界ランク6位の松山選手がPGAツアーのSBSトーナメント・オブ・チャンピオンズで健闘したが、惜しくも優勝を逃した。とは言っても、昨秋から6戦で優勝4回、2位2回という好成績で絶好調。最終日の後半のパットが決まれば、優勝は見えていた。スイングの安定感が増し、存在感も風格も増している。現在、今年の賞金ランクは1位。今年はこのまま突っ走ってほしいと思う。テニスでは世界ランク5位の錦織選手が、ブリスベン国際の決勝でディミトロフに敗れ準優勝に終わった。準決勝ではランク4位のバブリンカにストレート勝ちするほど充実していた。ディミトロフとの差は、第3セット第8ゲームをブレークされただけ。メディカルタイムアウトを取っていたから、その所為かもしれない。ブリスベン国際6年連続7度目の出場で、初のファイナルを決めた錦織は確実にトップ3に近づいている。続く全豪で念願の優勝を果たして欲しいと願う。だが、松山選手と錦織選手の陰に隠れてはいるが、日本にはもっと凄いアスリートがいる。スキージャンプの高梨選手だ。今季すでに5勝目、通算49勝目を挙げ、2年連続の総合女王を狙っている。男子のシュリーレンツァウアー選手が持つ歴代最多の通算53勝にあと4と迫っている。男女を通して歴代最多の優勝を勝ち取ることは確実だ。今日は成人式。高梨選手は20歳。大人の仲間入りをした高梨選手は、一体どこまで成長するのだろうか。世界トップレベルのアスリートたちの活躍が、我々を勇気付けている。

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住吉のラベルの威力

「住吉」を飲んで床に就いてから、昔の記憶が溢れ出してきた。まだ小学校に上がる前、母方の母が亡くなった。当時は家で看取るのが当たり前だった。枕元に親戚一同が並ぶ中、祖母は息を引き取った。その瞬間瞳孔が開き眼が真っ黒になった。すかさず母が「お前が良い子でいないと、かーさんもあーなっちゃうんだからね」と言って泣いていた。かーさんが可哀想と思った。当時は、カメラのある家は珍しく、街頭写真屋なる商売があった。適当に撮って、後日売りに来る。祖母の葬儀が済んで数週間経った頃に、偶々写真屋が自分の写真を売りに来た。ニッコリ笑って自分でもいい写真だと思った。母にせがんで買ってもらった。夕食の時「僕が死んだら、これ飾ってね」と言った瞬間、父の「バカヤロー」という罵声が飛んできた。その時は、何故父が怒り出したのか分からなかった。この他にも、「だっちゃん坊や」という紙芝居屋が来るのを楽しみにしていたこと、水飴を買って、両手で箸を持ってかき混ぜると白く濁るのが面白かったこと、犬に噛まれたこと等々、次から次へと記憶が蘇り、眠れぬ夜を過ごすことになった。住吉のラベルの威力は物凄く、頭の中をリフレッシュさせてくれた。

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記憶を掘り起こす「住吉」

テニス帰りに近所のスーパーに寄った。我が家が1週間分の食材を買い求めるいつもの行動パターンだ。カミサンが食材を物色している間に、自分は酒コーナーをぶらり。いつもは何気なく通り過ぎてしまうのだが、一つのラベルが目に飛び込んできた。目が釘付けになった。我が目を疑った。橋の欄干みたいな図柄に「住吉」の文字。忘れはしない。もう60年前の自分が小学生の頃、父が愛飲していた酒だ。昔は酒を量り売りするのが当たり前だった。よく近所の酒屋さんに1合か2合かを買いに走らされたものだ。あまりにも懐かし過ぎて1本購入した。急遽、夕食は日本酒中心のメニューに変更された。当時の自分は子供だったから「住吉」の味は知らないが、これが60年前頃に父が飲んでいた酒なのかと思い感慨深いものがあった。自分が中学の頃家が移転し「住吉」が手に入らなくなった所為か「爛漫」に変わり、その後「菊正宗」に変わり定着した。「住吉」のラベルを見て、当時の記憶が走馬燈のように蘇ってきた。自分が小学生になる前、父は「ゴールデンバット」を吸っていた。よく買いに行かされたものだ。その後「光」に変わり「いこい」に変わった。中学生か高校生の頃は「ハイライト」になっていた。父の酒とタバコで、子供ながらに、生活が少しずつ豊かになっていくのを肌で感じていた。ここ当分は「住吉」を続け、昔の感慨に浸ろうと思う。

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トランプとトヨタの一騎打ち

トランプが吠え、世界の自動車業界に激震が走っている。メキシコに工場を移設したら35%の関税をかけるぞと脅迫。フォードはメキシコ工場移設を撤回した。ところが、トヨタの答えはノー。元々工場をカナダからメキシコに移設するのだから、米国とは関係ない。寧ろトヨタは米国内の工場に数百万人の雇用を生み出していて、米国経済を助けている存在だ。メキシコ計画を続行するという。トランプ何するものぞ、という立場もうなずける。一方日産のゴーンは様子を見て判断すると言い、マツダは真っ青で、部品供給の旭化成社長などはトランプになびく気配だ。何とも情けない限りだ。反応は三者三様だが、トランプの言動をどう見るか!そこにトップの見識が現れていると思う。自分はこう思う。トランプの大統領就任は今月20日。トランプは就任前の無責任で放任された立場を生かし、最大限の効果を上げようとしている。だから非常識に民間会社を攻めている。でも今日は6日。就任まで後2週間。だが、正式に就任すれば立場は変わる。米国の一大統領としての権限しか無くなる。大きいようで小さいのが米国大統領の権限。既にオバマで実証されている。ここがポイントだ。トランプを支持している共和党員は半分にも満たない。その後はトランプ対上下院議員の戦いになる。結果は明白だ。議員連合が勝つに決まっている。現時点で言えることは、トヨタの判断は正しいということだ。決して正しかったという過去形ではない。そこに世界のトヨタの豊田社長の、先を見る目を少し感じる。日本経団連の連中たちには、こんなことにオタオタするなと言いたい。

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高齢者の定義変更の狙い

日本老年学会と日本老年医学会が高齢者の定義を65歳以上から75歳以上に引き上げるべきだと提言した。根拠は、医療の進歩や生活環境、栄養状態の改善などで、65歳以上の体の状態や知的機能は10~20年前と比べ5~10歳ほど若返っているからだという。定義変更の意義は、75歳未満の高齢者を社会の支え手でありモチベーションを持った存在と捉えなおすことと、迫りつつある超高齢社会を明るく活力あるものにすることだと主張している。一方で、わざとらしく、提言を社会保障制度に直接結びつける議論は慎重にするようにと但し書きを付けている。昔に較べ実年齢の8掛け程度に若返ってるのは、誰しもが実感するところだ。定義を実態に合わせて変更すること自体には納得するが、今この時期に学会がわざわざ提案することに違和感を覚える。高齢者の定義を変え年齢を引き上げることと、75歳未満のモチベーションを上げたり超高齢化社会を活力あるものにすることは全く相関が無い。高齢者の定義を変え、75歳までの年金や医療制度を変更しようとする政府の目論見が透けて見える。そのために学会が露払いの役をやらされていると思うと妙に腑に落ちる。75歳未満は高齢者ではない、という政府の国民洗脳活動が始まったと見るべきなのだろう。

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生物ではない生き物

鳥インフルエンザとヒトインフルエンザが猛威を振るい始めた。インフルエンザと言えば、悪名高いあのウイルスだ。自然科学では、細胞があって、代謝、増殖出来るものを生物と呼んでいるが、ウイルスは細胞を持たないので非生物とも言える。ウイルスは生物の細胞に取り付いて増殖するまさに生き物だ。取り付くだけなら未だしも病原体として振る舞うから嫌われ者だ。ところが、ウイルスも人間の役に立つことがあるようだ。広島の国立研究所が、ウイルスを使い赤潮の原因となるプランクトンをほぼ死滅させる実験に成功したとのこと。実用化されれば、赤潮による養殖カキなどの大量死被害を防ぐことが期待されている。赤潮が発生する海域の海底の泥などに含まれるHcRNAVというウイルスが、赤潮の原因の一つであるヘテロカプサ・サーキュラリスカーマというプランクトンを死滅させるという。ウイルスを含む泥を海に撒けば赤潮の進行を防げるという具合だ。でも、実際の海域では泥も拡散してしまう。撒き方と拡散防止に工夫が出来れば実用化も夢では無い。ひょっとすると、ウイルスはカキやアサリなどの二枚貝にとっての救世主になるかもしれない。

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蘇る脳細胞

脳梗塞で一度死んだ神経細胞は二度と生き返ることは無いというのが常識だ。ところが、その定説を覆す発見があり、死んだ神経細胞を再生させる研究が進んでいるという。兵庫医科大のグループが、脳梗塞の組織の中に神経細胞を作る細胞があることを発見したのが7年前のこと。現在は、その細胞を採取し、培養して移植することで、脳梗塞で死んでしまった脳細胞を再生させる研究を始めているとのこと。脳梗塞は脳の血管が詰まり、脳の神経細胞が死んでしまう病気だ。しかも重い後遺症が残り、ハードなリハビリをしても回復は難しいと言われている。死んだ神経細胞が生き返れば、夢のまた夢。まさに夢のような研究が始まっている。脳梗塞で神経細胞が死ぬと、血管の周囲の細胞が、神経細胞などに変化できる「多能性」を獲得していることを確認。その細胞はiSC細胞(虚血誘導性多能性幹細胞)と名付けられた。体のさまざまな細胞を作れる多能性幹細胞といえばiPS細胞が有名だが、iSC細胞は体内で自然に作られるものなので、移植してもガンなどの危険性は低いとのこと。願ったり叶ったりだ。既にマウスのiSC細胞を別のマウスに移植した実験には成功している。現在は、ヒトのiSC細胞をマウスに移植し効果を確認する段階にある。マウスで効果があれば、ヒトへの応用の可能性も開けるという。欠陥を治すために自らiSC細胞を生み出す脳も凄いが、それを発見し脳を蘇させる研究も凄い。早期の研究完成を願いたいものだ。

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孫たちの成長ぶり

毎年の恒例行事だが、孫たち6人と親たちが一堂に集まり1泊していく。この正月が孫たちの成長ぶりを感じる定点観測になっている。小学5年を筆頭に、小3、小2、保育園5歳、幼稚園4歳そして1歳半。去年までは時々泣き出す子がいたが、今年は皆で仲良く遊ぶようになった。上の子は下の子の面倒をよく見るし、下の子は上の子に懐いている。家の中ではiPadやゲーム遊びに熱中し、庭ではテニス、サッカー、バドミントンに夢中だ。食事の時、今までは親と一緒のテーブルについていたが、今年から1歳半の子を除き、孫たちだけで一つのテーブルを囲むことに変えてみた。皆で仲良く行儀良く食事することに感心した。帰る時、去年までは「帰るのはイヤだ」と愚図る子が必ずいたが、今年はいない。孫たちの成長ぶりに驚いた。

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元旦のうるう秒

穏やかな年明けだ。年末の寒さが過ぎ去り、暖かく風も無い。まさに穏やかと言える。でも、世の中は、激動の時代が始まると予測され、日経の1面には「当たり前はもうない」との見出し。以前は、正月元旦が穏やかであれば、その一年も穏やかに過ぎると言われていた。案の定世界情勢は裏腹。元旦の朝一番に見たネットのニュースで目に付いたのは「うるう秒」。今日元旦に1日の時間が1秒長くなる「うるう秒」の挿入が行われる。午前8時59分59秒と午前9時の間に「午前8時59分60秒」を入れるとのこと。歴史的出来事の体験者として、その時を見逃すわけにはいかないと思った。幸いにも、自分の腕時計はソーラー電波時計だ。極めて正確。常に時刻を更新し、少しの間違いも無い。だから世紀の瞬間を見逃すまいと思った。8時57分頃から腕時計とのニラメッコになった。そしてその時を迎えた。ところが、秒針は何事も無かったように淡々と時を刻んでいる。過ぎ去る時を見ながら呆然とした。そして少したってから笑いがこみ上げてきた。電波時計は常に正確な時を刻む訳では無い。ある周期で時刻を修正するものだ。そんな「うるう秒」に瞬間的に対応するはずが無い。笑いがこみ上げてきたのは、その原理を再認識したからだ。そして、笑いの理由はもう一つある。なんとなく、人生が1秒だけ延びたような気がした。人は誰しも、1秒たりとも長生きしたい生物なのだなと思った次第。

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